これなんて読むのでしょうか?
頭を使って、お絵かきとクイズが楽しめるのが「判じ絵」。「判じ絵は、ずばり昔の『なぞなぞ』です。こんなご時世ですから、楽しく遊んで、ついでに日本語を学んでしまいましょう」(清水さん)。では早速、判じ絵「なぞなぞ」にチャレンジ! 下記の絵はなんと読むのでしょうか?
判じ絵「なぞなぞ」にチャレンジ!
コツがわかったら、次はオリジナルの問題を作ってみましょう!
例えばこんな感じです。
「ママが逆立ちしている絵」
答え:松(妻が逆立ちで)
「足にゴマが2粒ついてる絵」
答え:あじ(あしに濁点)
ちょっと笑える面白いものをたくさん作ってみてください。
文法遊びはオヤジギャク!?
次は、文法遊びを紹介します。「文法と聞くと難しいと思われがちですが、これはずばり『オヤジギャグ』です」(清水さん)。最初は訳が分からなくても、クスッと笑える文章を作っていくうちに、文章を作る楽しさ、そして文法を学ぶきっかけになればいいですよね。
<2003年 サラリーマン川柳より>
「課長いる?」返ったこたえは「いりません!」
きっと、最初は文章を作るのが難しいと思うので、親の方から同音異義の言葉「行きます・生きます」「着ます・来ます」「怒る・起こる」などを子どもに教えてあげると、スムーズに文章が作れますよ。
「あ」一文字でも遊べる
「あーあ」という言葉を口に出したとき、多くの人は「高→低→高」と発音するのではないでしょうか。「これはガッカリしたときとか、ウンザリしたときに発せられる声ですよね。でも同じア音の連続でも、『あーー』や『あ、あ、あ』と書いてあったら、脳内で再生される音はまるで違ってきます」(清水さん)。
これを工夫して例えば、『驚きの「あー」競争』などと銘打って、親子でどれだけ感情を込めて「あー」を言えるか。また「『おしまいよ』をどれだけお上品に言えるか競争」など、してみてはいかがでしょう? 声を出すだけでストレス発散になりますし、この言葉遊びはさらに感情表現までできるので、終わったあとは、スッキリすること間違いなしです!
教えてくれたのは 日本語教師 清水由美さん
日本語教師 清水由美さん
1958年、岐阜県高山市生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。神奈川大学、マレーシア・マラヤ大学等を経て、現在、千葉大学、法政大学ほかで非常勤講師を務める。
すばらしき日本語
著/清水 由美
ポプラ社
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TEXT:池田ゆき
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