とうもろこしの栄養成分って?穀物のなかで食物繊維がトップクラス!実はひげにも栄養が【栄養士監修】

料理・グルメ

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2019.07.24

6月から9月頃にかけて多く出回るとうもろこし。私たちが普段食べているのは、甘みの強い「スイートコーン」。まるでフルーツのように甘い品種も増え、人気が高まっています。そんなとうもろこしの栄養、効能、さらに、おいしいゆで方などを紹介します。

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とうもろこしって野菜なの? 穀物なの?

出典:www.photo-ac.com

【とうもろこしは穀物】
 とうもろこしは、ゆでてサラダに入れたり、おやつにしたりするのが一般的。野菜のように扱われることも多いですが、じつはイネ科に属します。つまり、米と同様に穀物なんです。米、小麦と並んで「世界3大穀物」の一つに数えられ、中南米では、主食として食べられることもあります。食用以外にも、バイオプラスチックの原料にもなり、さまざまな分野で利用されています。

【とうもろこしの種類】
 とうもろこしの種類は、数多くあります。そのうち、食用の代表的なものを紹介します。

・甘味種(スイートコーン)
 一般的に「とうもろこし」として食用にされる、甘みの強い種類。ゆでるほか、電子レンジで加熱したり、焼いたりして食べる。品種改良が進んでいて、生食できるものも。「サニーショコラ」、「ゴールドラッシュ」などの品種がある。また、若採りしたものを「ヤングーコーン」という。

・爆裂種(ポップコーン)
ポップコーンの原料となる。乾燥させ、油で炒ると、皮がやぶれてポップコーンになる。

・馬歯種(デントコーン)
 家畜の飼料として利用される。また、デンプンを利用し、コーンスターチの原料となる。そのまま食用にされることはない。

とうもろこしの栄養、成分、効能

「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」より、スイートコーン、未熟種子、生の可食部100gあたりの栄養。「Tr」は微量、「(Tr)」は微量に含まれていると推定されるもの。「(0)」は含まれていないと推定されるもの。「()」のついた数値は、諸外国の食品成分表の収載値や原材料配合割合レシピ等を基に推計したもの。

■食物繊維
 不溶性食物繊維が多く、特にに実(粒)の皮には、セルロースと呼ばれる食物繊維が含まれています。これらの食物繊維は、腸内環境を整えてくれます。
 さらに、血中コレステロール、悪玉菌の増殖を抑制するほか、血糖値の急激な上昇を抑えるなどの作用が期待できます。

■ ビタミンB1
 ビタミンB1には、食事から摂取した糖質をエネルギーに変える働きがあり、疲労を回復させる効果が期待されます。

■ ナイアシン、ビタミンB2
 ナイアシンはビタミンB群の一つで、糖などからエネルギーを効果的に作りだす働きがあります。そのため代謝がアップし、疲れにくい体をつくるのに役立つほか、疲労回復、ダイエット効果が期待できます。
 ビタミンB群は、皮膚を健やかに保ち、肌荒れ予防に役立つと考えられています。

■ビタミンE
 ビタミンEには強い抗酸化作用があり、体内の細胞膜の酸化を防ぎます。これにより、生活習慣病や老化から、体を守ってくれる効果があるとされます。美肌効果も期待できます。
 また、ビタミンEの摂取は、血行改善にもつながり、血圧を下げる作用もあるとされます。血行をよくすることで、しみ・しわなどを予防する効果も期待できます。

■カリウム
 カリウムは体内の余分な塩分を排出し、高血圧対策やむくみを解消する作用があります。そのため、高血圧などの生活習慣病の予防にも効果が期待できます。

ひげにも栄養があるの?

【ひげの健康効果】
 とうもろこしのひげには、カリウムが豊富に含まれています。カリウムには体内の余分な塩分を排出する働きがあり、高血圧の予防や、むくみの解消に効果的です。
 また、骨を丈夫にするといわれているビタミンKも含まれています。

とうもろこしを甘くジューシーにゆでる方法 

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【とうもろこしのおいしい茹で方は?】
 とうもろこしは皮を全てむいて普通にゆでると、ゆでたてはおいしくても、時間が経過すると表面にシワができて、味が落ちてしまいます。
 上手にゆでるポイントは、皮をむくさいに薄皮を残すこと。この状態で水からゆで、沸騰後、5分ゆでます。こうすると、ジューシーに仕上がるうえ、糖度もアップします。

食べ過ぎるとカロリーオーバーに!?

【食べ過ぎには注意】
 とうもろこしのカロリーは100gで92Kcal。大きさにもよりますが、1本(可食部150gとする)で138Kcal。ごはん茶碗1杯分程度のカロリーがあるので、食べ過ぎるとエネルギーのとり過ぎになります。
 また、とうもろこしは穀物の中で食物繊維量がトップクラス。1日に何本も食べ続けると、消化不良を起こして腹痛、下痢になる可能性があります。

今まさに、おいしい時期を迎えているとうもろこし。カリウムが豊富に含まれるというひげも、捨てずに有効活用してみてはいかがですか?

監修/吉沼弓美子(管理栄養士)

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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