堅苦しく考えない!防災備蓄について
防災備蓄とは?
「防災備蓄」という言葉は聞いたことがありますか?
地震災害や風水害等の自然災害に備え、自宅や事業所にて食料品や生活必需品を蓄えておくことを言います。
万が一、大きな自然災害が発生した場合、電気や水道、ガスなどのライフラインが数日間使用出来なくなることが想定されます。「災害が起きれば行政がどうにかしてくれるだろう」と思われている方もいるかもしれません。しかし予算や保管場所の問題から、地方自治体の定める避難場所には人口全員が数日間しのげるほどの備蓄はない、というのが現実です。しかも災害状況によっては避難所自体が被害に遭うことや、避難者を収容し切れない可能性もあります。このように現実は決して甘いものではありません。そのため政府では事業所及び自宅での待機を促進しています。この際に必要となるのが各自の「防災備蓄」です。
「防災備蓄」は何をどれくらいそろえればいい?
「備蓄食品』は災害用にこだわらないのがポイント
実際に「防災備蓄」は何をどれだけ用意すればいいのでしょうか?
必ず用意しておきたいモノは、飲料水、食糧、トイレの凝固剤です。それぞれ1週間分以上の用意が必要です。災害後3日間は意外とどうにかなるもので、本当に困るのはそれ以降だといわれています。ですので、1週間以上を想定して用意することが大切です。
食糧と言えば長年保存可能な「災害用食品』を想像されると思いますが、備蓄食品は災害用にこだわる必要はありません。「災害用食品』も近年かなり美味しくなりましたが、毎日必要な食事ですから、食べ慣れていて好みに合うものがBestですよ。「災害用食品」でなくとも常温保存が1~2年出来る食品であれば備蓄が可能になります。
乾麺や缶詰、即席スープなどは普段の生活の中で食べなれているものがあれば備蓄用に多めに購入しておくとよいでしょう。
意外と盲点な被災時の「トイレ事情」
避難所は避難が必要な方のための場所
避難所は避難が必要な方のための場所であり、自宅で暮らせない方の一時的な生活場所です。
物資は避難された方に配られる分しかないことがほとんどなので、自宅待機ができる方は避難所を使わないほうが望ましいです。特にトイレは自宅トイレが使用出来ないからと言って施設を頼ればそれだけ順番待ちが増えますし、衛生面の問題も拡大します。自宅待機が可能な方はライフラインが途絶えた住まいでも数日間過ごせるように平常時から防災備蓄を進めることが大切です。天災により心理的負担が大きくなるときこそ、自分にとっても周りの人にとっても少しでも快適にしたいですよね。
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