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料理をすることは、国語、算数、理科…の学習につながっている【キッズ食育トレーナーに学ぶvol.1】

saitaPULS編集部

子どもの食事について、多く耳にするのが「好き嫌いが激しい」「偏食をどう克服したらいいのか」といったママたちの声です。
そこで今回、(社)日本キッズ食育協会理事であり、キッズ食育チーフトレーナー爲我井先生が行っている子どものための食育スクール「青空キッチン」を取材させて頂き、子どもの偏食克服法や、食育によって手先が器用になること、小学校で習う勉強にもつながっていくこと、何よりコミュニケーション能力が高くなることなど、子育ての為になるお話をたくさん教えて頂きました。
誰でもすぐに真似できる方法から、ちょっとしたヒントまで、ご紹介していきます。

食育とは

青空キッチンにお邪魔すると、先生は教室の準備をしている真っ只中でした。今日は年長さんくらいの子ども達が、土鍋でチキンライスを炊き、薄焼き卵を焼いてオムライスを作ると聞いて、まず驚きました。

「5~6歳くらいのお子さんですよね?」
「ええ、そうです。みんな楽しく、びっくりするくらい真剣にお料理しますよ!」

てきぱきとテーブルを準備しながら「何でも聞いて下さいね」笑顔で先生が答えてくれました。そこでまず、そもそもの疑問をぶつけてみました。

「先生、食育ってなんでしょうか」すると爲我井先生はにっこり笑って、

「まず、食べるのって楽しいね、おいしいね、が食育のスタートです。そして、食べることでみんなの体は作られるんだよ、つまり食べることは生きることであり命につながること、食事はとても大切なんだということを、子ども自身が感覚的に学んでいくのが食育です」

ひと息に答えてくれました。食育、と聞けば、何やらわかったようなわからないような「体に良いものを食べる、成長に必要な栄養をとる」こんなことを漠然と考えていただけに、スッキリした回答に拍子抜けしてしまいました。

栄養素だとか調理の技術だとか、確かに重要なことだけれど、子どもが小さいうちはもっと大切なことがある、というのが爲我井先生の考えです。

食育は「人間力」を育てる

「日本キッズ食育協会の理念を引用すれば、〝本物の食は体と感性をつくり、子どもたちの未来を輝かせる〟です。キッズ食育=人間力を養うという考えです。料理を作る、作った食事を頂く、みんなで食卓を囲む、その中で子どもたちはさまざまなことを学び、身につけていきます。そんな特別なことではないんですよ、でも、食事が命を支える大切なものだということを意識して、食を通じて、いろいろな発見や学びをすれば、きっと皆さんが想像している以上に多くのことを子ども達は自然と覚えていきますよ!」

人間力。つまりは生きる力ですね。生きる術を覚えるのに、キッチンは実はとても適した学習の場です。

「料理を作るのには、たくさんの段取りが必要です。ひとつずつクリアーしていく達成感も味わえます。一緒にキッチンに立って作業をすることで、わからないことをわからないと聞くことや、失敗しても大丈夫なことや、体験して感じて覚えることもいっぱいありますよ」

コミュニケーション能力はとても大切です。私は幼稚園教諭もしていましたが、子どもはケンカをしたり仲直りしたり、そこで相手を思いやる気持ちや自分の気持ちの伝え方を学んでいきます。家庭ではどうでしょう? 親子でコミュニケーションをとるって当たり前のことのようですが、もっともっと意識して、おしゃべりやスキンシップの時間を作ってほしいですね。親子で一番ゆっくり話せるのが食卓です。だから、楽しく食事をすることが食育のスタートであり、コミュニケーション能力をつける学びの場になるんです」

コミュニケーションの力。まさに「生きていく力」です。今の子ども達はコミュニケーションをとるのが苦手だったり、学ぶのに苦労するとよく言われます。でも、それは身近な「我が家の台所」「おうちの食卓」でも、培われていくのですね。

料理だけじゃない!食育は教育に繋がる!?

「えーと、えーと、今日は何日だっけなぁ〜」カレンダーを見つめる子ども達

さて、そうこうしているうちに今日の主役である子ども達が次々とやってきて、教室がスタートしました。お当番の子が始まりの挨拶をします。さぁ料理は何から始まるのだろう、と思ったら、先生はまずカレンダーを見せています。

「日付けを覚えるのって大事ですけど、おうちでは意外とやっていませんよね? カレンダーを見る、今日の日付をさす、数字を自然と意識します。曜日も覚えていきます」

「例えばカレーを作る時は、これはもともとインドの料理だよ、インドはどこだろうね、と世界地図を見せます」

教室の壁には日本地図や世界地図も貼ってあるし、子ども達の絵も飾られています。

料理をすることは、国語、算数、理科、社会、美術、こうした学習にもつながっていくんです。ただ地図を見て場所を覚えるのではなく、カレー作りながら、インド料理なんだ、インドはどこだ? そんな感じで、今体験していることと結びつければ、子どもはすぐに覚えてしまいます。丸暗記する学習ではなく、料理という体験を通して、子どもが知らずと学んでいくことが大切だと思いませんか? 食育を広く考えれば、こうした学習も含まれると思います」

料理と学習の場を結びつける方法について、先生はとても具体的にお話してくれました。

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