暮らしの"やってみたいコト"集めましたマガジン

時代とともに変わる差別表現 LGBT表現が逆に差別になる!? #失礼な日本語

saitaPULS編集部

言葉は日々変化しているもの。だから、何気なく使っている日本語も、いつの間にか相手に不快感を与えてしまうワードになっていた、なんてことも。そこで、『失礼な日本語』の著者である岩佐義樹さんに、saitaPULSの読者がつい使ってしまいがちな「不快な日本語」を教えていただきました。

オタクはいつの間にかカルチャーに

ここ数年「LGBT」という言葉がメディアに浸透し、マイノリティの人たちを表現する、さまざまな言葉が登場&変化してきました。例えば「おたく」。
「当初はあまりイメージの良くない言葉でしたが、90年代以降は、サブカルチャーとして肯定的な意味で積極性を帯びて使うようになり『ヲタ』『ヲタク』として使うこともあります」(岩佐さん)

このような言葉は、使うだけで人を傷つけてしまうこともあるので、使用するときはとてもセンシティブになります。しかし、実生活では、差別用語ではない言葉が、差別用語として取り扱われるなんてことも!

ボーイズラブは禁断!?

ある社のツイッターで「禁断のボーイズラブ」などの表現は不適切でした、というお詫びがありました。「『禁断』は文字通り『ある行為をさしとめること』と『広辞苑』(第7版)にあるように、強い禁止が前提です。ですが、台湾で同性婚が実現したように、同性カップルはもう『禁断』ではなく『当たり前』になっていたようです」(岩佐さん)
「禁断」という言葉自体に問題はありませんが、何を「禁断」にするかで、たちまち差別用語になってしまうとは……。

LGBTでひとくくりにしない!

21世紀になって急に取り上げられるようになった「LGBT」とうい言葉。一般的には、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの略で「性的少数者」の意味として広まっています。ですが、同時に「LGBT」は「性的少数者」とイコールではない、という声も上がっています。
「LGBT以外にも、性的少数者はいるので『LGBT』とひとくくりに表現してしまうと、あまりにも多様な性の形があることが、見失われるのではないかと危惧しています」(岩佐さん)

新しい言葉は、その意味が定着するまで、意に反して人を傷つけてしまうことも。どんなときも、私たちは、相手に寄り添う気持ちを忘れず、立場が異なる人々への理解と配慮を忘れないようにしたいですね。

「教えてくれたのは」 毎日新聞社校閲センター前部長 岩佐義樹さん

1963年、広島県呉市生まれ。早稲田大学第1文学部卒業後、毎日新聞社に校閲記者として入社。用語委員会用語幹事などを務める、日本語のスペシャリスト。毎日新聞校閲センター運営のウェブサイト「毎日ことば」や「サンデー毎日」の連載コラム「校閲至極」などにて執筆中。

『失礼な日本語』
著/岩佐 義樹
ポプラ社
詳細・購入はこちら

TEXT:池田ゆき

前日の全体記事ランキング

1

夏マスクの涼しさ徹底比較!ユニクロ、イオン、無印良品、ハッカスプレー4種類のマスク、それぞれの使い心地は

今年の夏は、“うつさない、もらわない”新しい生活様式として、マスクの着用が求められています。暑い季節は汗をかいて蒸れたり、息苦しさを感じたり、不快な思いをしてマスクストレスを抱えている方も多いのではないでしょうか。 そこで試してみたくなるのが、つけ心地が涼しく、夏でも快適だとウワサのマスク。「購入したいけれど、どれがいいのかわからない!」という方のために、①ユニクロの「エアリズムマスク」、②イオンの「PASTEL MASK(パステルマスク)洗って使える3Dマスク」、③無印良品の「繰り返し使える2枚組・マスク(サッカー織り)」に加え、④使い捨ての不織布マスクにハッカスプレーを吹きかけたもの、の4つのマスクを実際につけ、どのマスクが快適に感じるのかを比較してみました。夏用マスクの購入を検討中の方は参考にしてみてくださいね。

2

【料理の裏ワザ】とうもろこしの粒をズババッとあっという間に取る方法【動画付き】

夏に美味しいとうもろこしは、加熱したあと、丸ごとかぶりついて食べるのが最高ですが、粒を切り離して、様々な料理に活用、調理することもありますよね。 その時に気になるのが、どうやって芯から切り離すのか… そこで今回は、とうもろこしの実を無駄にせず、簡単かつスピーディに芯から切り離す方法をご紹介します。

3

”冷凍トースト”が忙しい朝を変える!具材をのせて冷凍するだけ!朝は焼くだけのラクちん朝食

みなさん、食パンの保存方法ってどうしていますか? 食パンの保存方法に適しているのは冷凍といわれています。 食パンをラップに包んで冷凍するときにちょっとひと手間加えてみませんか? 好きな具材をのせて冷凍しておけば、食べたいときにそのまま焼くだけで大満足なトーストが食べられちゃいます。 忙しい朝に大活躍まちがいなし!

4

母親になってから窮屈だと感じたことがある人へ。「母親だからという呪縛」は華麗にスルーがちょうどいい

子どもを産んでから、大人になってから、「なんとなくこうしなきゃ」という呪縛にかかっている人は多いものです。 例えば、「ご飯は手作り」「家事の主体は女性」。やりたくてやっているならOKですが、不満に思いながらも「自分の母親もやっていたし」と思って我慢しているなら、そろそろその価値観を手放してもいい頃かもしれません。 常に「自分はどうしたいか」と向き合いながら生きてきた、経済評論家の勝間和代さんとバリキャリ金融女子の川村真木子さんの対談から、皆さんに「母親・女性像の呪縛からの解放」についてお届けします。

5

夏のインナー徹底比較!ユニクロ、GU、イオン、ヨーカドーのインナーを涼しさ・着心地・脇汗対策で分析

いよいよ気温がグッと上がる真夏の到来! 洋服と一緒に“インナー”も夏用のものにかえて、暑い毎日を快適に過ごしたいですよね。 各ショップで、年々バリエーションが増える夏のインナー。「一体どれを選べばいいの?」「違いはあるの?」と、購入を検討している方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、大手メーカー4社であるユニクロ、GU、イオン、イトーヨーカドーの夏用インナー(白キャミソール)をそれぞれ実際に着用し、涼しさや着心地、ニオイと脇汗対応、デザイン性、サイズ感などを比較してみました。よかったら、参考にしてみてくださいね!

この記事をシェアする

RECOMMEND

CATEGORY

RANKING

TOP