やることがわかって、はじめて行動に移せる
日曜日の夜になんとなく憂うつになる。「なんとなく」がつく場合は、そもそも何が不安なのかわかっていない場合が多いはずです。まずはその原因を探し出します。たとえば、「週末に義理の両親が遊びに来るけど、どうおもてなししていいかわからない」「金曜日のプレゼンに緊張している」といったように。
もやもやの原因がわかったら、その解決策を考えます。そして、一つずつ行動していけば、いつの間にか不安はなくなっているはず。
つまり「なんとなく不安」という状態をなくすために、何が不安なのかを把握し、そのためにしたほうがいいことがわかれば、動きはじめることができるのです。
そのためにおすすめしたいのが4分割メモです。
4分割メモは、紙を縦に4等分して作ったメモのことです。これを使うとかんたんに脳内会議を行うことができます。用意するのは紙とペンだけ。作り方はかんたんです。4等分した欄の1番上には、それぞれ「調べる」「考える」「作る」「動く」と書きます。そして、やるべきことを行動別に振り分けながらメモしていきます。
行動別のやることがわかれば、まとめて効率的にこなせる
たとえば、上に挙げた「おもてなしをする」というのはゴールです。そこにたどり着くまでには、いろいろな作業が必要になります。
おもてなしにぴったりのメニューを調べる。義両親の好みを聞く。これらはいずれも「調べる」作業。次に、調べたメニューの中から自分にできそうなものを選んだり、当日の段取りを考えたりします。これらは「考える」に当たります。そして、必要な材料をまとめた買いものメモを用意するのは「作る」。さらに、実際に買いものをしたり、調理するのは「動く」です。
調べる作業だったら、連絡したり、ネットで検索したりとスマートフォンを使うことが多いはずです。また、考えるときは、紙に書き出すと効率が良いはず。動く作業なら実際に手を動かしたり、出かけたりする必要があります。
このように、行動の種類によって、使うアイテムや行う場所が変わります。ですから、一つの目標に向かって順番にやるべきことをこなしていくよりも、さまざまな目標に同時に取りかかるほうが、かんたんで速いのです。たとえばスマートフォンを使うときは、一度にいろいろなことを検索したり、連絡をすませたり、というように。
行動別にやるべきことを書き出すと、自分の持ち時間や状態に合わせ、複数のやるべきことをまとめて、効率よくこなしていくことができます。そのために、日曜夜の4分割メモ脳内会議がおすすめです。まずは手近にある紙を4等分に折る。そこから始めてみませんか。
文/三條凛花 http://365kaji.blog.jp/
整理収納アドバイザー。時間の使い方を整えることで家事や片づけがラクになる方法を提案している。著書に『時間が貯まる魔法の家事ノート』(扶桑社)など。
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