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「家事も育児も必死にやっている私に、母はダメだしばかりでツライ……」#小田桐あさぎのアラフォー人生お悩み相談

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 「家事も育児も必死にやっている私に、母はダメだしばかりでツライ……」#小田桐あさぎのアラフォー人生お悩み相談

2020.11.14

人生に悩みはつきものですが、人生でも一番惑い、悩める世代の40代。しかし、悩むことの半分くらいはもしかしたら自分の固定観念「こうしなきゃ、こうでなきゃ」によって自分を縛っているせいかもしれません。
『「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本』著者の小田桐あさぎさんに聞く「アラフォーの人生相談」。

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連載:小田桐あさぎの 揺れる惑う悩めるアラフォー 人生お悩み相談

相談:実母の文句ばかりの会話が苦痛です

実母との関係をどうするか悩みます。
出産時には里帰りをさせてもらいました。今でもお米や野菜を送ってもらったり、たまに子どもを預かってもらうために東京まで出てきてもらったり、すごく良くしてくれています。しかし、会うといつも人の文句ばかり言っていて、うんざりしてしまいます。

一緒に外食に行っても、少し店員さんのオペレーションが悪いだけで明らかにイライラしているような態度をとったりするなど、失礼だと感じています。
一緒にいても気が滅入るので、少し距離を置こうとすると優しい口調でメッセージがくるので、ついつい頼ってしまう私も悪いのですが……。

また、孫のことは溺愛しているのですが、私にはダメだしばかり。子どもに向かって「ママだめね~」などと言われると、こちらは仕事と家事と育児で必死に良くやっている方だと自分では思っているので、カチンときてしまいます。どうすればいいでしょうか。

(東京都・まみあ・39歳・正社員)

小田桐あさぎさんからアドバイス:自分が気持ちよく過ごすためを優先していい!

人の文句や自分に対してダメ出しばかりのお母様が、その行動を勝手に改めてくれたら良いのですが、これはとても難しいですよね。
例え家族であっても人を変えることはできません。変えられるのは、自分の行動だけ。というわけで、まずは自分にできることから考えていきましょう。

自分にできること、という観点から考え始めると、まずはうんざりされるような話をされたら、話に付き合わないようにする、ということが挙げられます。

話題を変えるとか、スマホを見るなどがそうです。聞いているフリをして聞き流すというのは、結局は今の状況と変わらず、自分にダメージが蓄積されるのでオススメしません。

そうではなく、聞かないのです。こうすることで、多少の波風は立つかもしれません。ちゃんと話を聞いて、と言われるかもしれません。そうしたら「その話は聞きたくない、自分が不快に感じている」ということをはっきりと伝えましょう。

特に自分に対するダメ出しは、スルーしたところで子どもさんに言われても困るでしょうから「そう言うことは言わないでほしい」とはっきりと伝えるしかないと思います。

カチンときた勢いそのままで反論すると角が立ち、その状態ではお母様も聞く耳を持ってくれないでしょうから、そうではなく「私なりに必死に良くやっていると思っているのに、そういう言い方をされると悲しい」といったメッセージにすることで、お母様も冷静に受け止めることができるのではないかと思います。

親だから仕方ない、ではなく「自分が誰と付き合うか」を自分で選んで!

もちろん、伝えたからと言って、お母さまの発言がなくなるかはわかりません。悲しい思いをしてるなんて知らなかった、ごめんね。となり、次回から改善されるかもしれませんし、場合によっては「あなたがいけないんでしょ!」とか、100倍になって返ってくる可能性もあるでしょう。

その場では反省しても次回もまた同じ、という可能性もあります。しかしまみあさんが何も伝えずに、お母様が勝手に態度を改めることはまずありえません。伝わるまで何度でも伝え続けるしかないですし、万が一反省するどころか100倍になって返ってきたら、「そういうことを言う人にはもう会いたくない」とはっきり伝えるしかありません。

 

まみあさんは仕事に家事に育児にと、毎日大変なタスクをたくさん抱えていらっしゃいます。その状態で毎日を気持ちよく過ごすためには、自分にとって不快な物事とはなるべく距離を置いた方が賢明です。

お母様に付き合ったイライラで、ご自分の家族や仕事など、自分の大切な毎日が楽しく過ごせないのでは本末転倒です。
誰しも、自分が人生で誰と付き合うかを選ぶ権利は、自分自身がもっています。たとえ親だからといって、無理して付き合う必要はないのです。

お母様に付き合ってあげられないことに罪悪感を感じてしまうかもしれませんが、お母様が娘や孫に会いたいなら、お母様自身が会いたいと思ってもらえる自分になるしかありません。
子どもの面倒を見てもらうなど、何かと良くしてもらっているからと言って、相手の暴言を許さなければいけないということにはなりません。お米や野菜はスーパーでも買えますし、子どもは保育園や旦那さまにも見てもらえます。

でも自分自身を不快な環境から守ってあげることができるのは、自分だけです。お母様に対してよりも、まずは自分自身に、一番に優しさを向けてあげてください。

アドバイスをくれたのは:小田桐あさぎ さん

小田桐あさぎ

1983年札幌生まれ。理想100%の夫と出会って2週間で結婚。
第一子の妊娠中「仕事も結婚も育児も無理ゲーじゃなく両立したい」という思いからブログを開設。独自の恋愛・家庭・仕事論が好評を博し、月間40万PVの人気ブログへ。コンサル依頼が殺到し、育児休暇中に起業。

誰もが持っている唯一無二の魅力を見つける講座は4年間で300名、セミナーは5000名以上が受講。2018年初の著書『嫌なこと全部やめたらすごかった』を出版、2020年に出版された『「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本』ではさらに女性の心を開放するメッセージを伝え続けている。

 

 

イラスト:村澤綾香

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著者

小田桐あさぎ

小田桐あさぎ

出会って2週間で結婚。第一子の妊娠中にブログを開設。独自論が好評を博し月間30万PVの人気ブログへ。自分らしい魅力を開花するスクールは4年間で400名以上の女性が受講。「VERY」など女性向けメディア掲載歴も多数。著書に「私、ちゃんとしなきゃから卒業する本」「嫌なこと全部やめたらすごかった」がある。

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