冬瓜は夏バテ解消に効果的!? 糖や脂肪の吸収を抑えてダイエットにも!
冬瓜の出荷は6月から10月にかけて、最盛期は、7、8月で夏の野菜と言えます。
では、なぜ”冬”瓜なのか?!
冬瓜の皮は、丈夫できめが細かいため水分を失いにくいことから、収穫してから常温で2、3ケ月は品質を落とさず保存できる非常に珍しい野菜だそうです。
つまり、”冬までもつ瓜”だから、冬瓜と名付けられました。
【冬瓜の栄養】
冬瓜は95%が水分で、きゅうりやなすと同様、カラダを冷やす効果があり、夏の水分補給に有効です。また、100gあたり16Kcalと、低カロリー。糖や脂肪の吸収を抑える作用があるサポニンという成分も含み、ダイエットには効果的です。サポニンは、中性脂肪を分解して、コレステロールを下げる働きがあります。
さらに食物繊維が、不溶性と水溶性が2:1と、理想的なバランスで含まれているほか、筋肉の収縮や神経の働きに関係しているカリウムも含みます。カリウムは、利尿作用や体の塩分バランスを整える働きがあります。
夏バテは、汗とともに、水分やカリウムなどのミネラルが失われ、体内のミネラルバランスが崩れることにより、疲労感が生じることでおこります。冬瓜は、水分とカリウムを同時に補給できるので、夏バテ解消に効果的です。
冬瓜のカルパッチョ
冷めていくときに味が入るので、透き通ったら火を止めて。これで食感もキープ。白しょうゆはうす口しょうゆでも。
【材料】(2人分)
冬瓜…1/8個
A
だし汁…500mℓ
白しょうゆ…大さじ1
みりん…大さじ2
すだち…1/4個
【作り方】
①冬瓜は皮をむいてたっぷりの塩(分量外)をまぶし、10分ほどおき、縦3等分に切る。ひたひたの水でゆで、ひと煮立ちしたら湯をきる。
②別の鍋にAを合わせて煮立て、①を加えて中火で煮る。表面が透き通ってきたら火を止め、そのままおいて味を含ませる。
③薄切りにして器に盛り、すだちをしぼる。
Vege POINT
かたい皮を包丁でそぎ落とし、色よく仕上げるために塩をすり込む。
冬瓜のみぞれ煮
【材料と作り方】(作りやすい分量、約4人分)
①冬瓜1/4個は皮をむき、半分はたっぷりの塩をまぶし、10分ほどおいて縦3等分に切る。ひたひたの水でゆで、ひと煮立ちしたら湯をきり、3等分に切る。残りの冬瓜はすりおろす。
②鍋に①とだし汁2カップ、塩小さじ1、酒1/4カップ、種を取った梅干し1個を中火で熱し、10分ほど煮る。
教えてくれたのは、「MOMOE」主宰 稲垣晴代さん
1977年、愛知県生まれ。調理師学校卒業後、飲食店での勤務を経て、独立。ケータリングユニット「MOMOE」の活動を中心に、雑誌や書籍でもレシピを発信。著書に『MOMOEの作りおき』(宝島社)など。小学生女子の母でもある。 http://momoegohan.com
vol.1見た目に涼しいきゅうりレシピ
vol.2新感覚のトマトレシピ
vol.3夏バテ知らずのなすレシピ
vol.4エスニック風なオクラレシピ
vol.5程よい苦味で食欲増進なゴーヤレシピ
vol.6無限に食べられるピーマンレシピ
vol.7粘りが元気になるつるむらさきレシピ
vol.9夏野菜のディップ
みずみずしくてさっぱりした冬瓜のレシピ。食欲の出ない暑い日でも、これならおいしく食べられそうですね。
栄養監修/吉沼弓美子(管理栄養士)
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。