今回お話をしてくれたのは馬渕知子先生!
東京医科大学医学部卒業後、マブチメディカルクリニックを開院。内科学・皮膚科学が専門であるが、院長を務めるかたわら大学で栄養学を教えることもあり、多面的に人間の体を総合的にサポートする医療を推進しています。
足元を高くして眠る“脚まくら”でむくみを解消!
脚が太いと悩む⼈の中には「むくみ」が原因と感じている⼈も多いと思います。⾺渕先⽣のおすすめの習慣を伺うと、「むくみの原因のひとつとして、⾎液やリンパ液の滞りがあります。⼈間のカラダはほとんどの時間脚が下側になっていますよね。
なので、どうしても⾎液やリンパ液は脚に溜まりやすくなります。絶えず運動している⼈は巡りがよくむくみませんが、なかなかそうはいきません。⻑時間デスクワークの⼈、立ったまま長い時間家事をするという⼥性も多いでしょう。
そんなむくみに悩む⼈にぜひ試してもらいたいのが“脚まくら”です。バスタオルを畳み約10cm の⾼さにしたもので脚を高くして寝ることで、滞っている⾎液やリンパ液を全⾝に巡らせること ができます」。注意することと言えば、脚まくらの⾼さを⾼くしすぎないこと。高くすればするほど美脚になるというものではないそうです(笑)。
塩分や糖分の摂りすぎもむくみの原因に!
「塩分を摂り過ぎると、その増えすぎたナトリウムを排泄するために働く栄養素のひとつがカリウムなのですが、カリウムが体の中に不⾜していると、それを⽔で代⽤しようとします。つまりカリウム不⾜の状態で塩分を摂り過ぎると、水分を欲し喉が渇き⽔をたくさん飲んでしまいます。そして、飲んだ水が上手く処理できないとむくんでしまうというメカニズムです。まとめると、自分の体に見合った量のナトリウムとカリウムをバランスよく摂取して、余分な塩分を体に溜めないようにすることが⼤事です」。
そして、糖分もむくみの原因になるの?と意外に思われるかもしれませんが、⾺渕先⽣いわく 「糖分を摂り過ぎると、脂肪がつきやすくなるばかりか、余分な糖分が体に水を溜め込みやすくしてしまいます。その結果、糖分の摂り過ぎもむくみの原因になることがあるのです。糖分を摂りすぎてしまったらビタミンB1を積極的に摂ることをおすすめします」。
それでは次に、ビタミンB1が含まれる、むくみ解消に効果的な⾷べ物を見ていきましょう!
むくみを解消する身近な食べ物は?
むくみ解消には、血液やリンパの流れをよくし、塩分を排出する、糖質の代謝を促す食材がいいということがわかりました。
既にお話しましたが、カリウムとビタミンB1を含む食べ物がむくみ解消に効果があります。
「まず、カリウムが多く含まれるのは、納⾖、さつまいも、アボカド、バナナ、ほうれん草などがあります。(腎臓に問題があるとカリウムの排泄がスムーズにできない場合があるので注意しましょう)そして、摂りすぎた糖質をエネルギーに代えたり、代謝を促して、さらには⾎⾏を良くするのがビタミンB1です。ビタミンB1は、豚⾁や鶏レバー、にんにく、たまご、⼤ ⾖、ゴマなどに多く含まれます。
ただ、ビタミンB郡は体に貯蓄しにくいビタミンのひとつです。ですから、一度にたくさん摂るのではなく、こまめに摂取するのが理想的です。冷えも⾎⾏を悪くするので、カラダ を冷やすスナック菓⼦やコーヒーの飲み過ぎにも気をつけましょう」。
寝る時の“脚まくら”と、普段の食生活に少し気をつけることで、むくみが慢性化せず、スッキリ美脚に1歩前進できそうですね。ちなみに、馬渕先生は美脚の持ち主です。なので、とっても説得力がありますね。これから体が冷える季節ですので、むくみ対策を心がけて美脚を手に入れましょう!
文・竹腰奈生
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