今こそ絶好のチャンス!親子で一緒に日本語で遊ぼう! #すばらしき日本語

家族・人間関係

2020.05.21

自宅で過ごす時間が多いこのごろ。子どもに勉強させたくても、なかなかその気にならない……それなら、遊び感覚で楽しく日本語クイズを出し合ってみませんか? 参考にさせていただいたのは、日本語の面白さが書かれている、清水由美さんの著書『すばらしき日本語』です。

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これなんて読むのでしょうか?

頭を使って、お絵かきとクイズが楽しめるのが「判じ絵」。「判じ絵は、ずばり昔の『なぞなぞ』です。こんなご時世ですから、楽しく遊んで、ついでに日本語を学んでしまいましょう」(清水さん)。では早速、判じ絵「なぞなぞ」にチャレンジ! 下記の絵はなんと読むのでしょうか?

判じ絵「なぞなぞ」にチャレンジ!

『すばらしき日本語』P85より

コツがわかったら、次はオリジナルの問題を作ってみましょう! 
例えばこんな感じです。

「ママが逆立ちしている絵」
 答え:松(妻が逆立ちで)

「足にゴマが2粒ついてる絵」
答え:あじ(あしに濁点)

ちょっと笑える面白いものをたくさん作ってみてください。

文法遊びはオヤジギャク!?

イラスト:ヨシタケシンスケ

次は、文法遊びを紹介します。「文法と聞くと難しいと思われがちですが、これはずばり『オヤジギャグ』です」(清水さん)。最初は訳が分からなくても、クスッと笑える文章を作っていくうちに、文章を作る楽しさ、そして文法を学ぶきっかけになればいいですよね。

<2003年 サラリーマン川柳より>
「課長いる?」返ったこたえは「いりません!」

きっと、最初は文章を作るのが難しいと思うので、親の方から同音異義の言葉「行きます・生きます」「着ます・来ます」「怒る・起こる」などを子どもに教えてあげると、スムーズに文章が作れますよ。

「あ」一文字でも遊べる

「あーあ」という言葉を口に出したとき、多くの人は「高→低→高」と発音するのではないでしょうか。「これはガッカリしたときとか、ウンザリしたときに発せられる声ですよね。でも同じア音の連続でも、『あーー』や『あ、あ、あ』と書いてあったら、脳内で再生される音はまるで違ってきます」(清水さん)。

これを工夫して例えば、『驚きの「あー」競争』などと銘打って、親子でどれだけ感情を込めて「あー」を言えるか。また「『おしまいよ』をどれだけお上品に言えるか競争」など、してみてはいかがでしょう? 声を出すだけでストレス発散になりますし、この言葉遊びはさらに感情表現までできるので、終わったあとは、スッキリすること間違いなしです!

教えてくれたのは 日本語教師 清水由美さん

日本語教師 清水由美さん

1958年、岐阜県高山市生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。神奈川大学、マレーシア・マラヤ大学等を経て、現在、千葉大学、法政大学ほかで非常勤講師を務める。

すばらしき日本語
著/清水 由美
ポプラ社
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TEXT:池田ゆき

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