アドバイス2:支出の見直しで、赤字を減らす工夫を
支出を抑えれば、赤字額も減ります。ということで、各項目についての見直しポイントを解説していきます。
1)日用品
日用品に月2万円かかっているご様子ですが、お子さんの年齢から考えるとオムツやミルクなどが必要な時期ではないので、日用品に月2万円かかっているのは少し高めです。月1万円以下にできないか見直してみましょう。
2)小遣い
ご主人月4万円、奥様月3万円~5万円と、ご夫婦の小遣いが収入に対して高すぎる印象です。ご主人は月収の1割、奥様はご自分の月収以下を目安に見直しましょう。
3)レジャー・交際費
小遣いが収入に対して比較的多めな上に、レジャー・交際費についても月6万円とやや高めなので、全体的にやや浪費がちな印象を受けます。
小遣いを減らさないのであれば、レジャー・交際費は半分の3万円程度を目安に、反対に小遣いを減らすのであればレジャーや交際費はそれほど減らさずに対応してみてはいかがでしょうか。
ご夫婦の小遣い月7万円~9万円、レジャー・交際費で月6万円ですから、合わせて月13万円~15万円をゆとりの費用としています。
月5万円程度節約するだけでも年間60万円の節約が可能になります。
4)通信費
通信費についても、積極的に見直しましょう。
現状では、携帯電話2台とお子さんのタブレットやキッズ携帯をいれて3万2000円。
格安スマホにすれば1万円以下にすることもできそうな内容です。
格安スマホに抵抗があれば無理に変更しなくてもかまいませんが、せめて料金プランの見直しは実行しましょう。料金プランを見直すと、大手の携帯電話を利用していても2万円前後で収まる内容ではないかと推測いたします。
5)学資保険や生命保険
学資保険は貯蓄を兼ねているかもしれませんので、今回は触れません。その他の生命保険については、収入に対して高すぎる傾向があります。貯蓄性がある生命保険である可能性もありますが、お子さんの年齢を考えると、お子さんが大きくなるにつれて支払いが苦しくなる可能性が考えられます。
6)固定費
住宅ローン、通信費、お子さんの習い事、生命保険、水道光熱費と毎月かかることが想定される支出を足すだけでも、月24万4000円。これは、月収36万5000円に対し非常に多い傾向があります。
現状では住宅ローンはボーナスから支払っているご様子ですが、本来は月の支出として計上した方が良いでしょう。
固定費を払っって残る生活費は月12万円ほど。食費と日用品で月6万円かかっているので、このまま見直しをしない場合、小遣いやレジャーなどのゆとりに使える費用は月6万円が限度になります。
苦しい家計になることが予測されますので、上記の節約を実践されてみてはいかがでしょうか。
アドバイス3:将来を見据えた家計管理のポイント
上記で紹介した支出の見直しを実践すれば、毎月おおよそ7万円、年間で84万円ほど節約することが可能だと感じます。
そうすると年間支出が460万円に減るため、年間の手取り収入が538万円でも、78万円の貯蓄が可能になります。
その他生命保険や学資保険などの貯蓄も計算に入れると、年間で144万円の貯蓄ができる家計となるわけです。
旅行など大きな出費があると予測しても、100万円の貯蓄は充分に可能。
家計全体のやりくりを整えることで、自然に貯蓄ができるようになるでしょう。
ただ、お子さんの年齢を考えると、教育費が増えてくるのはこれからです。
現状の支出を見直さないまま続けていくと、さらに赤字が拡大することが見込まれます。貯蓄を崩さなくてはならない可能性が高く、貯蓄650万円では正直やや足りない可能性があります。
今からしっかり家計の見直しを行い、ライフプランを立てることができれば、順調に貯蓄を伸ばしていくことが可能です。
現状では奥様の収入が非常に抑えられていますので、お子さんが大きくなった頃からしっかり収入を得られるように計画していけば、さらに貯蓄を増やせる可能性も出てきます。
長い目で見た家計管理を計画していくと、お子さんの教育費にもしっかり備えることができますよ。
お子さんが小さい時期に650万円の貯蓄があっても、その後の家計が赤字になると見込まれる場合は、貯蓄が足りない可能性があります。
いきなり家計の全てを改善することは難しいですが、家計簿をつけ、ひとつずつ支出を見直す癖をつけることで、確実に改善していけるはずです。
文/あき(2年間で350万貯めた!ズボラ主婦の節約家計簿管理ブログ)
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