学生時代の懐かしい初恋が蘇ってくる裕里たちの高校編
高校時代の裕里にとって、美人で優等生の未咲は自慢の姉でしたが、片思いしている先輩の鏡史郎が姉に心を寄せていることを知り、裕里の中に焦りが出ます。鏡史郎から姉宛の手紙を託された裕里は、その手紙を姉に渡すべきか悩むのです。二人の間で文通が始まったら、裕里は二人の間に入っていけないと思ったからです。
自分の好きな人が恋していたのは姉だったとか、親友だったとか…。ありがちですが、だからこそ大共感! 「こんなことあったなあ」と裕理、鏡史郎、未咲の物語を懐かしく感じること必至です。
年齢を重ねても変わらない心
映画『ラストレター』で一番困ったキャラクターなのは裕里ですが、同時に誰もが心を寄り添わせるのも彼女です。裕里は大人になって再会した鏡史郎と交流したいために、高校時代と同じような嘘をつくのです。もう結婚もして、子どもが二人いるにもかかわらず、裕里の中身は全然変わっていません。
でもそんな彼女を見て「わかる~」と思ってしまう。年齢を重ねて見た目は変化していきますが、心は変わらない。経験値で失敗を回避することはできても、根本的な性格は変わらないものだなとしみじみ思えるのです。
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