なぜ漂白剤でピンクに変色するの?
この変色は、日焼け止めに含まれる「紫外線吸収剤」が影響しています。
日焼け止めに含まれる紫外線吸収剤と漂白剤が化学反応し、ピンクやオレンジ色に変色してしまうことがあるのです。首まわりや袖などに日焼け止めの汚れが残り、「汗染みかな?」と漂白すると大変なことに。特に塩素系漂白剤は要注意です。
どのくらい変色するのか実験すると……
実際に、日焼け止めに塩素系漂白剤を塗布すると、見る見るうちに真っ赤に変色してしまいました。
※変色してしまった衣類の正しい洗い方も、動画でご紹介しています。
変色は元に戻せる?
まずお伝えしたいのは、ピンク色に変わってしまっても、衣類自体が染まったわけではないということです。変色しているのは、残った日焼け止め成分。これを落とせば、変色も元に戻ります。
ただし、汗をかいても落ちないように作られている日焼け止めは、非常に落としにくい汚れ。日焼け止めをよく使う方や、白い衣類をよく着る方は、あらかじめ「紫外線吸収剤不使用」の日焼け止めを選ぶのもおすすめです。
それでも衣類に日焼け止めがついてしまった場合は、次のようにケアしましょう。
変色した服の戻し方
- 日焼け止めがついた箇所に、油汚れに強い中性洗剤や食器用洗剤を直接塗る
- 繊維の奥まで洗剤を染みこませ、優しく揉む。
- 通常の洗濯機にかける
※一度で落ちないときは、何度か繰り返してみてください。
※メイク汚れ専用の洗剤や、油分に強いタイプの洗剤を使うとより効果的です。
日焼け止めの変色を防ぐ3つのコツ
- 日焼け止めがついた衣類に漂白剤は使わない
- 黄ばみや汚れが気になったら、洗剤でもみ洗い
- 「紫外線吸収剤不使用」の日焼け止めを選ぶ
漂白は「汚れを落としてキレイにする」ためのケアですが、正しく使わないと「逆効果」にもなりかねません。白くしたい一心で起きてしまったピンクの変色、あきらめる前にぜひこちらの方法を試してみてくださいね。