りんごの皮がピカピカ、べたべたの正体
りんごの表面ってぬるぬるピカピカ、ベタベタしていることがあります。これらは「ワックス」や「農薬」ではありません。「油あがり」と呼ばれるりんごが自ら乾燥を防ぎ新鮮さを保つため、表皮からロウ性の物質を分泌している現象です。パラフィン、アルコール、飽和脂肪酸から出来ていて食品にも普通に含まれている物質で無害です。
りんごに農薬は使われている?
「無農薬」との表記がないものは、農薬は使われているんです。農薬分布後すぐに効力を失うわけではないので、残ってしまったものが食べ物として口に入ることがあるのですが(残留農薬と呼ばれています)人の健康に害を及ぼすことがないように、農薬の登録に際して安全性に関する厳重な審査が実施され、また使用頻度についても厳重に管理されているので日本で販売されている農作物を口にしても、農薬による被害はなく、安全とされています。
残留農薬の落とし方
害がない、とても微量であるといっても、出来るだけ口にはしたくないですよね。そこで残留農薬の落とし方をいくつかご紹介いたします。
1.流水で洗う
水洗いをしっかり行うことで水溶性の農薬はほとんど落ちます。また落ちていなかったとして問題がありません。
2.重曹水で洗う
食器や野菜洗いには1リットルの水に大サジ四杯ほどの重曹を入れ、スポンジなどでこすり洗いします。使用方法は各重曹の使用方法に従ってください。
原理としては、農薬の中には油性のものもあります。水洗いでは落ちないので、重曹を入れた水で洗うことで油性の農薬も流すことができます。重曹は油と混ざることによって「親水性」と「親油性」を併せ持った石けんに変化します。ちなみに、酸性(油は酸性)のものは重曹で、アルカリ性のものはクエン酸を用いるとよく落ちます。
3、野菜洗い洗剤で洗う
「野菜洗い洗剤」というものがあります。また食器洗い洗剤の中にも、用途欄に「野菜・果物」の記載があるものは使用できます。野菜や果物が洗える洗剤と洗えない洗剤の違いは食品衛生法に定められており、野菜・果物洗い用洗剤に対して、成分規格と使用法(使用基準)が述べられており、「ヒ素や重金属、メタノールなどを含まないこと」、「中性であること」、「酵素や漂白剤を含まないこと」などが満たされていると野菜が洗える洗剤となります。
いかがでしたか?
りんごの皮には栄養もたっぷり含まれているので、これからの季節アップルパイなどで大活躍。そのまま食べても十分安全なのですが、出来るだけ口にしたくない、という方は是非試してみてください。
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