10代での望まぬ妊娠、人工中絶をふせぐために必要な「子どもの性教育」

家族・人間関係

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 10代での望まぬ妊娠、人工中絶をふせぐために必要な「子どもの性教育」

2024.04.12

「親子で楽しむ性教育」hugME主催のやすこです。 なんとなく手を出しにくい“性教育”。堅苦しく考えずに、まずは性教育というものを知ることから始めませんか? 身近に感じていただけるよう、肩肘張らずにお伝えしていけたらと思います。

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ますます注目度が高まる性教育

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最近「本当に性教育に関するニュースや記事が増えたなぁ」と改めて感じています。以前は産婦人科医や看護師などが主となって発信していたような気がするのですが、今では性教育を語る芸能人がなんと増えたことか!

SHELLYさんを筆頭に、フォーリンラブのバービーさんや森三中の黒沢かずこさんなど、名前をあげればきりがありません。

かなり主観と偏見が入ってしまいますが、「この人が“性(教育)”の話?!」という人も発信するようになってきているなぁと感じています。

きっとそれだけ性教育の重要性を大人たちが理解し始め、注目されている証なのでしょう。性教育をもっと日本に広めたいと考えている私にとっては、とても喜ばしいことです。

性教育のメリットは望まぬ妊娠の回避につながること

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もっと自由に“性”を語ることができる社会になれば、性に関する悩みなども相談しやすくなるはずですし、たとえば生理の辛さを男性側が理解することで、女性の生きやすさにつながっていくかもしれません。

それだけでなく、性を知ることは自分や相手を知ることにもつながってくるため、相互理解が深まりより良い人間関係の構築にも役立つはずです。

メリットだらけの性教育。

でも、一番のメリットは望まぬ妊娠の回避につながることだと私は考えています。

学校での性教育がもたらす変化

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北欧4カ国の1つであるフィンランドでは、性に関する授業が学校の必修科目として組み込まれるようになりました。この授業では生殖、つまりセックスや避妊の話も含まれています(*1)。

するとフィンランドではある変化が起こりました。20歳以下の人工中絶件数が急激に減少し始めたのです。その他の施策(たとえば自治体による避妊具の無料配布など)もあったと言いますが、学校での性教育もこの変化に加担したことは言うまでもありません。

秋田県では性教育がきっかけで人工中絶件数が3分の1に

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日本でも同じような変化が起きた地域があります。

15〜19歳の人工中絶件数が全国平均よりも高かった秋田県。これを問題視した秋田県教育庁・秋田県教育委員会は秋田県内のすべての高校で性教育講座を開始、人工中絶件数は3分の1にまで減少したそうです(*2)。

正しい性教育が導く正しい性行動

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性教育を行うことで子どもに良からぬ性への興味を抱かせ、不健全な性行動に導いてしまうのではないか……。日本の大人たちはそう思いがちですが実際はそうではなく、性教育は性に関する正しい知識を与え、正しい性行動へ導いてくれるものなのです。

メリットの大きさを知れば、性教育に対する考え方を改められるのではないでしょうか。そもそも子どもたちに性を教育すること自体間違ったことではなく、必要不可欠な必修科目であることは間違いないはずです。

【参考】
(*1)https://yle.fi/news/3-9915409
(*2)https://www.akita-u.ac.jp/jyoseishien/column/008.html

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著者

hugME やすこ

hugME やすこ

hugME -親子でたのしむ性教育- わたしもあなたも。 まるごと愛せるこどもを育む。 hugME主催のふたりのワーママ、ふたりの女の子のママ【みほ】と、ふたりの男の子のママ【やすこ】が、 我が子に性教育を実践しながら、性教育について綴ります。 どうぞよろしくお願い致します。

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