衣替えで出した服の「黄ばみ」…。手間をかけずに白さを取り戻す“洗濯のコツ”

家のこと

2025.06.03

洗濯研究家の平島 利恵です。衣替えでクローゼットから夏服を出したとき、「あれ、黄ばんでる……?」と驚いたことはありませんか? 実はこれ、昨年の汗や皮脂汚れが酸化して現れた“黄ばみ”なんです。今回は、手間をかけずにできる黄ばみ対策をご紹介します。

広告

黄ばみの正体は「昨年の汗汚れ」

黄ばみの原因は昨年の汗汚れ

黄ばみの主な原因は、汗や皮脂などの「たんぱく質汚れ」。
汗や皮脂の汚れは、ついた直後は透明で目に見えませんが、そのまま放置して時間が経つと、酸化して黄色く変色し、ようやく汚れとして浮き出てくるのです。昨年、しまう時には気づかなくても、汚れが残っていた衣類ほど、次のシーズンに「黄ばみ」となって現れてしまいます。

これらは洗濯機にかけるだけでは落としにくく、服の繊維に残ったまま時間が経つと、黄ばみとして表面化してしまいます。

寝ている間に完了! 「つけ置き洗い」が頼りになる

寝ている間に終わる、つけ置き洗い

この黄ばみは、手間をかけなくても、つけ置き洗いで、汚れをぐんと落としやすくすることができるんです。

ポイントは「40℃程度のお湯」と「アルカリ性粉末洗剤」。
温水を使うことで洗剤の力を引き出し、繊維の奥に染み込んだ汚れやニオイが落ちやすくなります。
つけ置き洗いと言うと時間がかかるイメージがあるかもしれませんが、洗剤をしっかり溶かしたお湯に衣類をつけて放っておくだけ。夜寝る前に仕込んで、朝洗濯機にかけると、驚くほどスッキリします。

 

襟や袖の黄ばみには“部分ケア”をプラス

部分汚れには前処理を

襟元や脇、袖口など黄ばみやすい部分は、洗剤を直接塗ってからつけ置くとより効果的。
洗剤を繊維の奥に染み込ませるようトントンと叩きましょう。

面倒なら“温水洗い”でもOK!

「つけ置きが面倒……」という方には、洗濯機の温水洗いがおすすめ。
温水洗いが出来ない洗濯機であっても、お風呂の「お湯取り機能」を使えば、簡単に温水洗いが叶います。


※おふろの残り湯には雑菌が含まれるので、綺麗なお湯で洗濯しましょう

黄ばみ対策に 3つのポイント

1.詰め込みすぎない

詰め込みすぎない

洗濯槽に入れる衣類量は、縦型で8割、ドラム式で5~7割までが目安。衣類がしっかり動くことで、汚れ落ちもアップします。

2.すすぎは2回以上に設定

すすぎは2回以上

黄ばみや臭いを防ぐには、洗剤や皮脂汚れをきちんとすすぐことが大切。すすぎ回数を増やすと、汚れ・ニオイ残りをぐんと減らせます。

3.洗濯後はすぐに干す

洗濯後はすぐに干す

濡れたままの衣類には雑菌が繁殖するため、洗濯後に洗濯槽の中で長時間放置すると、洗濯が台無しに。洗濯後は10分以内、なるべくすぐに干す習慣をつけましょう。

「来年のラク」につながる黄ばみ対策

来年の楽に繋がる

黄ばみは、落としきれなかった汚れのサイン。
今年の服を来年も気持ちよく着るために、今のひと手間が大きな差になります。「つけ置き=面倒」はもう古い。“ほったらかしで落ちる”洗濯法で、忙しい毎日をもっと快適にしませんか?

広告

著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

この記事をシェアする

気になるタグをチェック!

saitaとは
広告

人気記事ランキング

ランキングをもっと見る