【時間が貯まる家事術】動かさない、住所を書き込む! 増やした物の管理術 

家のこと

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2021.01.18

「時間を貯める」という概念を提唱する『時間が貯まる 魔法の家事ノート』の著者、三條凛花さん。無理しない家事で幸せな毎日のアイデアを発信しています。今回は、物を増やすことで時短につなげるテクニックと、増やした物の管理方法について教えてもらいました。

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増やすと時短になるものがある

近年、物を持ち過ぎないをすすめられることが多いように思います。私自身も、5年以上前にたくさんのものを手放し、部屋も生活もすっきりしたのでよくわかります。

ただし、物を減らすというのは極限まで削るのではなく、適量を守るということ。1つだけにするのは、物によっては悪手です。増やしたほうがずっと時短になったり、楽になったりすることもあります。

たとえば、私が実家で暮らしていた頃のこと。母に部屋の掃除をするように言われても、まったくやらない子どもでした。今考えると、理由はとてもシンプルです。それは、掃除道具を出すのが面倒だったから。

実家は三階建ての二世帯住宅でした。私の部屋は三階にあり、掃除機をかけるには、一階まで取りに行かなければいけません。そして掃除が終わったらまた一階まで戻しに行く必要がある。これが面倒だった理由です。

暮らしのプチストレスは「家事のたし算」で解決することもあります。ものを増やして時短につなげるテクニックは、上記のような「数があったほうが余計な行動をしなくていいもの」を増やすこと。料理中に使うボールも数が少ないと都度洗うなどしなければならないですよね。
 

増やした物の管理法1:その場所から動かさないのが鉄則

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さて、増やした物の管理で大切なことは、その場所から動かさないことです。

増やすアイテムで特におすすめなのが「はさみ」です。はさみは、一部屋に一つあると重宝します。面倒くさがりな人はもっと必要です。その場合、「行動」を軸に考えるのがおすすめです。

たとえばわが家では、洗面所だけでも二ヶ所にはさみを置いています。一つは洗面台の中、もう一つは洗面所内に扉があるウォークインタイプの物置の中です。

LDKには、もっとたくさんあります。リビングに1つ、キッチンで手の届きやすいところに1つ、ダイニングに1つ、ダイニング付近にある猫のお世話コーナーに1つの合計4つです。

いずれもなにかを開封する作業が多い場所に設置してあります。
これらは場所をしっかりと決めておき、そこから移動させることはありません。使う場所は決まっています。同じ場所に戻さなければ、使いたいときに使えないからです。
 

増やした物の管理法2:住所を書き込む

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ただ、家族が元の場所に戻してくれない場合もあるかもしれません。そこで、仮に動かしてしまったとしても、迷わずに元の場所へ戻せる仕組みづくりが必要です。

やり方はシンプルで、物に住所を書き込むだけ。

たとえば、わが家では一階だけでも二ヶ所にハンディ掃除機を置いています。私が実家暮らしのときに、掃除をしなかった原因を思い出してのことです。3,000円程度で買える安くて小さいものですが、これがあるだけで掃除の機動力がぐんと上がります。

赤ちゃん用のおしりふきは、コスパが良いので下の子の世話だけじゃなくいろいろなときに使います。ただ、困りごとがひとつありました。増やしたものたちが行方不明になるのです。家族も使い、いろいろな場所につい持ち運んでしまうからです。

掃除道具なら増やすのも一手ですが、ウェットシートやティッシュのような消耗品は、なくなったから一時的に別の場所から取ってくる……ということもありますよね。その結果、どこにあったものなのかわからなくなる。

そこで、誰が見ても戻せるように「キッチン」など、置き場所を示してあげることに。これにより、戻し忘れがなくなりました。


物を増やし、定位置を決め、住所ラベルを物自身につけておく。これだけで、暮らしのプチストレスを減らし、時間を貯めることができますよ。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

三條 凛花

三條 凛花

夫、4歳の長女、0歳の長男、猫2匹と暮らしています。暮らしの中にあるさまざまなプチストレスは、探す・調べる・迷うといったことが原因です。そうしたむだな時間をなくして、自由に使える時間を貯める工夫を発信しています。著書は『時間が貯まる 魔法の家事ノート』(扶桑社)、『365日のとっておき家事』(三笠書房)など。

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