キッチンにメモ帳を置いておく
1つ目の工夫は、キッチンにメモ帳を置いておくことです。メモ帳とペンをセットにして、手に取りやすい場所に置いておきます。そして前の日、思いついたときに朝食メニューを決めてメモしておきます。
ソファなどでじっくり座って書いてもいいのですが、キッチンに置くのには理由があります。冷蔵庫や棚の中身と相談しながら考えたほうが、食材を余らせずにすむからです。
必ずしもていねいに美しく書く必要はありません。破って捨てられるタイプのメモ帳や、要らない書類の裏側を束ねたものなどでも十分です。
寝る前のひと手間で、翌朝の朝食準備をゼロスタートにしなくて済む
朝食メニューが決まったら、寝る前に、できるところまで準備を進めておきます。
かんたんにできるのは、必要なものを出しておくことです。お皿、コップ、カトラリーといった食器のほか、常温で置いておけるパンやフルーツなどを調理台にまとめておきます。スペースがたくさんあるなら、1人分ずつ、トレイにお皿やカトラリーをセットしておくといいでしょう。さらに余力があれば、スープやサラダに使う野菜を切っておくと、朝食準備がとてもかんたんになります。
準備を忘れないために、書く
寝る前のひと手間さえ面倒に感じられることが出てくるかもしれません。そして、「明日からまたやろう」と思いながら、習慣づかないことも。そうした「なまけぐせ」を出さないためには、準備に迷わないためのメモを作るのがおすすめです。これを作っておくだけで、前夜の準備に感じるハードルを下げることができます。
作り方はかんたん。寝る前に出しておきたいものについて、メモ帳に書いておくのです。たとえば、用意すべき食器のリスト。スプーン、フォーク、箸、箸置き、コップ、お茶碗、お椀、お皿、ワンプレート用の大皿といった、朝食のときによく使うものをまとめます。和食や洋食など、具体的な献立を思い浮かべながら書くとかんたんです。
そして食器を出すときにも、0から考えるのではなく、このリストを見ながら「今日は和食だからお茶碗とお椀と……」というように選んでいったほうが早く終わらせることができます。
箇条書きで構いません。もし絵を描くのが得意なら、イラストで描いておくとより見やすく作れます。さらに、書いたものを冷蔵庫にマグネットで貼ったり、硬質ケースや軟質ケースなどに入れて保護しておくと安心です。
このように、前の日のうちに3つの工夫をしておくだけで、朝食準備にかかる時間を減らすことができます。どれから始めても構いません。たった5分の作業でも、きっと明日の自分に感謝されるはずです。
文/三條凛花 http://365kaji.blog.jp/
整理収納アドバイザー。時間の使い方を整えることで家事や片づけがラクになる方法を提案している。著書に『時間が貯まる魔法の家事ノート』(扶桑社)など。
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