夏旬なのに「冬瓜」とは?冬瓜カルパッチョがだしジュワンで美味しい【MOMOEの夏野菜料理vol.8】

料理・グルメ

2019.06.27

野菜の魅力を引き出した、シンプルでおいしいレシピで人気のケータリングユニット「MOMOE」の稲垣晴代さんに、少ない手数でできる、夏野菜が主役のレシピを教えていただきました。

今回は、ゆでるとつるんとした食感になる冬瓜のレシピを紹介します。だしを含ませた冬瓜は、まさに口福。下ゆでは、約3日保存できるので、一度に下ゆでして、冷製と温製で味わってください。

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冬瓜は夏バテ解消に効果的!? 糖や脂肪の吸収を抑えてダイエットにも!

冬瓜の出荷は6月から10月にかけて、最盛期は、7、8月で夏の野菜と言えます。
では、なぜ”冬”瓜なのか?!

冬瓜の皮は、丈夫できめが細かいため水分を失いにくいことから、収穫してから常温で2、3ケ月は品質を落とさず保存できる非常に珍しい野菜だそうです。
つまり、”冬までもつ瓜”だから、冬瓜と名付けられました。

【冬瓜の栄養】
 冬瓜は95%が水分で、きゅうりやなすと同様、カラダを冷やす効果があり、夏の水分補給に有効です。また、100gあたり16Kcalと、低カロリー。糖や脂肪の吸収を抑える作用があるサポニンという成分も含み、ダイエットには効果的です。サポニンは、中性脂肪を分解して、コレステロールを下げる働きがあります。

 さらに食物繊維が、不溶性と水溶性が2:1と、理想的なバランスで含まれているほか、筋肉の収縮や神経の働きに関係しているカリウムも含みます。カリウムは、利尿作用や体の塩分バランスを整える働きがあります。

 夏バテは、汗とともに、水分やカリウムなどのミネラルが失われ、体内のミネラルバランスが崩れることにより、疲労感が生じることでおこります。冬瓜は、水分とカリウムを同時に補給できるので、夏バテ解消に効果的です。

冬瓜のカルパッチョ

口の中にだしがジュワン。カラダがみずみずしくなる夏の前菜。

冷めていくときに味が入るので、透き通ったら火を止めて。これで食感もキープ。白しょうゆはうす口しょうゆでも。

【材料】(2人分)
冬瓜…1/8個
A
だし汁…500mℓ
白しょうゆ…大さじ1
みりん…大さじ2

すだち…1/4個

【作り方】
①冬瓜は皮をむいてたっぷりの塩(分量外)をまぶし、10分ほどおき、縦3等分に切る。ひたひたの水でゆで、ひと煮立ちしたら湯をきる。
②別の鍋にAを合わせて煮立て、①を加えて中火で煮る。表面が透き通ってきたら火を止め、そのままおいて味を含ませる。
③薄切りにして器に盛り、すだちをしぼる。

Vege POINT

かたい皮を包丁でそぎ落とし、色よく仕上げるために塩をすり込む。

冬瓜のみぞれ煮

おろしのシャリシャリ食感も新鮮。

【材料と作り方】(作りやすい分量、約4人分)
①冬瓜1/4個は皮をむき、半分はたっぷりの塩をまぶし、10分ほどおいて縦3等分に切る。ひたひたの水でゆで、ひと煮立ちしたら湯をきり、3等分に切る。残りの冬瓜はすりおろす。
②鍋に①とだし汁2カップ、塩小さじ1、酒1/4カップ、種を取った梅干し1個を中火で熱し、10分ほど煮る。

教えてくれたのは、「MOMOE」主宰 稲垣晴代さん

1977年、愛知県生まれ。調理師学校卒業後、飲食店での勤務を経て、独立。ケータリングユニット「MOMOE」の活動を中心に、雑誌や書籍でもレシピを発信。著書に『MOMOEの作りおき』(宝島社)など。小学生女子の母でもある。 http://momoegohan.com

vol.1見た目に涼しいきゅうりレシピ 
vol.2新感覚のトマトレシピ  
vol.3夏バテ知らずのなすレシピ
vol.4エスニック風なオクラレシピ  
vol.5程よい苦味で食欲増進なゴーヤレシピ
vol.6無限に食べられるピーマンレシピ 
vol.7粘りが元気になるつるむらさきレシピ
vol.9夏野菜のディップ

みずみずしくてさっぱりした冬瓜のレシピ。食欲の出ない暑い日でも、これならおいしく食べられそうですね。

栄養監修/吉沼弓美子(管理栄養士)

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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