暮らしの"やってみたいコト"集めましたマガジン

災害時、間違った知識でわが子が危険に!?正しい防災知識と行動教えます#2020の防災Vol.2

saitaPULS編集部

「大切な子どもは、私が守る!」と、決意している親は多いですよね。でももし、その肝心の行動が間違っていたせいで、大切な命が危険にさらされるとしたら……。災害時は、普段考えられないようなことが容易に起こります。その「まさか!」を防ぐために、普段から気をつけておきたい、準備しておきたい防災知識を紹介します。

「防災イツモマニュアル」の監修をしているNPO法人プラス・アーツ理事長の永田宏和さんに伺いました。

子どものいる家庭で、当たり前にある「危険」

小さな子どもは、イタズラするから「割れやすいもの、壊されたくないもの」は、手が届かないよう棚の上や家具の上に置きがちですよね。でもこれ、子供のいる家庭では、当然だと思いますが……。

「高いところにモノを置くことに、違和感を感じる人は少ないと思います。でも大地震になると、上に置いた花瓶や割れ物は、恐ろしい勢いで飛んでくるんです。それが幼い子どもに当たったらと思うと……怖いですよね」というのは、NPOプラス・アーツ理事長の永田宏和さん。国内外で防災を広めるイベントや、防災情報をまとめた「防災イツモマニュアル」(ポプラ社)の著者でもあります。

「『触ったらダメ』ではなく『落ちたら死ぬ』と言う意識を持って、危険物になりそうなものは、『置く』のではなく、扉のある場所に『収納』してください。でも、部屋の中でもっと注意してほしいものがあります」(永田さん)

地震で家具は倒れ、水害で家具は浮く

『防災イツモマニュアル』P33 より

「それは『家具』です。リビングやキッチンの大きな家具には、転倒防止グッズをつけている人も多いですが、見落としがちなのが『子ども部屋』」(永田さん)

ですが、子ども部屋は軽量でコンパクトな家具が多く、固定が必要なほど、危険があるとは思えないのですが?

「それは大人目線で考えているからです。例えば机の引き出し。地震で勢いよく開いた時、大人なら足に打撲程度ですみますが、子供なら頭部や腹部に直撃し、それが死因になることもあるんです。特に、睡眠時に頭の上にモノが落ちてこないようにするのは、徹底して欲しいです。さらに、入口を塞いでしまうような家具の配置は、すぐに変えてください」(永田さん)

実際、過去の大地震の際、家具の下敷きになったことが原因で、お亡くなりになった方も多数いらっしゃいました。また水害時は、重くて動かないはずの家具が水に浮き、ドアを塞いだため、逃げ遅れてしまったという報道もまだ記憶に新しいものです。

後悔をしないために、今できること

「日本ではもう、いつ・どこで災害が起こってもおかしくありません。そのため防災は『イザと言う時に備える』のではなく、普段の生活=災害に備える状況、『いつも備えている』状態であって欲しいと願っています」(永田さん)

「大切な人を守る」と言うと、ドラマティックな展開を想像しますが、現実は家具を固定したり、配置を変えたり、備蓄を切らさないなど、とても地味で目立たないものばかり。でも、これこそが災害時、大切な人を守る命綱になることを、しっかり覚えておきたいものです。


避難所生活もままならない、コロナ禍の防災対策としての知識も合わせて確認し、平常時にできることをしっかり備えていきましょう。

より詳しい防災知識を身に付けるなら

「大切な人を守る」ために必要な、より詳しい防災知識は、こちらで学べます!

