【熱中症対策】に効果的な食材ベスト6!疲労回復に「豚肉」、水分量調整には「モロヘイヤ」など

料理・グルメ

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2019.08.17

気温がぐんぐん上がるこの季節、気をつけなければならないのが熱中症です。熱中症は、栄養状態が悪かったり、疲れがたまっていたり、体力が低下していたりするときにも発症しやすいといわれています。熱中症を予防するには、水分補給や温度調節、適度な休憩など、さまざまな対策が必要ですが、日々の食事も、忘れてはならない大切なポイントです。そこで、熱中症予防に効果的な食材6つをご紹介。これらの食材を上手に取り入れて、熱中症に負けない体を作りましょう!

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熱中症予防には、こまめな水分補給が大事!

 熱中症を予防するために、まず大切なのが、こまめな水分補給です。人は軽い脱水状態のとき、のどの乾きを感じません。ですので、のどがかわく前に、意識して水分をとるようにしましょう。
 
 水分と言っても、ビールなどのアルコール類やジュースなど糖質が多いものはNG。アルコールは、尿の量を増やし、体内の水分を排出してしまいます。摂取した量以上の水分が、後に尿で失われてしまうこともあります。また、糖質の多いジュースや炭酸飲料などは、血糖値が上昇し、肥満につながることにもなるので、飲みすぎないよう注意が必要です。また、コーヒーなどのカフェインを含むものも、ほとほどの量であれば問題ありませんが、大量摂取は控えるようにしましょう。
 
 日常生活では、食事などに含まれる水分を除いて、飲み物から摂取する水分の量は、1日あたり1.2ℓが目安と言われています。とくに、入浴時や寝ている間も汗をかくので、起床時や入浴前後はかならず水分を補給するようにしましょう。
 
 汗をかく労働や運動時は、発汗量に応じた水分補給が必要です。汗を大量にかいたときは、水だけではなく、スポーツ飲料や経口補水液などで、塩分やミネラルも補うとよいでしょう。

食欲がないからそうめんやそばだけ…はNG

 暑い日は、食欲が落ちることも少なくありません。そんなとき、さっぱりと食べられるそうめんやざるそば、ご飯やパンだけなど、主食だけですませてしまうことはありませんか?

 こうした食事では、栄養がかたより、体を動かすエネルギーを生み出せなくなります。そして、疲れやすく、暑さに耐えられない体になってしまうのです。食欲が出なくても、主食、主菜、副菜を意識して、バランスのよい食事を心がけることが大事です。

 では具体的に、どのような食材を食べればいいのか、熱中症予防に効果が期待できる食材5選を、ランキング形式で紹介します。 

豚肉

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 暑い夏は食欲が落ち、麺類や冷たい飲み物、デザート類にかたよりがちです。 これらは糖質を多く含み、人間にとって大切なエネルギー源となりますが、代謝をスムーズにし、エネルギーを作るには、ビタミンB1も必要です。
 そこでおすすめなのが、ビタミンB1を豊富に含む豚肉です。ビタミンB1は糖質の代謝を促し、エネルギーを全身に行き渡らせ、疲労回復の効果が期待できます。熱中症は、体調によっても左右されるので、こうした食材で、日々の疲れを回復させることが大切です。
 なお、ビタミンB1は、脂肪の多い豚バラ肉より、ヒレやももの赤身に多く含まれています。

納豆

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 納豆にはビタミンB1が含まれており、疲労回復に効果的です。さらに、汗とともに失われてしまうカリウムやマグネシウムも豊富。
 カリウムは余分な塩分を排出し、体内の水分量を調整してくれます。不足すると脱水症状になり、熱中症を引き起こします。
 また、納豆は発酵食品です。微生物が、消化しにくいものを分解してくれるので、発酵していないものより、栄養の吸収が高まります。
 食物繊維や納豆菌は、腸内環境を整えてくれるので、体調管理にも役立ちます。

モロヘイヤ

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 モロヘイヤは、汗をかくと失われてしまうカリウムが豊富です。
 また、鉄分、葉酸は野菜の中でもトップクラスの含有量。鉄分は、血液中の酸素を体のすみずみまで運んでくれます。鉄分が不足すると、体に酸素が充分にいきわたらなくなり、貧血の症状が出やすくなります。鉄分も汗と共に排出されるので、夏には補給が必要です。
 また、ビタミンB1も含まれており、疲労回復に効果的です。
 ちなみに、カリウムは水に溶けやすいので、ゆで汁ごと食べられるスープ料理がおすすめです。

枝豆

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 枝豆は、ほかの野菜に比べてビタミンB1、B2を多く含みます。これらは体内で糖質、脂質、タンパク質などを分解して、エネルギーに変えるため、疲労回復に効果が期待できます。
 体内の水分量を調整してくれるカリウムも豊富です。カリウムは汗とともに失われてしまうので、その分を補給することもできます。また、血液や筋肉を作る上で欠かせないタンパク質も豊富です。
 さらに枝豆には、オルニチンも含まれています。オルニチンは、アルコールの分解を促し、肝機能の働きを助けてくれます。飲みすぎや二日酔いを防止する働きが期待でき、日々の健康管理に役立ちます。

梅干し

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 梅干しには、クエン酸が含まれており、疲れの原因となる乳酸の発生を抑えると同時に、代謝を活発にするので、疲労回復に効果が期待できます。
 また、カルシウムやマグネシウムなど、体に吸収されにくいミネラルと結びついて、吸収されやすい形に変えるキレート作用があります。
 さらに、酸味は食欲を増進させ、唾液の量を増やし、消化吸収を助ける効果もあります。

にんにく

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 にんにくに含まれるアリシンは、ビタミンB1と一緒に摂ると吸収を促進し、代謝もよくなるため、疲労回復に効果が期待できます。
 また、夏は冷たいものを食べて内臓の機能が低下しがちですが、アリシンは血流を促進し、体を温める働きがあります。にんにくをすりおろすことで、より効果的に摂取することができます。
 アリシンを含む食材は、ほかに葱や玉葱、ニラがあります。

熱中症におすすめの食材、いかがでしたか? どれも身近に手に入るものばかりなので、ふだんの食生活に気軽に取り入れられそうですね。

監修/吉沼弓美子(管理栄養士)

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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