教えてくれたのは……丸山晴美さん
22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。様々な資格を持ち、食費や通信費など身の回りの節約術やお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演等で行っている。公式HP「らくらく節約生活。」
食費が節約できる!買い物の“3つのコツ”
1. 食費の予算を決めて、週ごとに分けて使う
丸山さん「食費の予算を5週に分けて、それを週ごとに使うことで、予算を守りやすくします。」
予算を分ける!と聞いて、ハッとしました。そもそも私(筆者)は食費として予算を組んでいない……と。キャッシュレス決済がメインになって、一回の買い物の総額すら気にしない時もあります。早速、先月の食費を家計簿アプリから出してみると、予想以上の額で、予算を組む大事さを実感しました。
2. まとめ買いと買い物メモでムダをカット
丸山さん「買い物は3日に1度のまとめ買いに。必要なものは必ずメモをして買い忘れを防ぎましょう。自炊に使う食材から買って、ジュースやお菓子などの嗜好品は予算が余ったら買うというように、優先順位を考えながら買い物をしましょう。」
買い物の頻度を下げて、支出のタイミング自体を減らすのは比較的容易に取り組めそうですね。そのためにも、買い忘れを防ぐ買い物メモが重要になりそうです。予算を決めておくと、嗜好品を買うかどうかの判断にも活用できて便利です!
3. お得なキャンペーンを活用する
丸山さん「通常よりポイントが貯まりやすいポイントアップデーやドラッグストアのウエルシアが毎月20日に行っているお客様感謝デー(ウエル活)のように、Tポイントを1.5倍分使える日を選んで買い物をするとお得に買い物ができます。さらに、キャッシュレス決済を併用して、ダブルでポイントを貯めたり、キャッシュレス決済によっては特定のお店での支払いで20%還元などのキャンペーンも活用するとよいでしょう。」
続きまして、節約のプロはどのような一週間を過ごしているのか、聞いてみましょう!節約の秘訣は○○デーにあり!?
必見!マネしたい“節約のプロの一週間の過ごし方”
月曜日 無買デー
火曜日 米を7合炊いて小分け「冷蔵」する
水曜日 無買デー
木曜日 まとめ買いデー
金曜日 米を7合炊いて小分け「冷蔵」する
土曜日 無買デー
日曜日 外食やデリバリーをしないように冷蔵庫のあるもので食事を作る
気になる「まとめ買いデー」と「まとめて炊飯デー」について、詳しく聞いてみました!
まとめ買いデー
業務用スーパーを活用する。
・定番食材を買う(例えば、食パン、きのこ、牛乳、カニカマなど事前に在庫をチェックしておいてリスト化しておく)
・まとめ買い(例えば、豚小間、鶏胸肉を1kg程度、卵、牛乳、野菜など)。肉は小分け冷凍、もしくは下味冷凍。野菜はブロッコリーなど冷凍できるものは冷凍する。
まとめて炊飯デー
ご飯は圧力鍋でまとめて炊いて、小分けに冷蔵しています。食べる分だけレンジで温めて食べるので、食べ過ぎ防止にもなります。ご飯を冷凍ではなく冷蔵する理由は、冷蔵の方がレンジで温める時間が短いためです。味もあまり変わりません。
炊飯器がない理由は、炊飯器が壊れたときに買い替えようと思いましたが、10万円など高いモデルは圧力釜を採用しており、それなら家にある圧力鍋で炊けばよいのでは?ということに至ったからです。かれこれ10年近く圧力鍋でご飯を炊いています。
予算設定×行動のルーティン化が大事!
丸山さんのお話を聞いて、食費にいくら使っているか、我が家の適正な予算はどれくらいなのか、見通しが立っていない状態で、ただ漠然と「お金が足りない!もっと欲しい!」と言っていたことに気づきました。
支出の中でも食費は重要な項目の一つです。ただ削減するのではなく、設定した予算の中で、いかに豊かに満足できる食生活を実現するかが大切になります。そのためにも、週ごとの予算設定と一週間の買い物予定を決めておくことで、「食費節約の自動化」が図れるのではないかと考えました。
次回は、お金が貯まる人の特徴と行動について、丸山さんに伺います。