帰宅後の習慣を見ればわかる。「忘れものが多い人」の行動“3つの特徴”

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 帰宅後の習慣を見ればわかる。「忘れものが多い人」の行動“3つの特徴”

2023.05.02

「また忘れものをしてしまった……」と悩んでいる方はいませんか? もしかするとそれは「帰宅後の片づけルーティンがない」ことが原因かもしれません。今回は「時間を貯める」という概念を提唱する『時間が貯まる 魔法の家事ノート』の著者、三條凛花さんが、さまざまな家庭の収納に関するお悩みを聞いてきて感じた“忘れものが多い人の特徴”について教えてもらいました。

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帰宅後の片づけルーティンがないと忘れものが増える

普段の生活をしている中で、忘れものが多いなと感じることはありませんか? 大きな原因のひとつは「帰宅後の片づけルーティンがないこと」です。

片づけの流れをつくるのはむずかしい

帰宅してからずっと慌ただしくて、片づけや準備まで手が回らない方も多いと思います。でも、モノを「次に使うときすぐ持ち出せる状態」にしておかないと、忘れものにつながるので要注意!

なぜなら、出かけるときになって「探す」ことから始めなければいけないから。その結果時間が足りなくなり、きちんと確認できないまま慌ただしく家を出ることに……。これが忘れものにつながってしまう悪習慣なのです。

自身のプチストレスやさまざまな方の整理収納のお悩みをお聞きしてきた経験から、忘れものをしてしまいがちな人の3つの特徴を導きました。もし当てはまっていたら、片づけの時短のチャンスです。
 

1.片づけのタイミングが決まっていない

忘れものをしがちな人の中には、「片づけのタイミング」が決まっていない方が多いのではないでしょうか。

帰宅後にやることは思いのほかたくさんあります。だからこそ、面倒に感じて片づけを後回しにしてしまいがちです。片づけに適したタイミングは家庭によって違います。

「○○したら片づける」と時間や行動と紐づけてマイルールを作るのがおすすめです。

たとえば「帰宅したらすぐ片づける」です。
ものによっては室内に持ち込まず、玄関で片づけや準備をしてしまうと楽ですよ。

玄関ドアにフックを設置

たとえば磁石がつくタイプの玄関ドアは、小物置き場として活用できます。マスクの一時置き場や、鍵置き場として使うと便利です。

また、玄関にゴミ箱を置くのも便利ですよ。帰宅直後に、使用済みのマスクや財布の中のレシートを捨てられます。

また、意外と効果的なのが「出先で空き時間になったら片づける」というもの。たとえば仕事のお昼休みにレシート整理をしておく。着替えがある子どもの習い事などでは、待ち時間に「帰宅後洗濯するもの」「洗濯しないもの」などに分けておいたり、持ち帰ったプリントのしわけをしておくのもいいでしょう。

このように「○○したら片づける」というルールを作っておけば、忙しい毎日の中でも片づけルーティンを作ることができます。
 

2.一部のモノだけをバッグから取り出してしまう

忘れものが多いと感じている人は、もしかすると「一部のモノだけをバッグから取り出している」かもしれません。

じつはすべてのものをバッグから取り出すほうが片づけやすく、忘れもの防止につながります。

「これは明日も使うから」と思っても、一度出しておきましょう。入れたつもり、出したつもりだと、必要なものを見落としてしまうことがあります。

全部出した方がいいとはわかっていても、すべてのものを取り出すのが億劫なのは、片づける場所を作っていないからです。

そんなときは、「全部出し」トレイを用意して、帰宅後にバッグの中身をトレイに移すと手軽ですよ。私はシューズクローゼットの棚にトレイを置いておき、帰宅したら財布・キーケースなどをそこに出すようにしています。

それまでは「財布が入ってるのはどのバッグだっけ?」と出かける直前に探したり、バッグに入っているつもりが出先でないことに気づいたりしていました。このように片づけやすい流れを作ったことで忘れにくくなりました。

なお、子どもの通学グッズに応用する場合は、トレイでは収まらないため、レジカゴサイズくらいの入れ物を用意してあげるのがおすすめです。
帰ってきたらすべて出す

3.モノの特性を把握していない

忘れものが多い人は、モノの特性を把握していないことも多いかもしれません。

じつは持ち物にはそれぞれ特性があり、片づけ場所、手入れの必要性、補充のタイミングが異なります。たとえば、ハンカチは洗濯が必要です。ティッシュは使い切ったら補充しなければいけませんよね。

すべてのものを出したあとは、それぞれの特性に合わせて数種類のケースにモノを分けましょう。

しわけする

スタッキングできるケースを用意し、もどす場所をラベリングしています。

先ほど「全部出し」したものを分けました。片づける際には、ひとカゴずつ空っぽにすることで、なん往復もしたり迷ったりする時間がなくなります。また、時間がないときは「これは今日片づけなくていいや!」と切り捨てる目安にもなりますよ。
ものの特性を知り、わける

このように分けることで片づけの時短になり、忙しい毎日でも、持ちものを準備する時間を捻出しやすくなりますよ。

あなたも当てはまっている特徴はありましたか? 片づけのタイミングを決めて、帰宅後はすべてのモノを出して、分ける。この3つを守ることで「次に使うときすぐ持ち出せる状態」を作るハードルが下がりますよ。

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著者

三條 凛花

三條 凛花

夫、4歳の長女、0歳の長男、猫2匹と暮らしています。暮らしの中にあるさまざまなプチストレスは、探す・調べる・迷うといったことが原因です。そうしたむだな時間をなくして、自由に使える時間を貯める工夫を発信しています。著書は『時間が貯まる 魔法の家事ノート』(扶桑社)、『365日のとっておき家事』(三笠書房)など。

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