10年超えの「カセットこんろ」は事故の危険性大!?自宅や実家のカセットこんろは大丈夫?

家のこと

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2020.11.13

これからの寒い季節、アツアツのお鍋やおでんなどを卓上で楽しむときに活躍する「カセットこんろ」。カセットボンベを使用することでどこでも調理できるため、アウトドアで使用したり、防災用として備えているというご家庭もあるでしょう。

さて、その「カセットこんろ」は、いつ買ったものでしょうか? 購入から10年を超えていませんか? そういわれてみれば、結構前かも……という人も多いのでは。

実は「カセットこんろ」には、“買い替えの目安”があるんです。

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5人に1人が、購入から10年以上経過したカセットこんろを使用!

出典:www.jgka.or.jp

古いカセットこんろは「経年劣化により、ガス漏れなどの事故につながる危険性が高い」のに、それを知らずに使っている人は多いのではないでしょうか。一般社団法人 日本ガス石油機器工業会が20~70代のカセットこんろユーザー1,000名を対象に行った調査によると、「自宅のカセットこんろの購入時期」という質問に対し、約5人に1人(23%)が「10年以上前」と回答しました。
特に「50代」および「60~70代」の中高年世代は、製造・購入から10年以上が経過したカセットこんろを使用している割合が高く、各世代の3割を超えています(いずれも31%)。

カセットこんろは、製造から10年以上が経過すると、経年劣化によりガス漏れなどの事故につながるリスクが高まります。「購入が10年以上前」ということは、必然的に「製造も10年以上前」ということになるため、約5人に1人は事故のリスクが高いカセットこんろを使用していることになります。

また、全体の約7人に1人(16%)は、購入時期が「わからない」と答えており、多くの人が知らず知らずのうちに危険性のあるこんろを使っていることもわかりました。

カセットこんろの製造年を「確認したことがない」ユーザーが7割超!

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カセットこんろを「購入した年」と「実際に製造された年」は、必ずしも同じとは限りません。

「購入」からは10年未満だとしても、「製造」からは10年以上が経過していることも考えられるため、安全に使用するうえでは、カセットこんろの本体側面に貼られている“銘板シール”で製造年をきちんと確認する必要があります。

しかし、今回「自宅のカセットこんろの製造年を確認したことはありますか?」と聞いたところ、「確認したことがあり製造年を覚えている」人はわずか5%という結果に。73%もの人が「確認したこと自体ない」と答えているほか、確認していても「製造年を覚えていない」人が22%と、約5人に1人にのぼりました!

また、「あなたの実家には、製造年から10年以上経過したカセットこんろがありますか?」と聞いた質問でも、30%と約3人に1人が「ある(または、ある可能性が高い)」、35%が「わからない」と答えています。

このことから、実家に経年劣化したカセットこんろが残っているという人も、少なくなさそうですね。

カセットこんろの買い替え目安を「知らなかった」ユーザーが約90%!

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こうした実態をふまえ、今回あらためて「製造から10年以上経過したカセットこんろは、経年劣化により事故につながる危険性が高いことを知っていましたか?」と聞いたところ、約9割(87%)が「知らなかった」と回答。

また、日本ガス石油機器工業会では、「経年劣化」によるカセットこんろの事故を防ぐために、買い替えの目安を「約10年」と定めていますが、この「買い替えの目安」を知らなかった人は90%にのぼりました。
製造から10年以上経過したカセットこんろの危険性や、買い替えのタイミングを認識しているカセットこんろユーザーは、極めて少ないといえそうですね。

カセットボンベにも「使用期限」があるって知ってた?

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カセットこんろを使用する際に欠かせない「カセットボンベ」。こちらに関しても”中身がまだ残っているから”と、古いものを使っていませんか?

実は、カセットボンベも製造年から一定期間が経つと「経年劣化」により事故につながるリスクが高まってしまうんです。

しかし「カセットボンベを使用する際、製造年を確認していますか?」と聞いたところ、76%もの人が、「カセットボンベの製造年を確認する習慣がないまま使用している」ことがわかりました。

また、日本ガス石油機器工業会では「カセットボンベ」の使用期限の目安を「約7年」と定めていますが、この使用期限の目安を「知らなかった」人も約9割(87%)にのぼりました。カセットボンベの製造年は、“缶底の数字”で確認することができます。安心して使用するためにも、製造年月日から約7年を目安に使い切るようにしましょう。

そして、カセットボンべは捨てる際にも注意が必要!
もしガスが残ったまま捨ててしまうと、ごみ収集車内でガスが漏れ火災の原因になったり、焼却炉で爆発がおきるような事故につながったりする可能性が生じてしまいます。振ってみて“シャカシャカ”音がしたらまだガスが残っているサイン。使い切ってから捨てるため、処分をする際には必ず振って確認するようにしましょう。

※カセットボンベの廃棄方法はお住まいの地域によって異なります。各自治体の取り決めに従い廃棄してください。

「カセットこんろ・ボンベ 安全・安心キャンペーン!」で新品のこんろがもらえちゃうかも!?

今回の調査から、多くの人が「カセットこんろ」や「カセットボンベ」の買い替えや取り扱いについて、正しい知識を持たないまま使用していることがわかりました。こうした実態をふまえ、日本ガス石油機器工業会では、自宅や実家にある「製造年が10年以上経過したカセットこんろ」を新品のこんろに交換する(※1)Twitterキャンペーンを実施中です。

詳しくはこちらをご覧ください
「カセットこんろ・ボンベ 安全・安心キャンペーン!」特設ページ 

【調査概要】
・調査内容:「カセットこんろ」使用実態調査 
・調査方法:インターネット調査 
・調査期間:2020年9月23日~24日
・調査対象:20~70代カセットこんろ使用者1,000名
 ※性別・年代(20代/30代/40代/50代/60~70代)均等割付

使用頻度のそこまで高くない「カセットこんろ」は、普段は棚の上や奥にしまいこんでいるという家が多く、まだきれいだし、と古いものを何気なく使い続けている場合も多いと思います。

しかし、みんなでお鍋を囲む楽しい場で、もし事故がおこってしまったら大変! 団らんのときを安全に楽しむために、ぜひこの機会にご家庭やご実家のカセットこんろ・カセットボンベの製造年をチェックしてみてくださいね。 

文/鈴木杏

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

鈴木杏

鈴木杏

研究機関の秘書を経て、現在は子育てしながらライターをしています。夫の影響でアウトドア好きになり、今ではキャンプ歴も20年に!キャンプに関する情報や生活に役立つ情報をお届けしていきます。

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