タオルって、実は汚れている
「お風呂上がりに使うだけでしょ?」「一回使っただけで洗うのはもったいない」
そう思って、何度か使ってから洗っていませんか?
実は、タオルは“見えない汚れ”が溜まりやすいアイテム。パイル生地はフープ状になっているため、汗・皮脂・角質などの汚れが繊維に多く付着します。これらは洗濯だけでは落とし切れず、一見汚れていないように見えても、汚れが蓄積していきます。
さらに濡れたまま放置すると、残った水分と汚れをエサに雑菌が繁殖。これが「なんだか臭う」「黒ずんできた」の正体です。
これ、本当に洗ったタオル!?
スタッフのタオルをつけ置きしてみたところ、洗浄液が驚くほど茶色く濁りました。
信じがたいことに、これは“洗濯済み”のタオル。目に見えない汚れが繊維の奥にたくさん残っていたんです。
知っておきたい!タオルの寿命は1年
タオルの寿命は意外と短く、目安は「約1年」。
ホテルなどでは、洗濯回数80回ほどで入れ替えるといわれています。「吸水しにくい」「肌ざわりが変わった」と感じたら買い替えのサイン!
やってない? タオルが臭う・黒ずむNG習慣4選
【NG1】濡れたままポイ!で雑菌天国に
使い終わったタオルを、洗濯カゴに丸めて放置していませんか?
湿気と皮脂汚れが残った状態は、雑菌が繁殖するための絶好の環境。これが生乾き臭や黒ずみの原因に。
すぐ洗えない時は、「とりあえず干しておく」習慣を!
【NG2】洗濯機にぎゅうぎゅう詰め
「家族分まとめて洗いたい!」その気持ち、分かります。
でも詰めこみすぎると、タオルのパイルまで洗えず、汚れが残ってしまいます。
縦型:洗濯槽の8割まで/ドラム式:5~7割を目安に。
タオルがゆったり動ける余裕を作りましょう。
【NG3】すすぎ1回でOKと思ってない?
最近は「すすぎ1回で時短」な洗剤も増えていますが……
実はそれ、黒ずみ・ごわつきの原因かも。すすぎが足りないと、浮かせた汚れを含む洗剤成分が衣類に残留してしまいます。
必ず2回以上すすぐこと! ニオイ対策にも効果的です。
【NG4】柔軟剤を使いすぎて逆効果に
「ふわっと仕上げたいから」「タオルのニオイが気になるから」と柔軟剤をたっぷり使っていませんか?
実は、柔軟剤は繊維をコーティングするため吸水力を下げるうえ、すすぎ不足の状態で使うと、汚れを閉じ込めて、逆に黒ずみや臭いを悪化させることも……。
実際に、柔軟剤×香りビーズを多用していたタオルをつけ置きすると、汚れとともに強烈な香りが……! 洗浄液に出た汚れの色も、皮脂汚れのタオルとはまた違いますよね。
タオルには柔軟剤を使わないのがベストです。“清潔”を優先しましょう。
蓄積汚れは「つけ置き洗い」でリセット!
繊維の奥に蓄積した汚れは、洗浄力の高いアルカリ性粉末洗剤×お湯を使った「つけ置き洗い」で落としましょう!
- 40℃のお湯に、アルカリ性粉末洗剤+酸素系漂白剤を溶かす
- タオルを2~3時間つけ置き
- 洗濯機で洗い、すすぎは必ず2回以上
蓄積汚れがスッキリ落ちて、嫌な臭いが解消されるはずです!
柔軟剤を変える前に「洗い方」見直して
タオルが臭う、ごわつく、黒ずむ……。
そんな時こそ、新しい洗剤や柔軟剤を試す前に、基本の洗濯習慣を見直すチャンス。
毎日のちょっとした改善で、タオルの使い心地も、洗濯の仕上がりも、きっと変わりますよ。
そしてもし、つけ置き洗いをしても状態が改善しない場合は、タオルの寿命が来ているサインかもしれません。使い心地や吸水性に違和感を感じたら、買い替えも意識してみてくださいね。