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予約の取れない家政婦seaさんが「絶対やらない」間違った収納法

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 予約の取れない家政婦seaさんが「絶対やらない」間違った収納法

2022.03.03

片づけられないのは、あなたの性格のせい? 努力が足りないから? それを全否定するのは、家事代行マッチングサービス「タスカジ」で大人気の片づけコンサルタントseaさん。そんなseaさんは、収納する際に決してやらないことがあるそうです。オンライン取材でseaさんに直接お話を伺いました。

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連載:家事の達人「タスカジ」さんに教わる“家事術”

教えてくれたのは……seaさん

seaさん

家事代行マッチングサービス「タスカジ」ハウスキーパー。20年以上家事代行サービスに携わり、今まで6000軒以上の家の片づけをサポート。現在では予約の取れない家政婦と呼ばれ人気を博している。著書に『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』(ダイヤモンド社)、『タスカジ sea さんのリセット 5 分の収納術』(主婦と生活社)がある。

使わないものが収納を占拠していませんか?

収納が溢れている出典:www.photo-ac.com

片づけても部屋がすぐに散らかる……と悩む人も多いのではないでしょうか。そんな方は、まず収納の中身をよく見てみましょう。収納しているものでぎゅうぎゅうになっていませんか? 

もしそれが使用頻度も高く、全部使っているものだとすれば、収納そのものの数を増やすしかありません。しかし大半の人は、よく使うものとそうでないものが混在しているのだそう。

seaさん「このゆとりのなさが片づけにくさにつながって、物を元の場所に戻すことをめんどくさくしてしまっているんです」

まずは収納の中が今ここにあるべきものなのか、あるべき量なのかをしっかり精査していきましょう。

スタメンとそれ以外でメリハリのある収納を

衣類出典:stock.adobe.com

seaさんは収納する際に決してぎゅうぎゅうにものを入れないとおっしゃいます。では今詰め込まれたものはどうしたらいいのでしょうか?

seaさん「収納内のものを一度すべて出して、今使うものとそれ以外に分けてみましょう。今使うものとは、3か月以内に使うものです。
そのとき、その場所になくてもいいものは移動させて、収納スペースを開けてくださいね。例えば、ダイニングの収納に保険の証書などが入っていませんか? お得だからとまとめ買いしたペンが10本以上あるなんてこともよくあります。使う分量だけを残し、あとは輪ゴムでまとめて引き出しの奥にキュッとまとめておくだけでも、引き出しにゆとりが出ますよ」

使用頻度の高いものの収納のしかた

使用頻度の高いものや、お気に入りといったものは、よく見えて取り出しやすい位置に、ゆとりをもたせて収納しましょう。

【具体例】
・よく使う文具は厳選して引き出しの手前へ。
・よく着る服はクローゼットの手前にかけてとりだしやすく。

文房具出典:stock.adobe.com

使用頻度の低いものの収納のしかた

オフシーズンもの、イベントごとに使うもの、冠婚葬祭に使うものなど、使用頻度は高くないけれどとっておくべきものは、収納の中でも奥の方やひと手間かかる場所に入れましょう。その場合、それらはある程度ギュギュっと密度を高めて収納してOKです。

【具体例】
・1年に数回しか使わない寿司桶は、普段の食器棚ではなく、吊戸棚(シンク上収納)へ。
・オフシーズンの洋服は、スタメンの後方の衣装ケースに詰めておく。

衣類出典:stock.adobe.com

使っていないもの、迷うものの収納のしかた

使っていないものに分けられたものは、他の場所に移動させられるものは移動します。処分することに抵抗がなければ、捨てたり、譲ったりと手放すことを考えてみましょう。

捨てなくてもOK! 秘技「封印」を活用

迷うものに分類されたものには、子どもの成長などの思い出系、大好きだった服、高かったものなど……使っていないけれど、捨てられないものが残されているかもしれません。手持ちの容量を減らすためにも、今使わないものは捨てることを推奨されていることも多いもの。
でも、seaさんは「捨てたくないものは、無理に捨てなくてもいいんですよ」と言います。それは捨てるという作業がストレスになって先に進めなくなることがあるから。そこでseaさんが活用するのは「封印」というワザです。

封印衣類の「封印」方法の一例

  1. 捨てられないものを箱などを使ってキュッと1つにまとめる。
  2. 生活する中で邪魔にならないけど、必ず目につく場所に置いておく。

この方法で封印することで、捨ててしまって後悔することもありません。また家のどこかにはあるという安心感によって、片づけを前進させやすくなるのだそう。
封印したものは、「1年後に開けて見直す」といったタスクを設ける必要はなし。そういった期限がなくても、引っ越しや転職、家族が増えるタイミングなど、人それぞれのきっかけでその封印を解くことになるはずです。そういったときになると、案外あっさり手放すことができたりする人が多いようです。

片づかない家をひも解いていくと「物を元に戻すのがめんどくさくなってしまっているから」に集約されていくとのこと。やる気をだして片づけたとしても、収納にものがぎゅうぎゅうに詰まっていては、リバウンドは免れません。いらないもの、そこになくていいものがある場合は、今使うものにスペースを譲り、どうしても捨てられないものがあったら「封印」して、心の負担を減らしながら片づけを進めていきましょう。

取材協力:家事代行マッチングサービス「タスカジ」

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