パイナップルの栄養と効能|食物繊維たっぷりで便秘解消や美肌、疲労回復にも!【栄養士監修】

料理・グルメ

www.photo-ac.com

2019.07.10

甘く豊潤な香りがたまらないパイナップル。口の中がさっぱりするようなさわやかな酸味もあり、夏に食べたくなるフルーツの一つですよね。
年間を通して輸入されていますが、沖縄産は、5月から7月頃にかけてが生産時期です。
パイナップルは疲労回復に効果的なクエン酸やリンゴ酸、整腸作用のある食物繊維など、栄養も豊富。まさに、夏にもってこいのフルーツなんです。
そこで、栄養や効能、生とドライパイナップルの違い、おすすめの食べ方など、パイナップルの魅力をたっぷりお届けします!

広告

パイナップルの種類と選び方

出典:www.photo-ac.com

【松笠に似ているからパイナップル?】
パイナップルは、見た目が松笠に似ていることから、英語で松を意味する「パイン」、そしてリンゴのような甘い香りがすることから「アップル」がくっついて、「パイナップル」と呼ばれるようになったと言われています。

【200種類以上もある!?】
パイナップルは、食用だけでも200以上の品種があると言われています。代表的なものをご紹介します。
・スムースカイエン…世界で最も多く生産されている品種。果汁が多く、酸味と甘みのバランスがよい。
・ゴールデンパイン…デルモンテ社が作った品種。果肉が濃い黄色で、甘みが強い。
・スウィーティオ…ドール社が開発した品種。甘みと香りが強く、酸味がまろやか。
・スナックパイン…ボゴールという品種。皮をむかずに果肉を手でちぎって食べることができる。芯も柔らかく、食べやすい。
・ピーチパイン…沖縄で栽培されている品種で、正式にはソフトタッチという。果肉は白っぽく、甘みが強い。
・ゴールドバレル…「黄金の樽」という意味で、その形状から名付けられた。沖縄で栽培されている。

【選び方】
・ずっしりと重みのあるもの
・全体に黄みを帯びているもの
・形が下に向かってふくらんでいるもの
・お尻にカビが生えていないもの

【食べごろは?】
パイナップルはメロンなどと違い、時間がたっても追熟しません。購入するさいは、熟したものを選び、なるべく早く食べるようにしましょう。保存するさいは、新聞紙などでくるみ、冷蔵庫に入れます。

パイナップルの栄養と効能

出典:www.photo-ac.com

■クエン酸、リンゴ酸
疲労回復に効果的。体に取りこんだ栄養が、クエン酸へと変化していく「クエン酸回路」は、激しい運動やストレスなどによってスムーズにいかなくなり、疲労物質である乳酸が体内にたまりますが、クエン酸やリンゴ酸を摂取すると、クエン酸回路が円滑になり、乳酸が分解されます。リンゴ酸は、レモンの3倍も含まれています。

■ビタミンB1
パイナップルには、エネルギー源の糖質と、それをエネルギーに変えるビタミンB1も含まれています。ビタミンB1は新陳代謝をよくし、疲労を回復させる働きがあります。運動後や疲れを感じた時に食べると効果的です。

■ビタミンC
シミやそばかすの発生を抑え、美肌効果が期待されます。また、ビタミンCを含む食材は、抗酸化作用が強く、疲労により体内に増えた活性酸素を取り除く働きがあります。さらにビタミンCは、疲労回復に効果のあるほかの栄養素の吸収を大幅にアップさせる作用もあります。運動後や疲れを感じたときに食べるのが効果的です。

■食物繊維
整腸作用があり、便通を円滑にします。

■マンガン
骨や関節を丈夫にする働きがあります。フルーツの中では、トップクラスの含有量です。

■カリウム
利尿作用があり、体内の余分な塩分を排出する働きがあります。高血圧の予防や、むくみの解消に効果的です。

■ブロメライン
タンパク質分解酵素。タンパク質の消化を助け、整腸作用があります。60度で効果は消失します。

パイナップルの簡単な切り方

出典:www.photo-ac.comパイナップルの切り方は意外と簡単。

出典:www.photo-ac.comドライパイナップルは食物繊維やミネラルの補給源に。

【パイナップルはこう切れば簡単!】
①パイナップルの上と下を切り落とす。
②縦に8等分に切る。
③中心の固い芯の部分を切り落とす。
④皮と果肉の間に包丁を入れるようにして、皮をむく。
⑤一口大に切る。

【カロリー、1日の摂取量】
 パイナップルのカロリーは、100gあたり51Kcalと、甘みがある割には低めです。1日あたり100g(一口サイズで6切れほど)くらいを、継続して食べるとよいでしょう。
 朝食として取り入れたり、ダイエット中は、お菓子の代わりとして食べるくらいが○。たくさん食べると体が冷えたり、下痢を起こしてしまったりすることもあるので、食べ過ぎには注意しましょう。

【ドライパイナップルの栄養】
 ドライパイナップルは製法にもよりますが、酵素のブロメラインやビタミンCの補給という面ではあまり期待できません。ですので、ダイエットや美肌など、美容面での効果を期待するなら、加熱していない生のパイナップルがおすすめです。
 また、ドライパイナップルは、食物繊維やミネラルの補給源にはなりますが、カロリーも高めなので、食べ過ぎには注意が必要。ただ、ドライパイナップルは生と違って、体を冷やさないというメリットがあります。

【栄養価の高まる食べ方】
 生のパイナップルに含まれる酵素には、カルシウムの吸収を良くする働きがあります。そこで、ヨーグルトと合わせて食べると、効率よくカルシウムを補給できます。
 ドライパイナップルもヨーグルトと一緒に食べると◎。乳酸菌たっぷりのヨーグルトと食物繊維が豊富なドライパイナップルの組み合わせは、腸内環境を整え、免疫力アップにもつながるコンビです。

【いつ食べるのがいいの?】
パイナップルにはビタミンCが含まれており、美肌効果は期待できるのですが、パイナップルに含まれるソラレンは、日焼けやシミなどのリスクを高めてしまう恐れがあります。できれば紫外線の強い時期には、朝よりは夜に食べるのがおすすめです。

【芯の栄養と食べ方】
芯にはタンパク質分解酵素であるブロメラインが、実より多く含まれているようです。ただし、熱に弱いので、生でとるのがおすすめ。
芯は硬いので、細かく刻んで食べたり、スムージなどにして食べましょう。

パイナップルは、疲労回復や美容に効果が期待できるフルーツ。夏バテや、シミ・そばかす対策に力を入れたい夏に、まさにうってつけですね。

監修/吉沼弓美子(管理栄養士)

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

広告

著者

saitaロゴ

saita編集部

saita編集部です。毎日が楽しくなる、心がラクになる、そんな情報をお届けします。

気になるタグをチェック!

saitaとは
広告

人気記事ランキング

ランキングをもっと見る