防災イツモマニュアル
編/防災イツモプロジェクト
絵/寄藤 文平
監修/NPO法人プラス・アーツ
ポプラ社

関連記事:【コロナ禍の防災対策】逃げる場所は避難所だけじゃない!「在宅避難」を知っていますか?#2020の防災Vol.1

●教えてくれたのは:永田宏和さん

永田宏和さん

NPO法人プラス・アーツ理事長。デザイン・クリエイティブセンター神戸 副センター長。日本や海外の行政、企業と連携し「イザ!カエルキャラバン!」「地震ITSUMO」「レッドベアサバイバルキャンプ』など、多くの防災イベントを実施。著書「防災イツモマニュアル」は、被災者・被災関係者からの声を元に、何度も最新情報に改訂し続けている。

Text:池田ゆき

前日の全体記事ランキング

1

「明日使うノートがない」子どもから夜中に言われて途方に暮れたことない?子育て中の「名もなき家事」 解決法

毎日の生活に欠かせない、掃除に洗濯、炊事に買い物などの家事とは別に「トイレットペーパーの補充・交換」「家族の脱ぎっぱなしの衣類の片付け」「ゴミの分別」など、名前のついていない「名もなき家事」は日常にあふれていますよね。 さらに、新型コロナウイルスの影響でこの「名もなき家事」が増えていることに気づいていますか? たとえば、(手洗いできる)マスクの洗濯、除菌スプレーの詰め替え、こまめな喚起、など。 それに加え、夫がテレワークで昼食の準備が増えたことや、子どもの授業(勉強)が変則的になり、管理が以前より大変、なんてことも。 前回の「名もなき家事の解消法【片付け編】」に続き、今回は【小学生限定・子育て編】の解決方法をご紹介します。 『3人子持ちで起業した理系の主婦が名もなき家事をサクッと解決します!』(実務教育出版)の著者である、香村薫さんからヒントをいただきました。

2

パサパサした鶏むね肉がプリプリ&ジューシーに変身!鶏むね肉を使った簡単で節約できるレシピ5選

毎日の食事作りで、安い食材は節約のためには積極的に使っていきたいもの。中でも鶏むね肉は、スーパーで売っているお肉の中でも、とても手頃なお値段ですよね。ただ火を通すとパサパサした食感になり、苦手な方も多いのではないでしょうか。 パサパサした食感の鶏むね肉をプリっとおいしく調理するには、コツがあるようです! 鶏むね肉をおいしくジューシーに調理したい方におすすめのレシピ5選をご紹介します。

3

パンライターが提案!パンのおいしさを引き立てるピーナッツバター&クリームの選び方

いつもの食卓で、パンにどんなものを塗っていますか? ジャムやバターのほかに厚く支持されているのが、ピーナッツバターやピーナッツクリーム。ピーナッツの粒感が残っているものから滑らかなタイプまで、さまざまな商品が販売されています。そのため、いざ買おうとしても「どれがいいのだろう?」と迷ってしまう人も多いでしょう。 そこで今回は、パンシェルジュ検定1級を持つパンライター・松尾友喜が、パンのおいしさをより引き立てるのピーナッツバター&ピーナッツクリームの選び方をお伝えします!

4

腰痛ケア&引き締め効果も!カンタン「3分チェアヨガ」動画

テレワークで長時間座りっぱなしの生活が続いていたり、運動不足が原因で、腰痛が気になっている方は多いのではないでしょうか。そんな腰痛でお悩みの方は、おしりが冷えているかもしれません。 おしりの冷えやこりを放置すると、腰痛やおしりのたるみにつながるため、毎日のセルフケアがとても大切です!

5

【週末に作り置き】便秘解消&マスク肌荒れを防げ!刻むほど美味しいれんこんの重ね煮

自然食料理人の山田です。週末にまとめて作る最強の作り置き「重ね煮」。 週末の30分で平日がぐっとラクになる裏技的作り置きです。 今週も引き続きレンコンの重ね煮。 僕も良く作るベジ麻婆豆腐やれんこんハンバーグ・アレンジをご紹介いたします。粗みじん切りにした重ね煮は食感が良く、旨味もたっぷり出ますので、お肉なしでもかなり満足いくおかずに変身できます。鶏ガラスープの素や添加物に頼らず無添加。栄養と食物繊維たっぷりの重ね煮です。

この記事をシェアする

RECOMMEND

CATEGORY

RANKING

TOP