アイデアマンとは、新しいものを生み出す人ではなく、歴史を遡るのがうまい人
あなたには思いつかないようなアイデアを次々と出す人がそばにいると、うらやましくなると同時に焦る気持ちも生まれるでしょう。「あんなふうに、自分もクリエイティブになれたらいいのに」と。
しかし、アイデアマンとして評価されている人は、新しいものを生み出しているわけではないのです。
今、この地球上には70億以上もの人間がいます。さらに過去に存在した人々を含めたら、膨大な数になります。そういう人たちが、ずっといろいろなことを考え続けてきたわけで、そもそも、これまで誰も思いつかなかったことなどないと言っていいでしょう。
アイデアマンは、過去を遡って今の問題解決にマッチする方法を探し出し、それをアレンジするのがうまいのです。
どちらかというと地味な能力に長けているのであって、派手なことをしているわけではありません。
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中野信子(なかの・のぶこ)
脳科学者、医学博士、認知科学者。横浜市立大学、東日本国際大学などで教鞭を執る。脳科学や心理学をテーマに研究や執筆活動を行うほか、その知見を生かしてテレビや雑誌でも活躍。社会問題やビジネス、カルチャーなど、幅広い分野を、科学の視点で読み解く語り口が人気。
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