【尾木ママの子育て論】子供の前では使わないほうがイイ!「言葉の3D」って知ってる?

家族・人間関係

 【尾木ママの子育て論】子供の前では使わないほうがイイ!「言葉の3D」って知ってる?

2019.04.22

みなさんは、"言葉の3D”というのを聞いたことがありますか? 尾木ママいわく、子どもの前では使わない方が良い言葉です。あなたも意外と知らず知らずのうちに使っているかもしれません…! お子さんとコミュニケーションをとる際の、言葉選びについて尾木ママがお話しします。

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子どもの前で「言葉の3D」は使わない

出典:www.irasutoya.com

〝D〞から始まる3つの言葉、「でも」「だって」「どうせ」を、私は「言葉の3D」と呼び、「3大NGワード」としています。3つの言葉の共通点は、言い訳に使うネガティブな言葉であり、心理学的にいうと小心者の言葉であるということです。このような言葉を使っていると、自分のプラス面や成長を「成功」
「よかったこと」としてとらえることができず、いつまでも自信を持つことができなくなります。
その中でも最も危険な言葉、「どうせ」を子どもが使っていたら要注意です。「どうせぼくなんかなにをやってもダメだ」というように、「どうせ」の先にあるのは、自分への卑下、あきらめです。自分を卑下したり、あきらめたりするクセがついてしまうと、自己肯定感が育たず、生きる希望や夢が持てない無気力な子どもになってしまいます。これにストップをかけられるのは、親しかいません。子どもが「言葉の3D」を使うようになるのは、身近な大人が使っているのを聞き慣れてしまっているため、というケースが多いのです。親自身が「言葉の3D」を使わないように実践すること。それが、子どもにネガティブな思考や行動をさせない最善の対応策だといえます。

“ほめられ上手”は、元気がわいてくる!

テレビに出演するようになって、いろいろな人から声をかけられるようになりました。「尾木ママの話はわかりやすいです「」おかげで元気が出ました」
「癒やされます」などなど。ときには、小学生から「かわいい〜!」などと言ってもらえて、「ホント?」
と思いますが、私は素直に受け止めるようにしています。「ありがと。がんばるね〜」と。ところが、こうした〝ほめ言葉〞を上手に受け止められない人がいます。「かわいい」と言われても「私なんてかわいくない」、「元気がもらえました」と言われても「また、調子のいいお世辞を言って!」というように、素直に受け入れることができないのです。〝謙遜〞のつもりかもしれませんが、それも度を超すと卑屈に映ります。正しい評価や賞賛は否定するよりも、素直に喜んで受け止めるほうが素敵だと思いませんか。子どもだけでなく、大人もほめられたらうれしくて、元気がわいてきます。仕事でも勉強でも、スポーツでも恋愛でも、その喜びが次に進む情熱やエネルギーになるのです。お世辞で言っているのかもしれないと思っても、その言葉を素直に受け止めてみましょう。〝ほめられ上手〞でいるほうが、絶対に幸せな気持ちになれます。

「ありがとう」が言える人は、なによりも強い

出典:www.irasutoya.com

人はひとりでは生きられません。私もたくさんの人たちに、知らず知らずのうちにお世話になっています。ですから、私自身、できるだけ感謝の気持ちを声に出して、周りの人に伝えるよう努めています。「感謝できる人はとても強い」と感じた経験があります。東日本大震災が起こったとき、私は地震発生から2週間後に、被災地のみなさんに会いに行きました。そのとき、大切な人、家や財産、仕事など多くのものを失った被災者の方たちが、「命があるだけでありがたい」「おにぎりが2個食べられることに感謝している「」尾木ママ、来てくれてありがとう」と言うのを聞きました。大きな喪失感と絶望のなかで、「ありがとう」と言えるなんて、率直に「すごいな」と感じたのです。なくしたものを数えない。今あるものに感謝する。その精神力の強さ、人間力の大きさに私は圧倒されました。どんなにつらいなかでも「ありがとう」と言える人、感謝という人間らしさを忘れない人は、なによりも強いと感じました。私たちはふだんから、「ありがとう」をもっと声に出すべきではないでしょうか。「ありがとう」は他人を笑顔にし、自分に生きる力を与えてくれる言葉だと思うのです。

「でも」「だって」「どうせ」という言葉は、ネガティブな言葉なのでお子さんに限らず使わないように意識したいものですね。

子育て上手になる尾木ママの魔法の言葉』(尾木直樹、セブン&アイ出版)では、寄り添う「子育て」の方法、「教育」の考え方、「思春期」の受け止め方など、子育てがもっと楽しくなる、ラクになるヒントの数々を掲載しています。

トップ画像写真 川しまゆう子

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