どうしても嫌な仕事をするときは、「楽しいこと」と結びつける
「仕事は自分の得意なことばかりではないし、不得意なことをまかせられる人もいない」
そんな人もいるかもしれませんね。たしかに、嫌な仕事でも、自分がやらなければならない場面はあると思います。そんなときおすすめなのが、嫌な仕事を「楽しいこと」と結びつけるというテクニック。
たとえば、資料の数値をエクセルにまとめるような単純作業があったとします。このとき、ふつうに取り組めばつまらないだけですが、ストップウォッチでページごとに処理スピードを測定してみてはどうでしょうか。すると、退屈だった作業が突然スピード競争になり、取り組む姿勢が変わります。もしゲームが好きなら、なおさら夢中になるかもしれません。
同じように、自分が楽しいと思うことを嫌な仕事に結びつけると、自分だけの解決法を編み出すことができます。もしドラマや映画が好きなら、苦手な接待を「人間観察の場」としてとらえることもできます。真正面から取り組むとストレスを感じる仕事も、「Aさんはこの話題にはいつも乗ってこないな。なにか秘密があるのかな?」「Bさんは偉そうなのに意外と小心だな」と、楽しい作業に変えることができるでしょう。
嫌な仕事を楽しいことに変えることは、やってみるとそれほど難しくありません。じつは仕事ができる人というのは、このような「仕事を好きになるような工夫」をたくさん組み込んでいる人なのです。
『脳科学で自分を変える! 自己肯定感が高まる脳の使い方』好評発売中
中野信子(なかの・のぶこ)
脳科学者、医学博士、認知科学者。横浜市立大学、東日本国際大学などで教鞭を執る。脳科学や心理学をテーマに研究や執筆活動を行うほか、その知見を生かしてテレビや雑誌でも活躍。社会問題やビジネス、カルチャーなど、幅広い分野を、科学の視点で読み解く語り口が人気。
『脳科学で自分を変える! 自己肯定感が高まる脳の使い方』
価格:680円(税込:748円)
出版社:セブン&アイ出版
セブン&アイ出版
購入は
https://7net.omni7.jp/detail/1106989395
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。