子どもが巣立ったあと、いつまで義実家にいけばいい?#小田桐あさぎのアラフォー人生お悩み相談

カルチャー

 義実家に帰省、いつまで?

2021.01.02

人生でも一番惑い、悩める世代の40代。しかし、悩むことの半分くらいはもしかしたら自分の固定観念「こうしなきゃ、こうでなきゃ」によって自分を縛っているせいかもしれません。 『「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本』著者の小田桐あさぎさんに聞く「アラフォーの人生相談」。 今回はお正月の帰省はいつまで義実家に行けばいいのかと悩む木綿子さんからのご相談です。

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相談:いつまで義実家に夫婦で帰省すればいいのでしょう

義実家に夫婦一緒にいつまで帰省する?

子どもがいますが、末子が大学生になり、そろそろ義実家への帰省を夫一人で行ってほしいです。

夫の実家は新幹線も使って4時間の距離。子どもたちが一緒に帰省していたときは私も一緒に行く意味があったのですが、今回のお正月からは子どもたちが行かないというので、私と夫と2人で帰ることになっていました。
コロナがあったので「行かない方がいいのでは」と説得して今回は帰省せずにすんだのですが、その話し合いの中で「帰省は子どもがいなくても夫婦は必ず2人で」と言われたことがひっかかっています。

「子どもは学校や仕事などあるかもしれないが、先祖の墓参りは夫婦そろってしなさい」というのが理由だそうです。
交通費を何万もかけて、家事をしに帰省をするなんて、絶対にイヤです。でも、夫は「1年に多くても2回なんだから」「結婚ってそんなものだろう」と取り合ってくれず、やんわり伝えたところ義母から怒られてしまいました。

私が行っても、慣れない人の家の台所で料理や洗濯などしなければならないので、子どももいない今、行く必要はないと考えています。逆に、私の実家には、夫は数年前から来ていません。いつまで「ヨメ」として夫の実家に行かなければならないのでしょうか。

夫や義両親にわかってもらう方法はありますか?

(東京都・木綿子・49歳・フリーランス)

小田桐あさぎさんからアドバイス:わかってもらえる日は来ない

残念ですが、旦那様や義両親にわかってもらう方法はありません。

お義母さまや旦那さまの中では、ヨメは夫の実家に来て料理や洗濯をするのが当たり前なようですから、「実の息子が帰るんだから、それでいい」「子どももいない今、ヨメが来る必要はない」と自ら考える日は来ないでしょう。

木綿子さんにできることと言えば、自分は行きたくない、行く必要がないから行かない、ということをしっかりと伝えることです。質問文には、やんわり伝えたら怒られてしまったと書かれていますが、やんわりではなく、はっきりと伝えましょう。

もちろん、その結果、どれだけ怒られたり、非難されたりするかはわかりません。納得してもらえるかもわかりません。ですが、例え納得してくれなくとも、自分は断固として行かない、という態度を貫くことくらいしかできないのです。そして相手に理解してもらうのではなく、見損なわれて諦めてもらうくらいしか方法がありません。自分の人生なのですから、例え義実家と言えど、付き合いたくなければ付き合わなければ良いのです。

波風が立っても本心を伝えることがトラブル回避になる

思うに木綿子さんは今までは波風を立てないことを優先し、旦那さまや義両親に対してあまり本心を伝えてこなかったのではないかと思います。
質問文から、木綿子さんは今までも帰省のたびに自分が義実家の家事をしなければならないことも、ずっと不満に感じていたのではないかと思います。コロナなど、その場しのぎの言い訳でごまかさず、ご自分の本心をはっきりと伝えるべきではないでしょうか。

人間関係のトラブルの大半は、自分がしっかりと本心を伝えないことにあるのです。多くの方は、否定されたり嫌われることを恐れるあまり、つい人に察してもらおうとしてしまいます。しかし自分が否定されるリスクを犯してでも、自分の意思をはっきり伝えること以外に、自分が生きたい生き方を貫く方法はありません。

今の木綿子さんは、怒れば折れるとお義母さまに思われているようですが、その原因は自分自身にあるのです。嫌われることなく、帰省しないことを理解してもらえる日は来ません。今一度、自分はどうしたいか、嫌われてでも義実家に行かないことを選びたいのか、それとも嫌われるくらいなら帰省を続けるのかを、考えてみてください。応援しています!

 

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著者

小田桐あさぎ

小田桐あさぎ

出会って2週間で結婚。第一子の妊娠中にブログを開設。独自論が好評を博し月間30万PVの人気ブログへ。自分らしい魅力を開花するスクールは4年間で400名以上の女性が受講。「VERY」など女性向けメディア掲載歴も多数。著書に「私、ちゃんとしなきゃから卒業する本」「嫌なこと全部やめたらすごかった」がある。

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