洗剤を多めに入れる…はNG。いまさら聞けない「衣類を長持ちさせる正しい洗濯術」とは

家のこと

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2023.06.01

毎日の家事のなかで、サボったぶんだけしっかり溜まってしまうのが「洗濯物」。カゴがいっぱいになると慌てて洗濯をする忙しい日々に、“洗濯表示をちゃんと確認をしたことがない”、という方も多いのでは。衣類には生地の素材ごとに適した洗い方があり、間違った方法で洗濯を続けることで、大切なお洋服の寿命を縮めてしまいます。花粉の季節が終わり外干しの増えるこの機会に、家事のプロであるメリーメイドさんに、「衣類を長持ちさせる正しい洗濯方法」を教えていただきました。

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教えてくれたのは…メリーメイド 阪口さん

ハウスクリーニングでおなじみのダスキンが運営する、家事代行サービス 「メリーメイド」。
全国に拠点を持ち、確かな品質と豊富なメニューで展開しています。

メリーメイド_阪口さん

洗う前に「洗濯タグ」の「洗濯表示」を確認する

洗濯方法画像出典:www.photo-ac.com

洗濯を始めるときはまず、「洗濯タグ」に書いてある「洗濯表示」を確認しましょう。
正しい情報はすべて「洗濯タグ」に書かれています。
衣類を長持ちさせるためには、きちんと表示を確認して、生地にあった正しい方法で洗濯することが大切です。

「洗濯表示」の見方を覚える

「洗濯表示」は一見難しいように見えますが、じつは5つの基本記号さえ理解していればOK。
それは、「洗濯」「漂白」「乾燥」「アイロン」「クリーニング」の5つです。



「洗濯」の付加記号である「線」は、洗濯の強さ。
「線」が増えるほど、デリケートに扱う必要があります。洗濯方法画像

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「洗濯」の付加記号の「数字」は、洗濯機の上限温度。
記載されている数字以下の水温での洗濯を推奨しています。
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「アイロン」の付加記号である「●」は、アイロンの温度を表しており、「●」が増えるほど適正温度は高くなります。


「乾燥」には2種類の記号があり、「〇」はタンブル乾燥、「Ι」は自然乾燥になります。

洗濯方法画像洗濯方法画像

「自然乾燥」は、中にある線の種類によって、陰干しや平干しなどの干し方を表しています。

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「×」は禁止の意味。
基本記号と組み合わせて、禁止を表しています。
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また、こちらの「手」のマークは「手洗い可能」という表示です。

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「洗濯」マークに「×」がある場合には、基本的にはクリーニングに出しましょう。

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洗濯表示の見方は以上です。
最初のうちは、なんだっけ?と思うことがあっても、絵になっているので意外とすぐに覚えられますよ。

「洗濯表示」に従って衣類を仕分ける

つぎに、洗濯表示に従って衣類を仕分けます。

「家庭用洗濯機で洗えるもの」「手洗いできるもの」「クリーニングに出すもの」の3種類になります。
家庭用洗濯機で洗えるものと、手洗いできるものは、白物と色・柄物に分けておくと、色移りの心配がなく安心ですね。

いつもの洗濯は「弱アルカリ性の洗剤」で洗う

いつもの普段着は、洗濯機へ。

洗剤はきちんと適量を量って入れましょう。多すぎたり少なすぎたりすることで、衣類が傷んだり、色落ちの原因になってしまいます。
家庭用洗濯機で洗えるものは、弱アルカリ性の洗剤を使います。
弱アルカリ性の洗剤は、洗浄力が高く、綿や合成繊維などの普段着を洗うのに適しています。

また、普段着ではあっても装飾がついていたりするデリケートなものを洗濯機で洗うときは、洗濯ネットに入れましょう。
その際には裏返して畳んでからネットに入れて洗うと、衣類へのダメージやシワを減らせます。

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おしゃれ着洗いは「中性の洗剤」で洗う

大切な「おしゃれ着洗い」には、中性洗剤を使います。
中性洗剤は、がんこな汚れには向かず、ウールやシルクなどのデリケートな素材や、優しく洗いたい衣類に適しています。

洗濯機の「ドライ」「手造り」「ソフト」「おしゃれ着洗い」などのコースを利用して洗うと、手洗いと同じように少ない水流でやさしく洗い上げてくれます。(表示はメーカーによって異なります)
こちらも忘れずに、洗濯ネットに入れてから洗ってくださいね。
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洗濯機に標準コースしかない場合には、手洗いをします。
洗面器や洗面台に30度以下のぬるま湯を張り、おしゃれ着用の洗濯洗剤を入れたら、畳んだ衣類を入れてやさしく押し洗いしましょう。

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家で洗うのが難しいものは「クリーニング」でプロに任せる

大事な洋服やシワになりやすい洋服は、やはり「クリーニング」に出してプロに任せましょう。
クリーニングでは水や洗剤ではなく、溶剤を使います。

油溶性の汚れに強く、衣類の伸縮を抑えるため、ダメージを与えずに汚れを落とすことができます。
忙しくてクリーニングに出しに行ったり取りに行くのが難しい、という方には、宅配クリーニングがおすすめ。
宅配クリーニングを利用すると、自宅にいながらクリーニングに出せるのでとても便利ですよ。

洗濯カゴも定期的な掃除で清潔に

さらに、気をつけたいのは「洗濯物の保管」について。
「洗濯機」を洗濯カゴ代わりに使うのはNGです!

洗濯機は通気性が悪く、湿度が高いので、洗濯機の中に汚れた洗濯物を入れたままにしていると、ニオイの元となる雑菌を繁殖させてしまいます。
洗濯物は通気性のよい洗濯カゴに入れるようにしましょう。
また、洗濯カゴも定期的に拭いたり洗ったりして、清潔にしてくださいね。

これまでは、洗濯表示を確認せずになんでも洗濯機の標準コースで洗ってしまっていたことで、知らず知らずのうちに洋服の寿命を縮めてしまっていたかもしれません。

面倒なようでも毎日のことなのですぐに習慣化でき、気をつけるべき洋服をスムーズにピックアップできるようになるはず。
これからは洗濯の際には必ず洗濯表示に目を通して、お気に入りの衣類をきれいな状態で長持ちさせてくださいね。

取材協力:メリーメイド

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著者

鈴木杏

鈴木杏

研究機関の秘書を経て、現在は子育てしながらライターをしています。夫の影響でアウトドア好きになり、今ではキャンプ歴も20年に!キャンプに関する情報や生活に役立つ情報をお届けしていきます。

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