洗濯の部屋干しで”生乾き臭”を発生させる「やりがちな3つのNG行為」

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 洗濯の部屋干しで”生乾き臭”を発生させる「やりがちな3つのNG行為」

2024.04.24

4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。 花粉・黄砂の影響や春先の不安定な天気の影響もあり、この季節は部屋干しをされている方も多いですよね。部屋干しの悩みと言えば「生乾き臭」のあのニオイです。実は嫌なニオイがするのは「仕方ないこと」ではありません。今の洗濯を少しお見直すことで、臭いを防ぐことができるんです。今回は、やりがちな間違った洗濯と解消法を解説します。

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生乾き臭の原因は「雑菌の繁殖」

生乾き臭の原因は雑菌繁殖

生乾き臭は雑菌の「モラクセラ菌」が、濡れた洗濯物の中で繁殖することで発生します。

洗ったあとの洗濯物には、落とし切れなかった汚れ・洗濯槽に潜む雑菌などが潜んでいるのです。
生乾き臭の予防には、雑菌を「減らす」「繁殖させない」という2点が大切です。

NG洗濯1「洗濯物を洗濯槽に放置」

洗濯槽に洗濯物を溜める

雑菌は、「湿度」「温度」「養分(皮脂・汗汚れ)」が揃うことで、爆発的に繁殖します。

菌が増えるタイミングは大きく2回あります。
1回目は洗濯前の洗濯カゴ、2回目は洗濯後の乾かす過程です。

洗濯前は風通しの良い場所で保管

洗濯物は風通しの良い洗濯カゴに

洗濯物を洗濯槽に溜めるのは絶対にやめましょう。
脱いだ衣類は、汗による湿気も含んでおり、風通しのない洗濯槽に詰め込まれると、洗濯前に雑菌が増えてしまいます。

汗をかいたシャツ、濡れたタオルは特に雑菌を増やす原因になるので、すぐに洗濯するか、乾かしながら保管しましょう。

洗濯後はすぐに干す

洗濯物はすぐに干す

洗濯後はなるべく早く洗濯槽から出して、干します。
濡れた洗濯物は最も菌が繁殖しやすい状況です。洗濯槽に残ったままだと、洗濯槽の雑菌・黒カビまで影響し、乾いても臭う雑菌だらけの洗濯物になってしまいます。

5時間以内に乾かすことで臭いを予防

風通しの良い場所で干す

洗濯物は、衣類同士の間隔を空け、風に触れる面積を増やしながら干しましょう。
除湿機・エアコン・サーキュレーターなどで、室内の空気を対流させ、なるべく早く乾かすことが大切です。

カーテンレールに干すのはNG

カーテンレールに干すのもNGです。
窓辺は湿気が溜まりやすく、カーテンにカビが生えていることも……。

NG洗濯2「洗濯物の詰め込みすぎ」

衣類量が多すぎて洗えていない

洗濯物を詰め込みすぎると、十分に洗うことができず、汚れ・雑菌が残ります。

衣類量は洗濯槽の8割以下に

詰め込みすぎの洗濯槽

この写真の衣類量……実は、”詰め込みすぎ”なんです。
縦型の場合は洗濯槽の8割まで、ドラム式の場合は5~7割まで減らすことで、衣類の汚れをしっかり落とせるようになります。

特に部屋干しは、雑菌が繁殖しやすいため、清潔によく洗うことが大切です。
詰め込んで洗えていないと、洗濯にかけた時間もコストもすべて無駄になってしまいます。

衣類量を減らすと、汚れ・ニオイだけでなく、シワまでも解消できるようになりますよ!

すすぎは2回以上

すすぎは2回以上

部屋干し臭予防には、すすぎの回数を増やすのが一番の近道です。
洗濯槽の中で衣類は、汚れが溶け出た汚染水に浸かっています。
この汚染水を綺麗な水で薄めていくのが「すすぎ」です。

すすぎ1回の洗剤でも、2回以上すすぎましょう。

洗剤・柔軟剤の入れすぎは逆効果

柔軟剤の入れすぎに要注意

すすぎ回数を増やすことで洗剤残りは減らせますが、柔軟剤は要注意です!

柔軟剤はすすぎの最後の水に混ぜて投入されるので、余剰な成分がそのまま衣類に残り、雑菌のエサとなり、生乾き臭・黒ずみの原因に。

周りの方にとっては、香害になる恐れもあります。
部屋干しは香りが残りやすいので、必ず計量しましょう。

NG洗濯3「カビだらけの洗濯槽で洗濯」

こんなカビだらけの洗濯槽に洋服や下着を入れられますか?

カビだらけの洗濯槽

洗濯槽の掃除は1~2ヶ月に1度

洗濯槽洗浄を忘れずに

半年以上洗濯槽掃除をしていないという方は、明日にでも槽洗浄をしましょう!
定期的に行っている方も、1~2ヶ月に1度、漕洗浄を欠かさず行いましょう。

洗濯後は洗濯槽の換気を

洗濯槽を換気する

黒カビを予防するため、使用後は蓋を開け換気します。

生乾き臭を当たり前にしない

生乾きで臭うのには、必ず原因があります。
原因を解消すると、臭いは劇的に改善します。

まずは、3つのNG行動を行っていないか見直ししてみましょう!

もっと詳しく知りたい方は、こちらの動画もご覧ください。

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著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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