【薬剤師が解説】手足の冷え・むくみ・体重増加...原因は「膣冷え」の可能性が。今日からできる対策3つ

心と体

 【薬剤師が解説】手足の冷え・むくみ・体重増加...原因は「膣冷え」の可能性が。今日からできる対策3つ

2020.10.29

「年齢が上がるにつれて、冷えやむくみを感じるようになった」こんな悩みをお持ちではありませんか?

それだけでなく、食事の量は変わらないのに体重がどんどん増えていくなんてことも。これらは加齢によるホルモンバランスの乱れによって血行が悪くなっていることが原因である場合があります。

冷えは、病院に行き薬などで治療してもらうことはできないので、自分で対処する必要があります。そこでおすすめしたいのは膣冷え対策です。

「まだ更年期は始まっていない」と思う方や「まだ40代じゃないし」と思う方も、今のうちから膣冷え対策を始めることで、快適に毎日を過ごせるようになります。ぜひこの記事で紹介する膣冷え対策を試してみてくださいね!

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女性の不調は「膣冷え」にあり!?

「膣冷え」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
冷え性と聞くと手足というイメージですが、実は女性の不調の原因となりやすいのが「膣冷え」。
暖かくしたいなら3つの首(首、手首、足首)を温めるといい、と言いますが、それと同じくらい効果があるのが「膣冷え」を解消することなんです。

代謝の低下を食い止めたい!姿勢の改善で膣冷え解消

「膣冷え」対策には骨盤底筋を鍛える必要が


膣冷えを防止するには、骨盤底筋群と呼ばれる部分のトレーニングが大切です。

骨盤底筋群とは、骨盤の下部にある筋肉の総称で、骨盤内にある臓器を下から支えています。骨盤底筋群はからだの表面にある筋肉とは違い、からだの深い部分にある筋肉です。内臓のより近いところにあるため、からだの冷えと関係が深いんですね。

Step1:姿勢を見直す


骨盤底筋群を鍛えるには、まずは普段の姿勢を意識するところから始めましょう。
全身鏡に対して横向きに立ち、かかと、骨盤、肋骨、肩、頭が一直線上に来るように立ちます。この時、下腹部を引き上げ、内臓を肋骨の中にしまうようなイメージを持ちましょう。肩は前かがみにならずに、からだの真横に腕がくるように調整します。
「意外と重心が後ろに来るんだな」と感じる方が多いのではないでしょうか。

まずはこの姿勢をキープして過ごせるようにしてみましょう。初めのうちは数分で力が抜けてしまうかもしれませんが、電車や台所で立つとき、歩くときも意識することによって、骨盤底筋群が鍛えられていきますよ。

Step2:骨盤底筋が鍛えられるスポーツ


姿勢のキープができるようになった方は、さらにレベルアップした骨盤底筋群のトレーニングにもチャレンジしてみてください。

特にヨガ、ピラティス、バレエ、社交ダンスは骨盤底筋群をよく使うエクササイズです。運動不足やストレス解消を兼ねて新しい趣味にするのもいいですね。

膣冷え撃退!血行を良くする食事のヒント

食事はからだの基本です。ダイエットなどで偏った食事を摂るのはやめましょう。そのうえで血行を良くするには、血行を改善する食材(納豆や栗)と、血を補ってくれる食材(キクラゲやほうれん草)の両方を摂ると効果的です。

しかし、忙しい毎日の中で、血行を良くする食材を使って自炊するのは大変ですよね。そんな方は、食事をするときに次のポイントを意識するようにしてみましょう。

・ドリンクはアイスではなくホットをチョイス。
・しょうがなどからだを温める食材を使った料理をチョイス。
・1日の中で食材が偏らないようにメニューをチョイス。
 例えば、納豆がからだに良くても、毎回の食事が納豆になるのはNG。

これだけでも少しずつ変わってくるはずですよ!

漢方薬をプラスして膣冷え対策を強化

「運動や食事だけでは冷えが改善できない」「他にも更年期の症状が出ている」
そんな方には漢方薬がおすすめです。
一般的に、漢方薬は自然にある植物や鉱物などの生薬を組み合わせて作られており、西洋薬よりも副作用が少ないと言われております。また、症状の緩和、苦痛を和らげるための対症療法ではなく、体質の改善に働きかけることで根本的な解決を目指すので、同じ症状を繰り返したくないという思いに応えてくれます。

バランスの取れた食事や運動などを毎日続けるのは苦手という方も、症状や体質に合った漢方薬を毎日飲むだけなので、手間なく気軽に継続できます。

<膣冷えが気になる方におすすめの漢方>

・冷えるとお腹が痛くなる方、貧血・頭痛・腰痛がある方:当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
血の不足を補って巡りを良くし、胃腸の働きをサポートします。ストレスが強くて体調を崩す方にも向いています。

・腰痛やからだの重だるさに悩んでいる方:苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)
乾姜(かんきょう)などでからだを温め、滞った水分を追い出します。水の中に座っているような冷えを感じる方に向いています。

・月経不順や更年期症状もある方:当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
女性の悩みに対して幅広く使用される漢方薬です。血と水分の巡りを整えて体を温め、冷え症を改善します。

ただし、漢方薬を選ぶ際には自分の体質に合ったものを選ぶ事が大切です。体質に合っていない場合は、効果が出ないだけでなく、副作用がおきることもあります。購入時には、できる限り漢方に精通した医師、薬剤師等にご相談ください。

お手頃価格で不調を改善したい、という方にはスマホで気軽に専門家に相談できる「あんしん漢方」のような新しいサービスもおすすめです。AI(人工知能)を活用し、漢方のプロが効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が話題です。

●あんしん漢方

冷えは万病の元!膣冷え対策で快調な毎日を手に入れよう!

今回は30代後半以降の方に取り入れてほしい膣冷え対策について紹介しました。冷えを放置しておくと、むくみ、体重増加などにつながります。また、その状態が続くと他の病気を引き起こしやすい状態となり、悪循環です。
地道だな、面倒だな、と感じるかもしれませんが、毎日の生活の1つ1つの動作や食事が将来を左右するので、大切なことなんですね。美容も健康も諦めない素敵な女性でい続けてくださいね!

この記事を書いた人

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 佐藤 瞳
製薬会社で臨床開発に従事後、「薬を実際に使っている患者さんの声が聴きたい!」との思いから、調剤薬局で勤務。病気を未然に防ぐライフスタイルや働く女性に役立つ漢方の情報を発信している。登録販売者試験講師としても活躍中。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方)
●不調の改善に!無料体質判定

 

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

佐藤 瞳

佐藤 瞳

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 佐藤 瞳 製薬会社で臨床開発に従事後、「薬を実際に使っている患者さんの声が聴きたい!」との思いから、調剤薬局で勤務。病気を未然に防ぐライフスタイルや働く女性に役立つ漢方の情報を発信している。登録販売者試験講師としても活躍中。

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