調理が面倒になる意外な原因は「手が汚れる」こと
料理をするのが面倒に感じられることはありませんか。それは、もしかしたら「手が汚れる」せいかもしれません。
手が汚れると、3つの「面倒さ」が生まれます。
1つ目は、不快感からくる面倒さです。
個人差はありますが、もともと手が汚れること自体を無意識に嫌がる人がいます。
たとえば、小さな子どもには、粘土や砂遊びを喜ぶ子と、そうでない子がいます。そうした遊びが苦手な子どもは、手が汚れること自体を嫌がっているようです。
大人になると、家事以外で手が汚れることはあまりありません。だから気づかないだけで、もともと手が濡れたり汚れたりするのを、無意識に不快に感じている可能性があります。
2つ目は、洗う面倒さです。たとえば、肉や魚を切ったり、油気のあるものをこねたりすると、手が汚れます。普通に洗っても、ぬるぬるした感じを落としきるのに時間がかかります。
3つ目は、思考が中断される面倒さです。何かを中断するのは、考えそのものにブレーキをかけるようなものです。手が汚れて、洗うことで思考が中断されます。すると、1からエンジンをかけ直して、次の作業について考える必要が出てきます。
この3つは、どれも無意識のレベルの小さなことです。だからこそ「なんとなく面倒だな」という気持ちにつながります。
こうした面倒くささを解消してくれるアイテム。それこそが、調理用のゴム手袋です。
「ニトリスト フィット」のゴム手袋が優秀
こちらは「ニトリスト フィット」というゴム手袋です。100枚入で700~800円ほどの価格。同じものでなくても構いませんが、食品を扱うのに対応したものを選んでください。
毎回2枚使うわけではなく、状況に合わせて「片手ゴムテ」か「両手ゴムテ」かを選びましょう。
「片手ゴムテ」で、切る作業がラクになる
「片手ゴムテ」、つまり、片手だけに手袋をした状態で調理をします。
おすすめなのは、肉や魚を切るときです。
包丁を持たないほうの手にゴム手袋をします。切る作業で手が汚れるのは、ほとんどの場合、押さえる手だけです。
また、和えものを手で混ぜるときや、こねるときにもおすすめです。片手でボウルを押さえ、混ぜるほうの手にゴム手袋を装着します。
「両手ゴムテ」をすれば、朝からハンバーグを焼くのだってかんたん
「両手ゴムテ」、つまり、両手に手袋をした状態で調理をします。
おすすめなのは、成形するときです。
ハンバーグやミートボール、鶏団子、つみれといったものを、丸めるときに便利です。また、とんかつやエビフライなど揚げ物の下ごしらえにも向いています。
ただし、このアイテムにも欠点があります。手の汚れを気にしないで作るよりも、コストがかかります。片手ゴムテならば1回あたり8円ほど、両手ゴムテならば16円ほどです。
文/三條凛花 http://365kaji.blog.jp/
整理収納アドバイザー。時間の使い方を整えることで家事や片づけがラクになる方法を提案している。著書に『時間が貯まる魔法の家事ノート』(扶桑社)など。
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