家で出来るお手軽エクササイズ「雑巾がけ」でどこが鍛えられるの?
床掃除といえばお馴染みの雑巾がけですが、ここではそのメリットを運動の面からご紹介します。雑巾がけの姿勢や動作を繰り返すことで、下腹からお尻、太もも、ふくらはぎ、下半身全体の筋肉を使います。拭く動作では、肩甲骨や肩まわりの筋肉、さらには絞る動作で握力も使います。雑巾がけをするだけで無意識に全身の筋肉を動かすことになるので、床もきれいになってお得感満載ですよね。
ちなみに、床磨きは体操、カヌーなどと同等の運動強度があるといわれています。
出典:厚生労働省HP 健康づくりのための身体活動基準2013 生活活動および運動のメッツ表
床を雑巾がけするときに気を付けること
「四つ這い」「両手をつく」で腰痛防止
まずは、ゆっくりな動作を意識しつつ、両膝を床につきましょう。雑巾を持っていない方の手も床につきながら、拭いていきます(上の写真を参照)。
時々、拭く手を変えながら行うと、左右どちらも鍛えられますね。
頭を急に下げたり、膝をつかずしゃがんだ姿勢を長く保つことは、首から腰にかけて負担がかかります。これらは、なにかこぼしてとっさに床を拭く時にも役立つポイントです。
フローリングは必ず固く絞った雑巾で拭くこと
フローリングは水分により膨れたり、反ってしまうことがあります。そのため「固く絞る」「薄めの雑巾を使う」「換気しながら」の3点をお勧めします。
子どものお手伝いにも最適。発達を促す効果も
先ほどお伝えしたように、雑巾がけは全身の筋肉を使う運動です。体幹や四肢の動き、バランス、集中力や思考力など、発育過程にある子どもにとって大切な要素が詰まっています。雑巾を押さえながら床を滑らせるという動作は、普段の遊びではなかなか見られません。雑巾を絞る動作は握力とともに手の器用さ(巧緻性)の向上も期待出来ます。
子どもの場合は綺麗にするというより遊びの一環で行うほうが親子とも楽しめると思います。汚れや水分が残っている箇所は、大人が拭き取ることで綺麗に仕上がりましょう。
汚れに気付いた!そのときがチャンス
掃除機やモップで取れない汚れを見つけた時、ササっと床を拭く動作が実は運動になっています。雑巾でなくても、もっと気軽に使い捨ての床用お掃除シートでも構いません。日常の家事の中で、全身を動かす機会として、ぜひ雑巾がけに取り組んでみてはいかがでしょうか。