じつは、雑菌が繁殖しやすい水着。使ったら必ず洗濯しよう!
「プールや海で使った水着って、じつは意外と雑菌や汚れが付いているんですよ」
そう話すのは、洗濯ハカセこと神崎健輔さん。長崎県でクリーニング店を営み、雑誌やWEBなどで洗濯テクニックを紹介しています。
「それほど汚れていないように見えると、使ったあとにそのまま脱水して乾かす方もいらっしゃるようですが、じつはこれ、NGなんです」
神崎さんによると、海水を含んだ水着には、水分と栄養分が豊富に含まれていて、菌が繁殖しやすい状態だとのこと。また、プールの水には塩素が含まれているので、洗わずにそのまま乾燥させると、水着のコーティングがはがれたり、ツルツルとした加工がザラザラしてしまったりと、水着の劣化スピードがはやまってしまうのだそう。
「水着を長もちさせたいと思うなら、家に持ち帰る前に“応急処置”をしておきましょう。さっと水洗いをして、塩分や塩素を取り除いだら、両手で“おにぎりを握る”ようにしてギュッとしぼります。こうすれば、家に帰って洗おうとしたら嫌な匂いがしてゲンナリ…なんてことも防げますよ!」
干すときは、“伸びないように”ハンガーを使おう!
帰宅後は、液体の中性洗剤や、デリケート洗い用の洗剤を使って、漬け込み洗いをすればOK。「もっと手軽に洗いたい!」というときは、洗濯ネットに水着を入れて、“デリケート洗いコース”で洗濯しても問題ないとのこと。
「型くずれが心配なときは漬け込み&手洗い、時間がないときは洗濯機など、状況で洗い分けてもいいかもしれませんね」(神崎さん)
型くずれ防止には、干し方にもひと工夫を。水分を含んだ水着は伸びやすいので、肩ひもがついているブラタイプの水着は、肩ひもを使って干さずに、ハンガーに二つ折りにして干すのがおすすめだといいます。
「ワンピースタイプの水着の場合は、まずはハンガーに干し、もう1本ハンガーを使って蛇腹干しにするといいですね。100均で購入できる平干し用グッズもおすすめです。トランクスタイプの水着は型くずれしにくいので、裏返してからピンチハンガーで干せばOKです」
教えてくれたのは、“洗濯ハカセ”こと神崎健輔さん
長崎県で実家のクリーニング店「白洋社」の部長を務める。株式会社クラスタス CTOとして、ネット宅配クリーニングサービスである「Nexcy(ネクシー)」を運営。
テレビや雑誌などで、家庭で実践できる洗濯術を紹介。
また、ブログにて「もっと洗濯がキレイに楽にできる方法」を随時紹介中。もっと洗濯をキレイに!洗濯と洗剤の新方程式
知っているようで知らなかった、水着を洗うときのコツ。このポイントを知っていれば、お気に入りの水着を長もちさせられそうですね。この夏、ぜひお試しください!
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。