粘りが元気になる「つるむらさき」レシピ!とろろスープで疲労回復に【MOMOEの夏野菜料理vol.7】

料理・グルメ

 粘りが元気になる「つるむらさき」レシピ!とろろスープで疲労回復に【MOMOEの夏野菜料理vol.7】

2020.01.07

野菜の魅力を引き出した、シンプルでおいしいレシピで人気のケータリングユニット「MOMOE」の稲垣晴代さんに、少ない手数でできる、夏野菜が主役のレシピを教えていただきました。

今回紹介するのは、夏を代表する葉野菜、つるむらさきのレシピ。生でも食べられますが、加熱するとおいしい粘りが出て、独特の泥臭さがやわらぎます。

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つるむらさきの粘り成分は、疲労を回復したり免疫力を高めてくれます

つるむらさきは、茎が赤いものもある。

【つるむらさきの栄養】
 つるむらさきを加熱したときに出てくる粘り成分は、疲労回復や免疫力を高めるとされています。タンパク質を分解する酵素が含まれており、食べ物から摂取したタンパク質を吸収しやすくします。この働きにより、タンパク質をエネルギー源として効率よく利用することができ、疲労回復の効果が期待できるのです。

 また、抗酸化作用、美肌効果、老化防止の効果が期待できるβカロテン、ビタミンC、ビタミンEや、貧血予防によいとされる葉酸も含みます。

 さらに、骨の健康を保つカルシウム、ビタミンK、マグネシウムも含み、カルシウムはほうれんそうの3倍も。マグネシウムは骨に弾力を与えてしなやかな骨を維持するとともに、骨や歯にカルシウムが行き渡るように調整する働きがあります。そのため、カルシウムを多くとっても、マグネシウムの摂取量も増やさなければ効果はアップしません。その点、つるむらさきは、カルシウムが豊富なうえ、ビタミンKが吸収を助け、マグネシウムも含まれているので、骨や歯に最適な野菜といえます。

つるむらさきのとろろスープ

喉越しのいいとろみの上品な癒やし系スープ。

とろみのもとは、とろろ昆布とのダブルの粘り。細かく刻んでより粘りを出します。

【材料】(作りやすい分量、約4人分)
つるむらさき…1/2束
とろろ昆布…ひとつかみ
A
だし汁…大さじ2
みりん…大さじ2
しょうゆ…大さじ1
塩…小さじ1/4

【作り方】
①つるむらさきはたっぷりの熱湯でゆで、冷水にとって水けをよくしぼり、細かく刻む。
②鍋にAを合わせて煮立て、①ととろろ昆布を加え、ひと煮立ちさせる。

Vege POINT

たっぷりの熱湯を沸かし、かたい茎から入れて1分ほどゆでる。

つるむらさきのナムル

粘りでたれとよくからみます。

【材料と作り方】(作りやすい分量、約4人分)
①つるむらさき1束はたっぷりの熱湯でゆで、冷水にとって水けをよくしぼり、3cm幅に切る。
②ボウルに①と塩小さじ1、ごま油大さじ1、砂糖小さじ1、しょうゆ小さじ2、いり白ごま小さじ1を入れ、よくもむ。

教えてくれたのは、「MOMOE」主宰 稲垣晴代さん

1977年、愛知県生まれ。調理師学校卒業後、飲食店での勤務を経て、独立。ケータリングユニット「MOMOE」の活動を中心に、雑誌や書籍でもレシピを発信。著書に『MOMOEの作りおき』(宝島社)など。小学生女子の母でもある。 http://momoegohan.com

vol.1見た目に涼しいきゅうりレシピ 
vol.2新感覚のトマトレシピ  
vol.3夏バテ知らずのなすレシピ
vol.4エスニック風なオクラレシピ  
vol.5程よい苦味で食欲増進なゴーヤレシピ
vol.6無限に食べられるピーマンレシピ 
vol.8暑い日にこそ食べたい冬瓜レシピ
vol.9夏野菜のディップ

つるむらさきを、あまり料理に使ったことがないという人も、ぜひ今回紹介したレシピを試してみて。特有のネバネバと風味にハマること間違いなしです。

栄養監修/吉沼弓美子(管理栄養士)

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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