「はちみつ」が生理痛に効く!? 最新の研究の成果が目からウロコだった件

ライフスタイル

2020.01.08

昔から体にいいと言われているはちみつ。でも、具体的にどんな効能があるのかって聞かれると、意外とあげられませんよね(のどによさそう…しか出てこない…)。そこで、専門家にはちみつの健康効果について聞いてきました!

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“メディカルハニー”と呼ばれるくらい 多くの健康効果が実証されていた!

教えてくれた人:橋本 健さん。みつばち健康科学研究所所長。理学博士。予防医学の観点から、みつばち商品を始めとした自然成分の有効性を研究しています。

「高温での加熱や極端なろ過をしていない純粋なはちみつには、みつばちのカラダから分泌された成分や花粉が含まれており、そこには多くの栄養素があります。薬のような健康効果が科学的に実証されていることから、近年ではそうしたはちみつのことを“メディカルハニー”と呼んでいます」という橋本さん。

具体的にどんな健康効果があるのでしょうか?「はちみつの効果としてあげられるのが、整腸作用や口内環境の正常化など。はちみつが腸内の善玉菌のエサとなることで、腸内環境がよくなります。また、口内環境の観点では、歯石の予防や虫歯の原因になるミュータンス菌の働きを抑える作用があるとされます。ほかにも、血糖値のあがりやすさを示すGI値が低いことから血糖値の急上昇を抑制したり、カラダのサビつきを防ぐ抗酸化作用があったりします。それだけでなく、最新の研究では新たに2つの健康効果が判明したんですよ」。

はちみつの新健康効果①:咳止め

「古くからのどによいとされていましたが、飲みこむときに物理的にのどを保護するからと思われていました。ですが、最近の研究によって、咳止め効果のある成分が含まれていることが実証され、科学的根拠からも咳を止めることがわかりました」と橋本さん。寝る前に小さじ1杯程度をとるといいそうです。

はちみつの新健康効果②:生理痛の緩和

はちみつには生理痛をやわらげる効果があるという論文も出てきているんです。作用しているのはみつばちのカラダから分泌されている成分で、せき止め効果のある成分と同じものだと考えられています」と橋本さん。朝・昼・晩に小さじ1杯程度をとると不調予防につながるそう。「ドリンクにしたりサラダにかけたりしてもOKです。ただし、高温での加熱は避けてください」。

お店で買うときは商品の「名称」と「産地」をチェック!

「健康効果があるのはあくまでも純粋なはちみつ=メディカルハニーだけ。お店で買うときは商品のラベルをよ~く見てください。ラベルに記載された名称が「はちみつ」または「純粋はちみつ」でることが最低ライン」と橋本さん。産地も気にした方がいいのでしょうか?「基準が厳しいヨーロッパ産は純粋なはちみつと考えて間違いなし。ヨーロッパに輸出しているキューバさんも確実です。日本は加熱やろ過に関する表示の決まりがゆるいため、最終的には食べてみてしっかり風味を感じられるかが判断のポイントになります」。

【これだけは注意して】はちみつは1歳未満の子どもには与えないでください!

免疫の仕組みが完全にでき上がっていない子どもは、自然由来のはちみつに含まれるボツリヌス菌を摂取することで、乳児ボツリヌス症を発症して死に至る危険があります。1歳未満の子どもには、はちみつ及びはちみつ製品を与えないようにしてください。

6種類近い健康効果が判明しているなんておどろきですね。こんなにカラダにいいなら、毎日の食生活にどんどん取り入れていきたいですね!
はちみつの健康効果の詳細や、料理への活用法は2月7日発売の『saita』3月号(セブン&アイ出版)で紹介しています。気になる人はぜひチェックしてみて!
文/吉塚さおり

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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