行動別ポーチとは?
行動別ポーチは、その名の通り、「行動別」に中身を揃えたポーチのことです。ここでは、わかりやすい例として、子どもと出かけるときの「マザーズバッグ」での一例をご紹介しましょう。たとえば「おむつ替えポーチ」ならおむつ替えに使うアイテムをまとめます。具体的にいうと、必要数のおむつ、おしりふき、汚れたおむつを入れるビニール袋です。「ミルクポーチ」なら、授乳やミルクをあげるために必要なものをまとめます。たとえば、授乳ケープ、ガーゼハンカチ、粉ミルク、調乳用のお湯、哺乳瓶など。
このように「出先でする行動」に焦点をあてて、その中身を整えていけば、行動別ポーチが完成します。
行動別ポーチを作れば、プチストレスがなくなる!
行動別ポーチがあれば、出先でのプチストレスがなくなります。「おむつ替え」をするときは「おむつ替えポーチ」を鞄から取り出すだけで必要なものが揃います。「授乳」のときは「ミルクポーチ」を出すだけです。このようにポーチ単位で持ちものが完結するので、あれこれ探す必要はありません。
また、出かける前のプチストレスにも有効です。鞄の中身をチェックするときは「補充するべき消耗品」と「汚れたら交換するべきもの」を見るだけでいいからです。マザーズバッグを例にあげると、おむつや粉ミルクなどの補充をチェックします。使用済みの哺乳瓶を取り出し、汚れたガーゼハンカチを洗濯かごへ入れ、新しいものをそれぞれ入れるだけ。このように、すべてを出さなくても、かんたんに鞄の中の整頓ができるのです。
グループ分けに悩んだら、まずは手持ちのポーチで試してみよう
どこのご家庭にも、ポーチは比較的多くあるのではないでしょうか。ちょっとしたプレゼントの定番でもありますし、雑誌の付録でもよくついてきます。そうしたいろいろな形や柄のポーチをお持ちではないでしょうか。
自分の出先での行動に合わせたポーチを作るときは、こうした手持ちのポーチを使って「お試し期間」を設けるのがおすすめです。最初にポーチを買ってしまうと、どのアイテムをどのポーチに入れるか決める「グループ分け」の作業に悩む可能性があります。たとえば、筆記用具をまとめたポーチを作ったけれど、仕事の合間にカフェで使うことがわかったので「カフェセット」としてまとめたい……というように、使ってみなければわからないことが出てくるからです。まずは手持ちのアイテムを使って、しばらく使ってみて、その上で専用ポーチを作っていくのがおすすめです。
このように、自分の行動内容に合わせたポーチを作ると、出先で必要なものをさっと取り出せるようになります。さらに、出かける前の準備もしやすくなり、とても便利です。
文/三條凛花 http://365kaji.blog.jp/
整理収納アドバイザー。時間の使い方を整えることで家事や片づけがラクになる方法を提案している。著書に『時間が貯まる魔法の家事ノート』(扶桑社)など。
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