第1印象は「なにこれ？」

フェリシモ本社から見える神戸の海と謎のおもしろマイク？
まだこの商品のポテンシャルに気づかず、頭の中は「？」だらけでした。

「なんだろうこれは？」が、この「まわりを気にせずカラオケ気分　思いっきり歌おう ボイトレエクサ」（ユーザーの心を揺さぶる長い商品名はフェリシモの伝統！）の第1印象でした。実はこれ、家で思いっきり大声で歌っても騒音の心配のない、約82％もの消音効果（測定音圧比）を誇る商品。これがあれば、真夜中早朝でも好きなだけ歌えて、ご近所や家族に迷惑がかかりません。また、専用イヤホンがついているから、自分の歌声もクリアに聞こえて、音程のチェックもOK。しかも、マイクの中に内蔵されたウレタンがしっかり音を吸収してくれるため、声量を上げて歌うことができ、腹式呼吸を意識できる！とのこと。

他社製品も積極的にスカウト！

出典：www.felissimo.co.jp選べるカラーはブルーとピンク。
実は試作品はブラックで「本気モード強すぎ」のため
ボツになったのだとか……。

実はこちらのボイトレエクサ、フェリシモのWEBサイトとカタログで販売されていますが、実は株式会社サンファミリーが製作したもの。間を取り持つ佐藤商事株式会社の武宮慎吾さんが、ひと目で「これは売れる！」と強いインパクトを感じ、フェリシモに紹介したのがきっかけで、3社の担当者の協力関係がスタートし、フェリシモでの販売が始まったのだそう。お互いの持ち味を理解し合ったチームワークが、今回のヒットに結び付きました。

「あったらいいな」を、即！実現。

シャ乱Qを熱唱するのは、スノボのインストラクター資格を持つ、株式会社サンファミリー商品企画担当の小林さん。
華やかな笑顔の同じくサンファミリー営業部の伊藤さんは、月に一度のご褒美グルメを楽しむその名も「スシ部」を結成。
左は、おふたりをやさしく見守る佐藤商事の武宮さん。フェリシモとボイトレエクサの縁を繋いだキーパーソン。

「夢みたいなアイデアでもいいんです。あったらいいな、という声を大切にして商品化しています。」と話すのは、株式会社サンファミリー営業部の伊藤真耶さん。このボイトレエクサも、2020年5月に集めた社内スタッフの「あったらいいな」の声を商品企画部がブラッシュアップして商品化したとのこと。「特に苦労をして試作を重ねたのは、口を付ける樹脂部分。母音のあいうえおのそれぞれを発音するときに口の形に無理なくフィットするように改良を重ねました。」と、商品企画部の小林達也さんがそのプロセスを語ってくださいました。

楽しさと「エクサ」のいいとこ取り！

「なかなかカラオケにも行きづらい日々が続いているので、
　家で5歳の娘とプリキュアのオープニングテーマを熱唱して楽しみました。」
という担当プランナー掘井さんは、音楽以外にも茶道が趣味という30代のキュートなママ。

株式会社フェリシモ生活雑貨事業部の掘井雅子さんは「コロナ禍で外出や遊びに制限がある中、家で過ごす時間が増えています。そんな中『思いっきり大声で歌う』ことでモヤモヤしたストレスが楽しく発散できるのでは？と思いました。いつも楽しくポジティブな商品を提供したいと考えているのですが、ボイトレエクサは迷わずに『絶対にこれだ！売れる！』と感じました。」と、このポーズ！

機能、効果は本格派

「面白い！楽しい！だけでなく、ちょっとしたご利益がある商品をお届けしたいです！」

ボイトレエクサの魅力は、掘井さんのこの笑顔からも伝わるように、まずは大声で歌える楽しさ、そして、消音効果の高さが挙げられます。
「消音効果のある類似商品も扱っていますが、ボイトレエクサはマイクの形をしていることも人気が出た理由だと思います。もう１つは、イヤホンが付いているところ。歌いっぱなしではなく、自分の声を聴くことで、何度も練習したくなりますね。そしてこのイヤホンのチューブが、マイクのコードのように見えているというのも、インパクト大だと思っているんです。」

楽しさ+効果＝ヒットの秘訣

１つの商品を巡って、3社のそれぞれの担当者の方々が「歌いやすさと、消音にはこだわりました」「ヴィジュアルがとてもいい」「楽しいだけじゃなく効果がある」と、商品に自信をもっておられる様子に、最初の「？」はどこへやら？とにかくボイトレエクサを試してみたくなりました。

引き続き充実したおうち時間のために効果的なボイトレエクサは、今後もロングランヒットを続けそうです。