初めてのテント選びは、前室付のドームタイプがおすすめ
キャンプと言えば、まずはテント。お店に行くとたくさんの種類があり、どれを選んでよいかわからなくなってしまいますよね。初めての子連れキャンプには、設営が簡単なうえに、居住空間の広い「前室付きのドーム型テント」をおすすめします。前室とは、家にたとえると玄関部分のこと。居住スペースとは別に小さな空間を作ることができます。タープがなくても日除けや雨除けができるほか、靴置き場にしたり、外で使ったキャンプ道具置き場にしたりと、さまざまな活用ができるスペースです。
テントのサイズは、家族の人数プラス1名分のサイズを選ぶこと。テント内で着替えたり荷物を置いたりする際に、余裕を持って使うことができます。ただし、子どもがまだ小さい場合は、子どもの成長に応じてテントを買い直すこともあると思いますので、家族の人数どおりのサイズでも構わないと思います。テントの下に敷くマットも専用のものが販売されていますが、レジャーシートでも代用できます。
子どもと同じ目線で食事を楽しむロースタイルのダイニングセット
食事をするためのテーブルとイスは人数分を準備しましょう。子連れキャンプにおすすめなのは、地面に近い位置でキャンプを楽しむ “ロースタイルキャンプ”用のダイニングセット(テーブルとイス)。従来のアウトドア用よりも低いサイズで、子どもも座りやすく、食事がしやすい高さになっています。お好みに合わせて、ダイニングセットをトータルコーディネートすると素敵ですよ。
子どもが小さいうちは、連結して使える封筒型の寝袋がおすすめ
寝袋(シュラフ)の形状は、主に「マミー型(棺おけ型)」と「封筒型」の2種類があります。身体に沿って密着するマミー型は保温性が高く暖かいのが特徴。その分、体温の高い子どもには暑すぎる場合があります。一方、フラットな封筒型は暑さ寒さに合わせて体温調節がしやすく、敷布団としても活用できます。また封筒型の多くは同じメーカーであれば連結して使用できるため、子どもが小さなうちは同じメーカーの封筒型シュラフを人数分揃えることをおすすめします。
寝心地の良さで選ぶなら、断然「インフレーターマット」
寝袋の下に敷くマットは、寝心地を左右する重要なグッズです。キャンプマット、寝袋マット、テントマット、スリーピングマットなど、いろいろな呼び方がありますが、全て同じものを指します。マットには、地面の凸凹から身体を守るだけでなく、地熱や地面からの冷気を身体に伝わりにくくするという重要な効果があります。
マットの種類は主に、発泡式マット、エアマット、インフレーターマットの3つに分かれますが、筆者のおすすめは、寝心地や利便性が高いインフレーターマット。インフレーターマットはバルブを開けておくと自動的に空気が入り、発泡ウレタンなどの素材が膨らむ仕組みになっています。クッション性が安定しており、非常に寝心地が良いのが利点です。マットの厚みごとに価格が上がりますが、厚みは寝心地に大きく影響しますので、最低でも3センチ以上の厚さがあるものを選びましょう。
簡単に、安心して使える明かりを最低2つは用意して
照明器具は、燃料によって、ガス式、ガソリン式、灯油式、などがありますが、筆者のおすすめは電池式のLEDランタンです。LEDランタンは手軽に使えて火事の心配もないので、子連れキャンプでも安心して使用できます。ガス式、ガソリン式、灯油式の明かりは雰囲気があって素敵ですが、扱いが難しく使い方によっては危険も伴うため、初心者にはあまりおすすめしません。
照明器具は、ダイニングテーブルの上で使うもの、テントの中で使うもの、最低でも2台は必要です。さらに余裕があれば、別途もう1台用意して、テーブルから少し離れたところに設置しておきましょう。食事のときにテーブルに置いた明かりに虫が集まって来てしまうのを防ぐ、虫よけ用の明かりとして使います。また、キャンプ場の夜道は、木の根や岩などの障害物が多く危険なため、足元を照らす携帯用のライトもいくつかあると便利ですね。
調理器具は、まずは家にあるもので間に合わせる
調理には、扱いの簡単な“カセットコンロ”の使用をオススメします。鍋やフライパンは、普段家で使っているものでじゅうぶん間に合います。ただし、カセットコンロは持って来たのに、燃料のカセットガスを家に忘れて来てしまった! という失敗はよくあるので、カセットガスも忘れずに持参してくださいね。また、多くのキャンプ場には、食器用の洗剤やスポンジの備え付けがありませんので、こちらもお忘れなく。
いざというときのためのお守りグッズも忘れずに
その他、体温計、絆創膏、消毒液、虫よけ、虫刺され薬、さらに、保険証もお守りとして持参しておくと安心です。荷物に余裕があれば、いざというときのためのお着替えやタオルも多めに持参することをおすすめします。
初めての子連れキャンプは、とにかく無理をせず、時間的・体力的にも余裕を持つことが重要です。屋外で料理をし、ご飯を食べ、テントで寝るという非日常的な体験は特別で刺激的なもの。多少、足りないグッズがあっても、理想どおりに進められなくても、それも含めて大切な思い出になります。ぜひ、家族みんなが「またキャンプに来たいね!」と、思えるような素敵な時間をお過ごしくださいね。
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