理系美容家が教える【お風呂の効果的な入り方】美肌になれる人となれない人の違いって?

心と体

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乾燥肌さんは見直して!身体の洗い方をチェック!

ところで、皆さんは身体の洗い方を意識していますか? 全身くまなく、ごしごしと擦り洗いはしていませんか?
ボディソープなどによる洗浄は、方法を間違えると潤いに必要な皮脂や細胞間脂質などの保湿成分を洗いすぎてしまう可能性があります。
身体の洗い方は、二つのポイントを意識しましょう。

一つは、泡をしっかり立てること。洗浄剤に使われる界面活性剤は、濃度が高いと肌に刺激になってしまうこともあります。適度な濃度で使うために、水を加えてしっかり泡立てて使いましょう。またきめ細かい泡は、泡の表面積が増えるために効率よく汚れを落とすことができます。

もう一つは「アポクリン汗腺」部位だけ泡を付けて洗うことです。アポクリン腺汗腺はわきの下や耳の穴、乳房、外陰部、肛門の周辺などに存在する汗腺で、汗に脂質やタンパク質等の成分を多く含むために皮膚常在菌のエサとなりやすく、臭いの元になってしまうです。

逆に、全身に分布する汗腺「エクリン腺」は殆ど臭いのもとにはなりません。

アポクリン汗腺とエクリン汗腺の分布 肌の断面図出典:stock.adobe.com

臭いが気になるアポクリン汗腺部と、皮膚常在菌が増えやすい足の指の間だけ泡をしっかり付けて洗い、他の部位はさーっと撫でるように洗うだけでOK。身体は全身一様ではないので、洗浄力に差をつけて洗うと肌の潤いを守ることができますよ。

お風呂から上がったら20分以内に保湿を!

美肌になるお風呂の入り方、皆さんはいくつ実践していましたか?
全て試してみたけど、お肌のつっぱりが気になる!という方は、「お風呂上がり20分以内の保湿」がオススメです。肌の角質層が過剰に水分を含んだ状態では、肌のバリア機能が低下し出浴後の25分を過ぎると元の水分量より少ない「過乾燥状態」になってしまうことがわかっています。
お肌に油分の蓋をするイメージで、乾燥しやすい箇所を中心に保湿すると効果的です。

まだまだ寒い日が続きます。温かいお風呂でまったり温まりながら、効率よく美肌を目指しませんか?

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

理系美容家かおり

理系美容家かおり

⼀般社団法⼈美容科学ラボ代表理事。理系美容家。化学専攻のリケジョという背景から、「科学的根拠のある正しい美容知識」の普及活動に従事。研究会や学会などで取得した知見を美容業従事者、消費者へわかりやすく情報公開し、美容の情報リテラシー向上に努める。美容セミナー講師や美容メディア監修、化粧品開発・PRコンサルティング等を行う。科学的観点から消費者に心理的・時間的負担を軽減した「お金と時間をかけない美容法」を提案。 MAQUIA(集英社)公式ブロガー、@コスメ ビューティースペシャリスト、入浴指導士 クイズ!脳ベルSHOW(BSフジ)出演など幅広く活動中。

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