そもそもグランピングって?なんで冬にやるのが楽しいの?
グラマラス(優雅な)とキャンピングを合わせた造語で、贅沢にアウトドアを楽しむ新しいリゾートスタイルをいいます。自分でテントを張ったり、キャンプ道具を用意したりする必要がなく、手ぶらで気軽に贅沢なキャンプを楽しめるのが「グランピング」の特長。キャンプというと夏、BBQ、ビール…なんて連想しますが、実は秋冬が「キャンプの最盛期」といわれます。というのも、夏と違って涼しく、虫も少なく、混雑もしにくいから。キャンプといったら焚き火を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、夏よりも冬の方が「火」が恋しくなりません? 空気も澄んでいるから、天体観測にもベストシーズン。長~い夜を楽しく贅沢に過ごすなら、冬キャンプ、いえ冬グランピングがおすすめです。
目指すは海の京都!天橋立!
JR京都駅から特急「はしだて」に乗り、日本三景でも有名な「天橋立」に向かいます。ちなみにこのエリアは「海の京都」と呼ばれていて、肥沃な大地と海に恵まれ、海・山・里の食材が豊かなところ。電車で揺られること2時間ほどで天橋立駅に到着します。ここからさらに車で10分ほど、海の目の前にある「ブルードーム京都天橋立」に到着します。
青いテントがおしゃれな「ブルードーム京都天橋立」
目の前にある真っ青なドームテントは、すぐ横に設置されたキッチンのある別棟やデッキの「白」とのコントラストがとってもきれい。どこか、ギリシャのサントリーニ島の建物を浮かべる佇まいです。そして、ドームテントは思っていたのよりずっと大きい! 中はどんな風なんだろう、テントの向こう側はどんな景色なんだろう、とアレコレ思い巡らすとワクワクしてきます。早速中に入ってみましょう。
ドームテントの中はおしゃれ心をくすぐるインテリアがたくさん
ドームテントの中は生成り色を基調にした、落ち着いた大人の雰囲気。入口入ってすぐ右にシングルベッドが2つあります。マリンをイメージした円形のマルチカバーがとってもリゾート気分♪ ベッドの前にはソファとハンモック(!)、左に視線をずらすと、白い収納棚が置いてあります。そこには、ランタンやウクレレ、海を連想させるガラスのオブジェ…。すぐ隣の大きなタツノオトシゴのオブジェ、トレジャーボックス風なカバンの置き物と併せて、全体で「マリン」なイメージを醸し出しています。ベッドに腰掛けると、前方のクリア素材で広く切り取られた窓から海が見えます! 部屋から宮津湾が見渡せるなんて、とってもステキですよね。ドーム内はしっかり暖房がきいていますから、ぬくぬくしたなかで海を眺めながら、まずはお茶を楽しみました♪ 一息ついたら外の眺めもご紹介しますね。
すぐ目の前が海!リゾート感いっぱいのガゼボデッキで憩う
青いドームテントの目の前には開放的な白いガゼボデッキが設置されています。そのすぐ前には芝生が広がり、さらにその先はもう海! 夏はこの海で泳いだり、子どもたちは芝生をかけ回ったりと、アクティブな遊びもできちゃいます。ガゼボデッキの上には色鮮やかなタープが張られており、リゾート気分をアゲアゲ。白いテーブルとカラフルなイスが4つあって、ここで海を見ながらみんなでワイワイご飯を食べたり、コーヒーを片手に読書をしたり…とさまざまな楽しみ方ができそう。私もオレンジのイスに腰掛けて、ぼんやり海を眺めてみましたよ~。せっかくだから、コーヒーも点ててみました。「ホッ」。この季節だからしっかり防寒が必須ですが、日差しが暖かいこともあり、リゾートムードを満喫しちゃいました~。さて、青いドームテントの隣にはダイニングキッチン、バス、トイレがレイアウトされた「白い」別棟があります。このキッチンに今回の目玉「薪ストーブ」があります。こちらの棟にも海側に窓があって、きれいな景色を眺めながら料理が作れるんですよ。あ~、ステキすぎる! あ、そろそろ夕ご飯の準備に取り掛かる時間です。初めてのキャンプ飯作り、その”格闘”の様子を紹介していきますね~。
グランピングのある意味クライマックス!夕ご飯作りにチャレンジ~!まずは「火を起こそう!」
ここんちの施設がいくらステキすぎても、豪華でも、決してホテルではありません。食事は勝手に出てきません。キャンプをしに来たのですから、自分の食べるものは自分で作らなければなりません。頑張ります! 室内に入ると温度が低い、寒い、寒い。この別棟には暖房設備がありません。見渡すと、奥に大きな「BBQグリル」とレトロ(?)な雰囲気の「薪ストーブ」があります。ここでの食事作りは、この2つを使うみたい。でも、こんなに寒いと料理どころじゃありませんよ。一体…。あ、そうか! この薪ストーブに火をつけるのね! へやの温度を薪ストーブで上げるってわけか。大きな薪が10本ほどまとめられた束が2つ、薪ストーブの前にあります。薪ストーブの使い方が記されたシートがあったので、それを見ながら、手を動かしながら、ストーブに火を入れる初体験。着火剤を置いて、細い薪を置き、その上に太い薪をセットして…恐るおそる点火しました。しばらくすると細い薪に火が移ったので、その火を大きくするためにしゃがみ込んで「ふーっ、ふーっ、ふーっ!」。ひたすら息を吹きかけます。火が近い、アツい、息が続かない…かなり辛いです。でも、火を起こさないと何も始まりません。ストーブと格闘すること数分、やっと火が大きくなりました。か弱い女子の私は、何かもう体力の半分以上を消耗したような気分。でも、苦労して起こした火を眺めていると、何だか気持ちが落ち着いてくるんですよね。何かの本に、炎は1/fゆらぎに従っているから癒しの効果がある…なんてあったっけ。それにしても、薪で火を起こすなんてまさに非日常、いや”火日常”ですねぇ。いい体験でした。って、終わりじゃないぞ。さあ、調理を始めよう!
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