夫がモラハラかもしれないと思うようになりました #小田桐あさぎのアラフォー人生お悩み相談

カルチャー

 夫がモラハラ

2020.12.19

人生でも一番惑い、悩める世代の40代。しかし、悩むことの半分くらいはもしかしたら自分の固定観念「こうしなきゃ、こうでなきゃ」によって自分を縛っているせいかもしれません。 『「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本』著者の小田桐あさぎさんに聞く「アラフォーの人生相談」。 今回はパートナーの態度がモラハラなのでは、と感じているというChiiieさんからのご相談です。

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夫はモラハラ?

相談:私の夫はモラハラでしょうか? 今まで耐えましたが、限界です。

すぐに怒る、馬鹿にする夫と離れたい

私の夫はすぐに怒る人です。若いころからもそんな傾向はありましたが、40歳をすぎた頃から、さらにひどくなったように感じます。

常に優位に立ちたいのか、普段の生活で話をしていても、間違いを指摘したり、アドバイスすると(お風呂場が寒いから、先に少しシャワーを出してあっためておいた方がいいよ、とかそうゆうことです)怒りだします。

きっかけはもしかしたら私が働きだしたことかもしれません。下の子が中学に入学したので、私もパートとして働きだしました。それまでは「俺が養っている」という感覚があったのか、他の人を馬鹿にする(これも最低だと思いますが)ことはあれ、家族には「俺に任せれば大丈夫」などと言って頼もしい(?)夫でした。家族には被害はなかったというか……

それが、私が働きだし、扶養を抜けてから、「帰りが遅くなったから、お惣菜にした」とか「洗濯もの、明日まとめて洗うね」などというだけで「ちゃんと家事をしてから働け」などとすぐに怒ります。

そうなってからは今までは目をつぶってきた、他人への馬鹿にした態度にも私自身が嫌気がさし、夫と一言も話したくないと思うようになりました。道を歩いていても、前が使えていたりするとあからさまに舌打ちしたり、一緒に食事に行っても店員さんには失礼な態度ばかりとります。

私は管理栄養士の資格を持っており、今の職場では社員の道も考えられることから、熟年離婚を目指していこうかと思っています。あさぎさんなら、どうしますか?

(茨城県・Chiiie・47歳・パート)

小田桐あさぎさんからアドバイス:自分の人生に丸を付けられない人なのかも

相談内容を拝見して、旦那さんが怒るのは「自分がないがしろにされた」と感じたときなのかなと思いました。

旦那さんは、人に尊重されたいのだと思います。ご家族にも、他人にも。そしてご自分のアンテナで「尊重されてない!」と感じたときに、いらっとしてしまうのでしょう。

Chiiieさんがパートに出たこと。その結果、夕飯がお惣菜になることや、洗濯が翌日になること。道を歩いている人が避けてくれないこと。店員さんの行動……どれも「旦那さんを尊重していないから」というわけではないのは分かります。しかし、旦那さんのフィルターにかかると、尊重されていない、になるのです。

こういった方には特徴があります。それは、自分に自信が持てなくなってしまっていること。自分に自信が持てないでいると、人からの扱いで自分の価値を決めることになります。人に大切にされたら「自分には価値がある」と思える。そして逆に人に大切にされないと「自分には価値がない」と考えてしまう。他人のことを馬鹿にするのも、自分に自信がないからこそ。「あの人より自分はマシなはずだ」と思っていたいのです。そう思わないことには、自分の人生に自分で丸をつけてあげられないのだと思います。

今まで5,000人以上の悩み相談に乗ってきましたが、多くの悩みの原因が「自信がないこと」に集約されるといっても過言ではありませんでした。

耐えたり言いなりになる必要はありません、でも、できることがあるはず。

旦那さまは、40を過ぎて、主にはお仕事や会社のことなどで、だんだんご自身に自信がなくなるような経験をされてきてはないでしょうか?失礼ですが、例えばChiiieさんがパートに出る際に「うちはお金がないから」などと、旦那さんの尊厳を傷つけるような発言をされてたりしないですか?

パートに出られる前は、家族を立派に養えている自分には価値がある。そして、養ってもらっている奥様とお子様は、自分を尊重している。と思えていたのが、パートに出られたことで、価値がないという烙印を押された! と思われてしまっているのでは。もちろん、Chiiieさんにそんな意図はないのはわかっています。しかしおそらく旦那さまはそう捉えてしまっています。家事をしないことも、これに拍車をかけています。

解決するには、何もパートをやめたり家事をしろ、というわけではありません。ただ、旦那さんが持てなくなってしまっている自信を取り戻せるように、働きかけてみるのはありだと思います。例えば、頼る、褒める、なんでも相談する、感謝の気持ちを伝える、などです。

これは一朝一夕でできるものではなく、数ヶ月続けてようやく少しだけ成果が見えるかもしれない、といったような非常に地道な取り組みになります。とても時間と労力がかかりますので、そんなことしてられない!と思うのであれば、離婚も良いのではないかと思います。
しかし向き合う価値はあるのではないかと個人的には思います。人を変えることはとても難しく、いつでも変われるのは自分だけです。ぜひ今一度ご自分の心に、自分はどうしたいか? を聞いてみてください。応援しています。

 

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イラスト:村澤綾香
 

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

小田桐あさぎ

小田桐あさぎ

出会って2週間で結婚。第一子の妊娠中にブログを開設。独自論が好評を博し月間30万PVの人気ブログへ。自分らしい魅力を開花するスクールは4年間で400名以上の女性が受講。「VERY」など女性向けメディア掲載歴も多数。著書に「私、ちゃんとしなきゃから卒業する本」「嫌なこと全部やめたらすごかった」がある。

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