頼んでもいないのに親切にしてくれる人の中には、「自分が上に立てる上下関係」を築こうと
「頼んでもいないのに親切にしてくれる人の中には「自分が上に立つ上下関係」を築こうと目論んでいる」
私たちは親切にしてくれる人が好きです。そして、そういう人を悪人だとは思いません。
だから、自分にとても親切にしてくれていた人が、突然怒り出すようなことがあれば、理由がわからなくても「もしかしたら自分が何か悪いことをしてしまったのかもしれない」と考え、謝罪してしまいます。
すると、相手は謝罪したあなたの態度を褒め、自尊心をくすぐり持ち上げます。そして、再びいい人に戻った相手を見て、あなたはほっとします。
このように、根拠もなく、言葉と態度のアメとムチを繰り返し使う人は、両者の関係において主導権を握り、相手を操作しようと考えている可能性があります。
こういう人とは付き合わないほうが無難。不自然なほど親切な人には要注意です。
『あの人の心を見抜く脳科学の言葉』好評発売中
中野信子(なかの・のぶこ)
脳科学者、医学博士、認知科学者。横浜市立大学、東日本国際大学などで教鞭を執る。脳科学や心理学をテーマに研究や執筆活動を行うほか、その知見を生かしてテレビや雑誌でも活躍。社会問題やビジネス、カルチャーなど、幅広い分野を、科学の視点で読み解く語り口が人気。
カリスマの言葉シリーズ#015『あの人の心を見抜く脳科学の言葉』
価格:680円(税込:734円)
出版社:セブン&アイ出版
https://7net.omni7.jp/detail/1106824277
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。