「花嫁のれん」とは?
「花嫁のれん」とは、幕末から明治時代から伝わる、加賀藩の能登・加賀・越中で始まった婚礼の風習の一つ。
加賀藩の嫁ぐ女性が持参する“嫁入り道具”のひとつとされており、婚家先の仏間の入口にかけられ、花嫁はそれをくぐってご先祖様にあいさつをします。
こうして初めて嫁入りすることが認められ、その後に結婚式を始めるというのがこの地方の習わしです。
母から娘に贈る大切なのれんである「花嫁のれん」は、色んな絵柄で娘への大切な気持ちが表現されており、時代背景等によっても使う色があったりと、1枚1枚に物語が刻み込まれています。
ただ「花嫁のれん」の出番は、婚礼の1度切りです。その為、そのまま箪笥にしまったまま眠ってしまうことが多かったのです。美しく大切な記念の「花嫁のれん」が箪笥の中でずっと過ごされているのはもったいない。
そこでその「花嫁のれん」を展示し始めた場所があるんです。
石川県七尾市にある「花嫁のれん館」
「花嫁のれん館」は、平成28年春に開館し、常設展示室では明治から平成までの花嫁のれんを見ることが出来ます。また、地域の婚礼文化を展示する企画展示室や、婚礼衣装をまとい花嫁のれんをくぐる体験のれんくぐり体験、オリジナルグッズを販売するショップ、地域の観光情報を発信する交流スペースも併設されています。
◆入館料
高校生以上 550円
小中学生 250円
幼児 無料
◆開館時間
9:00-17:00(入館は16:30まで)
◆休館日
年末年始(12月29日-1月3日)と展示替え期間
花嫁のれん館の詳細はこちら。
花嫁のれん館内はこんな感じ
花嫁のれん館には、美しい花嫁のれんがたくさん展示されておりました。
また、地域の婚礼文化を展示する企画展示室もありました。わからないことなどがあったら、気軽に声を掛けられるスタッフの方も常駐しているので、わからないことを聞くこともできますよ。
なんと「花嫁のれんくぐり」を体験できるらしい!
なかなか経験ができない「花嫁のれんくぐり」を、ここでは体験できるそうです。着物も色々用意されているので、色打掛といっても赤も黒もあったりと、選ぶのも楽しそうです。
◆体験料金
1人3,000円(税込&入館料含む)
◆所要時間
30分
◆体験時間
10:00-16:00
◆予約受付
電話0767-53-8743(受付時間/9:00-17:00)
Eメール(info@hanayomenorenkan.jp)
HPのご予約フォームから
【注意点】
・最終受付時間 15:30
・カメラは各自でご準備ください
・メイクは各自で行ってください
男性は紋付袴を準備しているのでペアでも体験できるそうです。(別途3000円(税込&入館料含む)必要)。
旅の記念に、こういう体験もいいですよね。
GWには「花嫁のれん展」が七尾市の一本杉通りで開催される!
七尾駅から海へ向かって5分ほど歩くと、昔ながらの街並みが美しい「一本杉通り」という通りがあります。
「一本杉通り」は、昔ながらの街並みに専門店が立ち並ぶ通り。
その通りに4月29日~5月12日の期間、それぞれの家にある大切な花嫁のれんをそれぞれ展示しているという「花嫁のれん展」が開催されます。
普段は大切に各家庭の箪笥に保管してある花嫁のれんを、一斉に飾ります。
それぞれの思いが詰まった大切な思い出ののれんを見ることができる美しいイベントです。
GWに石川県にいらっしゃる際には、是非足を運んでみてくださいね。
いかがですか?
それぞれの地域の花嫁の伝統があるかと思います。能登の花嫁を知りたい、体験したいと思った方は、是非、石川県の「花嫁のれん館」を訪れてみてくださいね。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。