スタートキーとブレーキ、 どこにあるかわかりますか?
運転のブランクがあるということは、実際に車を見ても動かし方がわからないという可能性もあり得ます。車の構造は年々進化しているので、昔は鍵を差し込むスタイルだったスタートキーも今やスタートボタンを押すタイプが主流。それを知らなければエンジンすらかけられないなんてことになりかねません!! またハンドブレーキも現在ではフットブレーキへと移行している車が多いので、知らずにいるとフットブレーキをかけたままアクセルを踏む、というミスをする人も。そこで車に乗ったら、まずはその車のスタートとブレーキはどこでどのように操作するのか、というのを必ず確認しましょう。
走り出し・右左折・車線変更は 全てウィンカー必須です
ペーパードライバーに多いのが、ウィンカーは曲がる時だけ使うものという認識です。でもウィンカーというのは自分のためではなく周囲のためにあるもの。この車が右に出ますよとか、左に車線変更しますよなどという合図なのです。もしウィンカーを出さずに駐車スペースから道に出たり車線変更したりしたら、周りにとっては急に車が出てきたということになり、最悪事故の危険もあります。自分の中で後ろから車が来ていないから大丈夫、と過信せずに駐車スペースから道路に出る時、右左折、車線変更の時にはまずウィンカーを出すと覚えておきましょう。
左折時は自転車やバイクに気をつけ、 最後に目視をお忘れなく!
国内で一番多い事故は、左折時の巻き込みだと知っていますか? いくらミラーをチェックしてもミラーには死角があるので、バイクや自転車が入り込んでしまうことがあるのです。死亡事故にも繋がってしまう左折時の巻き込みを避けるためにも、曲がる前にまずウィンカーで周囲に左折をアピール。そしてミラーをチェックしてから目視で後方確認も必ずしましょう。ハンドルを切るのはこれらの安全確認が全て終わってからです。
安全運転のためには 常に予測運転を心掛けること
ペーパードライバー克服のためにウィンカーやブレーキの操作を気をつけるのも大切ですが、さらに頭に留めておきたいのが常に予測運転をすること。例えば、前の自転車が急に曲がるかもしれない、交差点から人が出てくるかもしれない、前の車が急停止するかもしれない・・・そんなことを常に意識することができたら、自然と交差点で徐行したり車間距離を空けたりという安全運転に繋がりますよね。横断歩道や見通しの悪い交差点、子供が出てきそうな幼稚園の前などはいつでも止まれるスピードをキープが鉄則です。
視覚で距離がわかれば 予測運転もしやすい!
最後に安全運転のためにすぐできることとして、もう一つおすすめなのが視覚で距離をわかるようにすること。右折する信号まで300mだからそろそろ車線変更しようとか、左折まで50mだからウィンカーを出そうなど、距離がわかれば自分が運転している環境を客観的に把握して、予測運転がしやすいのです。これは車に乗って練習せずとも、普段歩いている時にあのお店まで何メートルくらいだなとか、自分で意識して確認することで距離感覚を掴む練習になるので、気づいた時にやっておいて損はありません。
ペーパードライバーを克服して 安全で快適な運転を目指しましょう
1回目、2回目、今回と3回に渡って、ペーパードライバーを卒業するための方法をご紹介してきましたが、いかがでしたか? 気をつけたいことや意識したいことが色々とありましたが、これを全部完璧にしてから・・・などと思うともはや車に乗れなくなってしまうので、最低限の運転ルールとマナーを押さえたら、あとは実際に運転上手な人に同乗してもらって練習したり、家の近くで少しずつ乗ってみたりと実践で運転のレベルアップをはかってくださいね。
教えてくれた人
新井みかさん
株式会社KIMICA代表取締役/トータルライフプロデューサーとして、東京都公安委員会届出自動車教習所 イクアドライビングスクールTOKYO運営や、女性のためのライフスタイル提案などを手掛ける。http://www.equa-ds.jp
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