仕事や子育てで「イライラする人」が抱えている3つの特徴

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 仕事や子育てで「イライラする人」が抱えている3つの特徴

2024.04.30

反射的に「イラッ」としたり「カチン」ときたりするのは誰だって仕方のないこと。「相手が変わってくれたら」「この状況を変えてもらえたら」と悩み続けるのも、またしんどいですよね。イライラし続けてしまう原因は、意外と自分の心の中にあることも。ここに気づけると、イライラし続けなくてよくなることもたくさんありますから、ぜひ参考にしてみてくださいね。今回は仕事や子育てで生まれやすい「イライラ」の原因と対処法をご説明していきます。

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1.「実は、困っている」が言えていない

誰かの言動や自分を取り巻く状況への不満でイライラが続いてしまう時は、「私、本当は困っているんです」と表現できていない時かもしれません。

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たとえば、仕事量が自分には多すぎてイライラしている場合、「担当する仕事が多すぎて困っています」と相談ができれば、少し安心できそうですよね。

イライラの原因には、相手の経験や能力などの実現性と自分が持っている期待の間にズレが生じている=「相手にとって難しいことを無意識に期待する、またはされる」場合があります。

つまり上司が期待していることと、自分が実際にできることの間にズレが生じてしまっていると考えられます。そのため「実は困っているんです」と相談することで、そのズレが調整されやすくなるのです。

2.「〇〇な自分でなければいけない」という自分ルールが厳しすぎる

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私たちがイライラしている時って、ただただキャパオーバーになっていることもとっても多いですよね。

そんな時こそ、上述した「実は、困っているんです」が伝えられるといいのですが、
「そうは言っても……」
「私がやるしか……」
なんて思いから、抱え込んでしまうこともありそうです。

そういう時は、「〇〇な自分でなければいけない」という自分ルールが厳しすぎていないかな?とチェックしてみてください

「相手の期待に応える自分でいなければ」「家事も仕事も両立できる妻で(母で)いなければ」「いつもきちんとしている自分でいなければ」……そんな自分ルールをちょっと緩めてみるだけで、「実は困っています」が言いやすくなります。

実は、自分ルールが厳しくなりすぎてしまう時は、自分への信頼が揺らいでいる時とも言えそうですね。大丈夫。あなたはもう十分に頑張っていますし、もう十分に評価されています。安心してゆったりリラックスしていきましょう。

3.本当はとってもやさしい人

「もう!何度いったらわかるの?」
「だから〇〇って言ったのに!」
誰かが困っていると、ついそんなセリフが出てきそうになるなら、相手のことを心配しすぎてイライラしてしまうのかもしれませんね。

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その奥には、相手が困ったり、傷ついたり、悲しんだりする状況を見たくなくて、ついついお世話をやいたり、先回りしたりしてしまうところがあるのかも。

イライラする自分に悩んでいる方の中には、イライラからついキツいことを言ってしまう自分を責めたくなる人もいるかもしれませんが、本当はそれだけ相手を助けてあげたい、喜ばせてあげたいと思っているやさしい人だからこそ、それができない状況にもどかしさを感じてしまうのかもしれません。

そんな時こそ、思い出してください。

あなたのその気持ちだけで、十分、相手の心をあたためています。たとえ、相手が何かに困ったり、傷ついたり、悲しんだりする状況があったとしても、相手はそれを乗り越える力を持っていますし、あなたの存在そのものが支えになっています。だから、見守っていて大丈夫。

そんなふうに思い出してみると、きっと自分と相手への信頼が心に戻り、ゆったりとした心で見守れるようになってくるはずです。

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いかがでしたか。
相手や状況など、自分には変えられないものに注目し続けていると、イライラがどんどん膨らんでしまいがちですが、意外な原因に気づいてみると、具体的な対処法も見つけやすいです。
頑張りやさんでやさしいあなたが心おだやかに過ごせますように。応援しています。
 

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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