サーバーから注いだ生ビールのようなきめ細かな泡を再現するには?
ビアサーバーから注がれたお店の生ビール。あのきめ細かな長持ちする泡、口をつければどこまでも幸せになれるフワフワ感、かなり魅力的です。というわけで、家でも簡単にあの泡の感触を味わえる方法を探していたら、ありました。
昔懐かしい「缶切り」を使う方法です。
最近は国産の飲み物ではほぼ見かけませんが、昭和の昔、おぼろげながら、ジュースにミニサイズの開口用の缶切りが付いていた記憶があります。缶に自分で穴を開けなければ飲めないジュースなんて、若い人は想像できないかもしれませんね。
缶切りが家にないという人も多いのではないでしょうか? でもこの先、やってみて後悔しない結果が出ていますので、今から缶切りを買いに走っても損はないでしょう。
まず、ビールの缶、上部に2つの穴を開けます
ひとつめの穴が開いた瞬間、プシューッと勢いよく空気が吹き出しますが、安心してください。その前に振動をくわえたり激しく動かしたりしていなければ、ビールは吹きこぼれません。
左側をやや大きく5mmほど、右は加減して3mmほどになるように穴を開けました。
左側のやや大きな穴から注ぎます。
穴を開ける前に気をつけることは、缶の上部をよく洗い、水けを完璧に拭き取って置くこと。また、注ぐ予定のグラスも、よく乾いて水けのないものを選んでください。
では大きめの穴から注いでみましょう
注ぎ始めは恐る恐る。グラスの数cm上から缶を傾けると自然に出てきました。
230ccのグラス一杯に注ぐのに15秒程度かかりました。泡の具合はどうでしょう?
ちょろちょろと、実にもどかしいこの待ち時間の15秒。普段意識していませんでしたが、同じグラスにプルタブから普通に注いだ場合は5秒もかかりませんでしたので、その差じつに3倍! でも泡のキメが揃って、細かくありませんか?
注ぎ終わって飲んでみたら…
こんな感じで終了です。注ぎ終わってすぐはグラスの半分くらいが泡に。
ちなみにこちら、プルタブを開けて普通に注いだビールです。雑に注ぐとこんな感じですよね。泡のキメも荒く、俗にいう「カニの泡」という表現がぴったり。
早速どちらもいただきましたが、穴を開けてゆっくり注いだほうは、クリーミーで美味しい泡でした。ただしこの泡は本当にすぐ消えてしまいます。泡を味わいたい場合は、注いだらすぐに飲むのがポイントです。
喉がカラカラで帰宅して、最初の一杯を飲む場合などは、カニ泡タイプでも気にならないかもしれませんが、ちょっと落ち着いて美味しいビールが飲みたいな、というときや、おもてなしのときなどには、この方法、使えます!
ぜひ試してみてくださいね!
文/Chaperon
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