「浴衣は家庭で洗えます。洗うときは水を使うのがコツ!」
お気に入りの浴衣を着て、花火を楽しむ。これぞ夏の醍醐味です。さて、着たあとの浴衣の処理、どうしていますか? ただ干すだけ? それともクリーニング?
「浴衣って、意外とたくさんの汗を吸い込んでいるので、汚れているんですよ。だから、使うたびに洗うのがオススメ。中性洗剤を使えば、家庭でも簡単に洗えますよ」
そう話すのは、“洗濯ハカセ”こと神崎健輔さん。クリーニング店を営みながら、雑誌やブログなどで、家庭でできる洗濯テクニックを紹介している洗濯のプロです。
神崎さんがオススメする家庭での浴衣の洗い方は、次の通り。
①バケツか洗面器に、洗剤の規定量の半分量の液体洗剤を入れて、たたんだ浴衣を15〜30分ほどつけ置きし、そのあと押し洗いする。
②シミがあるときは、食器用洗剤をシミに直接薄く塗って、軽くもみ洗いする。
③バケツか洗面器に水をためて、軽く押しながら2〜3回すすぎ、畳んだまま洗濯用ネットに入れて脱水する。
「ポイントは、必ず常温の水を使うことです」と神崎さん。
「お湯は生地の状態を変えやすく、色落ち、型くずれ、縮みなどのトラブルの元。必ず水を使い、お湯で洗うのは避けましょう」
じつは、帯も家庭で洗えるんです!
脱水した浴衣は、ハンガーを何本か使って蛇腹折りにして、シワを伸ばしながら陰干しします。乾き具合を見ながら、途中で裏返しながら乾かすと時間短縮に。乾いたら、当て布をしながらアイロンでシワを伸ばせば完成です。
「もし化繊入りの浴衣で色落ちを気にしないようなら、畳んで洗濯ネットに入れて、洗濯機のデリケート洗いをしてもOKです。ただ、シワがつきやすくなるので、脱水のあとは念入りにシワを伸ばして干すといいですよ」(神崎さん)
また、素材によっては、帯も家庭洗いができるそう。
「中にボール紙が入っている飾り帯のようなものは避けたほうがよいのですが、布素材だけでできた一般的な帯なら浴衣と同じ方法で家庭で洗濯できます。ボール紙が入った飾り帯は、固く絞ったタオルで拭きあげてから陰干ししてください」
教えてくれたのは、“洗濯ハカセ”こと神崎健輔さん
長崎県で実家のクリーニング店「白洋社」の部長を務める。株式会社クラスタス CTOとして、ネット宅配クリーニングサービスである「Nexcy(ネクシー)」を運営。
テレビや雑誌などで、家庭で実践できる洗濯術を紹介。
また、ブログにて「もっと洗濯がキレイに楽にできる方法」を随時紹介中。もっと洗濯をキレイに!洗濯と洗剤の新方程式
この方法なら、家庭でも手軽に浴衣が洗えますね♪ サッパリ清潔な浴衣で、夏をエンジョイしましょう!
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。